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やっとスタートライン。

「皆さん本日はお集まり頂きありがとうございます。」ラインがそう言った。

自然と拍手が巻き起こった。

え?こういう感じの会なのか、やりずれぇ、年上のおじさんばっかだし。このお兄さん睨まれたらびびっちゃいそうだわ。


「まずは俺の友達でケチャップの考案者、ミッケ君からのお話を聞いてやってください。」


『ぎゅんっ』

そんな効果音が聞こえるぐらい首が曲がって横にいた俺を見た。すごい食いつき。

そんなに興味あるんだ。やばいなんか面白い。現代日本に来たらどうなっちゃうのでしょうか。


「急にニヤニヤする癖やめろよ。それお前の風貌と合わせたらめちゃくちゃ怪しい奴だからな。」とこそっと耳打ちで教えてきたライン。後でしばく。


「とりあえず、ケチャップを使って何か作ってみます。」

ミートソースグラタンに決定!


早速取りかかる。ケチャップを大量に使って、グラタンのソースを作る。玉ねぎはじっくり炒め、甘味を引き出す。そこに鶏肉の炒めたものを合わせる、最後にチーズをとろ~っと絡めると完成。


「出来ました。とりあえず食べて頂きたいです。」

「おお、食べさせて頂こう。」

俺たちよりも年上12人がもぐもぐ食べ始めた。緊張するわっ!

ちらっとラインの方を見るとニコッと笑ってこっちを見返してきた。こっちみんな!


しばらく誰も声を出さない。感想も言わない、何やらブツブツ何か言っている。もしかしてやばい人たちなのでは?そう思い始めると、一人が話し始めた。


「我々も料理人。ただでレシピが教えて頂けるとは思いません。ですがこの料理には感動を覚えました。お金でしたら払います、教えて頂けませんか?」

一人がそう言ったあと、みんなが頭を下げ始めた。


きたこれ。その台詞を待っていたのです。

「分かりました。先ほどのレシピとケチャップの作り方が書かれた紙をお渡しします。ただ、お願いしたいことがございます。」

「ほう?なんですかな?」

「商会を作りたいのですが、お金も人数もいないわけですよ。なのでここにいる人全員を商会メンバーとして登録して頂き、お店もこちらの商会に預けて頂きたいのです。」

「こちらとしても、旅の中で培ってきた技術、レシピ、食材などもちろんサポートいたします。」

「いかがしょうか?」


しーん、そんな沈黙が流れた。みな悩んでいるのだろう。

「分かりました、そちらのお話お受けさせて頂きます。」

一人が口を開くと、「私もです。」、「お受けいたします。」などなど口々に聞こえてきた。


キター、戦える事業に商売の基盤までそろっている。勝ったな。


「こちらとしても、レシピの発展にご期待しております。そのままお店で出して頂いてもかまいませんが、それぞれの店が同じ物を出すってのもねぇ?」


『ゴクッ』

つばを飲む音が聞こえた気がした。


「商会が作り終わると、それぞれの店にあったレシピを考え提供いたします。儲かると店の改装なんてことも,,,,,」


「うおーーーーー!!!!!」そう叫び拍手をして喜ぶ料理人ども。


俺の商会長としての生活が幕を開けたのだった。

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