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どうして

今日の夜は俺だけ非番で、りんの付き添いでゆかは一緒に任務へ行った。


俺はコーヒーを片手にラジオを聞いていると、突然小屋のドアがノックされる。


ゆっくりと立ち上がり、ドアに耳を当ててみる。


すると、小さく上品な言葉遣いがドア越しに聞こえてくる。


菫「こんばんは。討伐員さん。少し世間話でもどうですか?」


久しぶりに聞いた菫の声だった。


どうしてこいつは俺たちが暮らしている小屋を知っているのか。


討伐員が住んでいる小屋は外部へ知られないように気をつけているはずだが。


他の討伐員が情報を流出させたというのも考えられない。


俺が疑問に思いながらドアを開けないでいると、菫の小さな笑い声が聞こえてくる。


菫「どうかしましたの?なぜ居場所を知っているか不思議でして?」


俺の考えていることを見透かされ、目を丸くする。


菫「ではそのお話もいたしますので、開けてくださらない??」


俺は恐る恐るドアを開ける。


するとそこには、目を細めて微笑んでいる菫が近くの柱に寄りかかっていた。


菫「こんばんは。今日はいつもより寒いですね。」


菫は身震いする仕草をしながら俺に近づく。


菫「そんなことより聞いて下さいよ。


最近、エネミーが増えているらしいですね。討伐員さんは、最近お仕事どうですか?」


俺は菫のする質問の意図が読めず、首を傾げながら答える。


浅木「、特に。これといった違和感は感じない。」


菫「やはりそうですよね、、エネミー異常増殖の原因もまだわかってないし、、


、、そこで、協力してほしいことがあるんです。


私といっしょに、研究してくれませんこと、??」


浅木「、、は?」


菫の言葉を理解するのに、数秒必要だった。


菫「簡単な話です。私がしている仕事は、子どもたちを育てながら


エネミーの生態を研究するお仕事なのです。一緒にやってくださらない??


エネミーの生態がわかれば、討伐員さんの間で共有し合えば、


エネミーの弱点だってわかるかもしれないですし、


エネミーを滅亡できるかもしれませんっ!!」


菫の早口な対応に俺はある違和感を覚えた。


今まで気づいていなかったけれど、菫は、


浅木「、、なんで、勧誘の話になっているんだ?」


菫「え?」


俺は息を呑んで、ゆっくりと口を開く。


浅木「ドアを開ける理由は、どうしてお前がここの場所を知っているかで、


勧誘のために俺はドアを開けたわけではない。


、、なぁ。お前はどうして話をすり替えたんだ。


話をすり替えるということは、なにか理由があるんだろ?」


菫は黙り込んでしまった。


浅木「っなぁ、」


ザシュッ


突然、腹部に締め付けられるような痛みが走る。


浅木「ぅ”っ、、ぐっ、、、!?」


俺が痛みに耐えきれずうずくまると、菫はクスクスと笑っていた。


菫「ふふっ、、あの人のためなんです。





  (許してくださいね)

   Pardonnez-moi.?」


俺が戦闘態勢を取った瞬間、背後から大きな爆発音が聞こえた。


激しい耳鳴りとともに、俺は宙に浮いた。


すると菫が視界に入り、菫は矢を六本同士に放つ弓を俺めがけて構えていた。


菫は手を離し、矢が俺に飛んでくる。


宙にいるまま避け切ろうとするが、一本だけ肩に刺さってしまった。


特に何の支障もないだろうと判断し、


かえしがついている事も知らずに俺はただ菫に向けて銃を連射する。


菫の体に少し傷がつくが、かすった程度でダメージは与えられていない。


菫の素早い動きよりも早く菫の動きを読み取らなければならないという難題を


無理やりにでもこなしてやろうという執念だけで俺は立ち上がった。


小屋が爆発してしまったことで、逃げ道はどこにもない。


菫は再び俺に向けて矢を放つが、今度はすべて避けきった瞬間を狙い、矢を放つ。


永久機関が完成し、俺はただひたすらに矢から逃げていた。


すると突然、一本だけ刺さった肩が激しく痛み、耳鳴りもひどくなった。


足が思うように動かず、汗が吹き出てきた。


俺は膝をつき、呼吸を整えようとする。


浅木「ゴホッ、、ゲホッ、、」


菫は一度止まり、俺の目の前でしゃがみ込んでニッコリと笑う。


菫「あ、それ、神経毒塗ってます」


俺の顔を覗き込む菫の隙を狙って発砲する。


菫の片目に命中し、穴が開く。


菫「あらぁ、、」


浅木「、、、答えろ、ッ、は、、ゲホッ、、


、、何が目的だ、、!」


菫「決まってるじゃないですかぁ!!!




「暁」様に認めていただくためですぅ!!!」





「暁」


インオーガニック製造者であり、エネミーを作った張本人でもある。


ゆかの復讐対象。


そうか。こいつは、、菫は、、



  敵

あっち側なのか、!


菫「なので、ここでサヨナラです。」


そう言って菫は一本の矢を持って腕を大きく振り上げる。






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