↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/15

本格的な特訓



翌日、AM5:00


朝なのにまだ暗い窓をカーテンの隙間から眺めながら


俺はすやすやと眠っているゆかを叩き起こす。


浅木「おい人間兵器。早く起きろ」


ゆか「ん”、、こんなド朝に起こすとか、、、終わってる、」


ゆかは文句を言いながらゆっくりと体を起こす。


浅木「はいはい。」


俺はゆかの文句を流しながら身支度する。


俺はゆかを小屋の外の訓練場に連れて行く。


りんが事前に訓練場に自動で動くエネミー人形を用意してくれていた。


ゆかはそれを見るなり嫌そうな顔をして俺を見つめる。


俺はその視線を無視して口を開く。


浅木「自動で動くエネミー人形だ。難易度は三段階あるが、一番上の段階でやってもらう


制限時間は特に設けないが、短いと練習メニューが組みやすい。


左腕の機械を使ったら最初からやり直しだ。素手で壊せ。」


俺が合図をすると、りんがエネミー人形の電源を入れ、動かす。


エネミーは本物のように滑らかに動き、ゆかめがけて攻撃を加えようとする。


ゆかはまだ一歩も動かない。


俺は様子を確認しながら練習メニューを考える。


すると見えない速度でゆかがエネミー人形の攻撃を避け、


エネミー人形の腕を強く引きちぎった。


りんと俺は目を大きく見開きながらその様子を見守る。


ゆかはすべての攻撃を避け右腕でエネミー人形の顔面に一発入れる。


すると顔面の配線はすべて出てしまった。


ゆか「あ、やりすぎた。」


りんは口を開けたままゆかを見つめている。


すると突然りんはゆかの手をとり、目をキラキラと輝かせて話しかける。


りん「すごいっ、!!すごいよゆか!!天才!」


腕を強く揺さぶられてるゆかはそのまま自慢気に答える。


ゆか「わわ、、まぁ、兵器ですから??」


俺は強く拳を握りながら口を開く。


浅木「足の使い方がなってない。」


ゆか「は?」


浅木「攻撃のレパートリーも少ない。お前は脳筋コアラか??


今日の練習メニューは腕立て1000回、いいな?」


ゆか「うわぁおにーさん空気読めな、、、」


ゆかがドン引いた表情でこちらを見るが、俺は気にせず言葉を続ける。


浅木「文句を言っている暇があるならさっさと動け。」


ゆか「はぁい、、、」


ゆかは腕立てをはじめ、カウントをする。


ゆか「いーち、にーい、さーん、、」


浅木「遅い。」


ゆかは舌打ちをしてカウントを少し早める。














ゆか「きゅひゃくきゅーじゅーきゅ、せん、、!!」


1000回に達した時、ゆかはぐったりと地面に倒れ込む。


りん「ゆか、お疲れ様。」


りんはぐったりと倒れ込んでいるゆかの目の前に水の入ったコップを置く。


ゆか「あー、、僕、水飲めないんだよね、、」


頬をかきながら気まずそうに打ち明けるゆかをみて、りんは首を傾げる。


りん「じゃあ何なら飲めそう??」


ゆか「うーん、、、オレンジジュース。」


浅木「甘ったれんな。どっちも水分じゃねぇか」


ゆか「ばれた??」


ゆかは片目を瞑って笑う。


浅木「訓練はこれで終わりじゃないぞ。


俺と手合わせしろ。」


俺は刀をゆかの顔の前に向ける。


ゆか「はぁ、、、」


ゆかは大きなため息をついてゆっくりと立ち上がる。


浅木「左腕は使うな。俺はエネミー役をする。


本気でかかってこい。」


ゆかは戦闘態勢を整え、正面から突っ込んでくる。


俺はそれを素手で受け止め、弾き飛ばす。


ゆかは軽いせいでかなりの距離まで吹き飛び、着地する。


浅木「真正面から突っ込んだって攻撃できるわけ無いだろ!」


俺はダメ出しを続けながらゆかの攻撃をすべて避ける。


ゆか「ねぇ!!お兄さん何歳なの?!これ年齢差も関わってくるんじゃない?!」


俺は眉をひそめて受け身を取りながら答える。


浅木「今年で20だけど。お前は?」


ゆかは少し考え込むような表情をしてから答える。


ゆか「兵器に年齢なんてありません!!!」


浅木「何だお前、、」


背後に回り、俺は手刀でゆかの首を軽く叩く。


ゆかは舌打ちをして姿勢を正す。


ゆか「ありがとーございました。」


俺は機嫌が悪そうなゆかをフル無視してダメ出しをする。


浅木「動きが遅い。基礎はなっているが応用ができていない。


時々左腕出そうとしてただろ。それもだめだ。右腕しか無い意識でやらないと。


避け方が幼稚。鬼ごっこでタッチされるときの避け方と全く一緒だ。」


ゆか「ねぇ挨拶くらいしない?!」


浅木「今のお前の実力じゃあ挨拶する価値もない。」


その言葉を聞いた瞬間、ゆかの目が大きく目を見開く。


近くで見ていたりんもゆかを擁護するように俺にいう。


りん「ちょっと、、言い過ぎじゃない、??」


浅木「今日の訓練はこれで終わりだ。りん。こいつに国語と地図の読み方を教えてやれ。」


そう言って俺はゆかとりんに背を向けて小屋へ戻る。








俺はソファに横たわってラジオを聞く。


「ーーーは、ーーーで、ーーーーーだから、」


ほとんど内容は頭に入ってきていないが、これが俺にとっての最高の休息であった。


ぼーっと天井を見つめていると、あっという間に日が沈む時間になってしまった。


りん「浅木。ゆか、早起きで疲れて寝ちゃったみたい。」


ゆっくりと小屋のドアが開き、小さな声でりんが報告をする。


俺はソファから降り、伸びをして歩き出す。


りん「今日は非番だからね。ゆっくり休も。」


そう言ってりんはドアを閉める。


自室に戻った後、明日の練習メニューを考えながら眠りについた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。