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俺の描いた物語による末路 ~300人の小説家のバトルロワイアル~  作者: この星にいる誰か
第3章「狂愛と その目に見える ”僕TUEEE”」
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吸収する

作者「やっぱり書いてて思うんですけど、モンスターみたいな気持ち悪い感じの奴とか人外の敵とかがいないと戦闘描写が書きにくいんですよね。」



【清水 空】


「本当にキメラ……というより、全員の体が液体になって混ざり合った感じだな……」


「シャロオオオオオオオオン!」


(クチャックチャッ……)


まるで泥がつきすぎた靴で歩いてるかのような、そんな汚い音を出しながら近づいてくる。


「《エックス・エル・パラライズ》!」


毒島の技で麻痺させて動けなく……


「シャロ……シャロオオオオン!」


麻痺した様子も一切なく近づいてくる。


「効かない……のか!?ならば、《男禁止領域》!」


「シャロオオオオ!」


オスメス混合してるからか、全く効かず領域内へ入ってきた!?


「《オープン》。」


スキルで相手について確認する。

状態異常が……無効なのか?

状態異常くらいしか遠距離で出来る技がない。

体がドロドロしてて、近距離で攻撃すれば、喰われそうだ。

なら……


「《暗黒の殺戮》!」


辺りを真っ暗にした隙に……


「《エックス・エル・スピード・バフ》!」


最速で移動できるバフをかけ、この洞窟から飛んで退散するしかない!

奴を攻略するには、別のスキルが必要になる。

だから今は……


「シャアロオオオン!」


「何っ!?」


洞窟から出られそうになった寸前で……奴の液体が超高速で飛んできただと!?

その液体は俺の両足に絡みついて……!?


「ぐっ!?何だこれは!?」


ドロドロしながら次第に俺の体全体を拘束していく!?

前に”オープン”で説明を見たが、麻生の”回避援護”は……視認した攻撃じゃないと避けれない。

退散する為にずっと前を見ていた俺は、奴のドロドロ液体に気づけなかった……


「くっ!」


「シャアアロン!」


「う、うぐっ!?」


ドロドロが取れない!?

まずいな、この隙にどんどん近づいてくる。

どうにか……


(クチュッ……!)


「地面に……!?」


地面に液体がついて、動けない!?

これじゃ飛行はできないし、拘束されてたら攻撃技は使えない。

最後の賭けだ。


「お前、このバトルロワイアルで一番汚い体をしてるぞ。」


「シャロロン!」


「もうそんなになったら、鏡を見れないな。ゲ〇もどき!」


元々麻生のスキルだった”マインドダメージ”。

これで奴の心を傷つけるしか、ここを生きて抜け出す手段がない!

残り約50m……奴の心をどうにか……!


「シャ……シャ……シャアアロオオオオン!」


効いてるかのように叫び声を上げながら、近づいてくる。


「ゲ〇風情が喋るな。その汚い体がこびりついて、すごく迷惑だ。」


どうだ……?


「シャアアアアアアアアロオオオオオオオオンン!」


「くっ駄目か……!」


俺は……ここで終わりなのか?

キメラのドロドロな体が拘束された俺の体に触れる。


最後まで奴に抗ったのに……吸収されて飲み込まれて……終わるというのか?

この集まった能力は全て、このキメラが所持するのか……?


……今なら影山の気持ちがよく分かる。

自分を殺しに来た奴は、死ぬ直前まで睨む。

せめて……このキメラが生き残りにならないよう……誰かに倒されて……


ピコン!(111番脱落)


俺が死んで意識を失いそうな時、携帯からそんな音が聞こえた……



【三人称視点】


キメラ「シャッ……!?シャッ……シャッ……シャロオオオオン!!」


清水を吸収し終えた名もなきキメラが雄たけびを上げた。

すると、キメラの体が光り始めた。


:スキル獲得:

暗黒の殺戮

オープン

飛行

心読み

回避援護

マインドダメージ

状態異常付与

援護魔法

対”男”専用技

撃破コピー


キメラにはその文字が読めなかったが、新しく入った力は体が自然と覚えた。


「シャアアアアアア!」


洞窟の外に姿を現したキメラは……やがて……


「シャアアロン!」


そのドロドロした液体の見た目のまま、空を飛び始めた。

奴が飛ぶ姿はまるで……茶色の液体でできた雲があるようだった。


「シャアアロオオオオン!」


清水だけじゃない。毒島、美羽、麻生といったかつての参加者が手にした小説の主人公の能力は……

今やキメラの体の中にある。

キメラは空を飛び、目なのかも分からない部分で辺りを見回す。

まるで、獲物を探すかのように……



【桐島 剛】


「どうした!?何があったんだ!?」


城の下で爆発が起きた。

あそこには奈珠波と修也が……襲われたのか!?


俺達三人が下に着くと、修也だけがいた。


「大西……魔物みたいな奴の攻撃で……姿が見えなくなった……」


修也が心配したような声でそう告げた。

奈珠波……まさかとは思うが……殺されてないだろうな……?


「……うぅっ!」


突然修也の後ろから声が聞こえた。その声の主は……奈珠波だった。


「どうした!?何があった!?」


奈珠波が……ボロボロになっている!?

立っていられるのがやっとな程に……


「モンスターに襲われて……でもそのモンスターは……突然姿を消したよ……」


奈珠波がそう言いながら気絶した。

一体……何が起こってる?


「……お前ら、あれを見ろ。」


昇が遠くの空を指さす。

何も見えないが……


「良く見えませんけど……何ですかアレ!?」


壮真が驚いている。一体何が……!?


「桐島さん!凄い遠いですけど……何か()()()()()()()が空に浮いてます!」


影山だけでなく、清水までも犠牲となってしまった。

ドロドロしたキメラが飛んで見つけたのは……桐島達だった。

色々な能力を持っていた清水でも勝てなかった化け物。彼らの運命は!?

次回『食べる』

つづく!

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