喰らう
作者「あのアニメの近親相〇に再び脳を焼かれた。アニメは原作最終話まで全部読んだけど、やっぱりあのアニメはあのシーンを見るために見続けたと言っても過言ではない。」
【清水 空】
「な……何故その名前を!?まさか、俺を殺したあの女の仲間か!?」
もの凄くキラキラネームの男と遭遇した。
あの女……?豚田に操られてた奴らか?
俺はスキルを使い、この男……影山の心を覗く。
「……なっ!?」
こいつ……!?
大西と……あの時一緒にいた馬鹿力の男と戦っている?
俺は四日前、跳躍力の高い暗殺者の小説を書いており、その能力を使う男と戦っていた。
そしたら大西達と会い、俺は隣にいた男と……剣と拳をぶつけ合い、力負け。
その直後に地面に穴が開いて、ミスターYと会ったんだったな……
俺が見た桐島の心……どちらかと言えば”記憶”が正しいなら、あの時の男は渡辺の友達、赤根 圭だ。
この男は、使い魔を赤根に倒され、自らも大西によって殺されたらしい。
「《使い魔召喚⋮出でよサバン》!」
あれこれ考えてるところに、影山が使い魔を召喚してきた。
「キーッ! キーイキーッ!」
「……は?」
サバン……だったか?
あの使い魔……影山に文句を言ってるように見える。
「う、うるさいなぁ!俺は主人だぞ!あの男が餌だ!あいつなら喰っていい!」
「キーッ!」
そう言われたサバン達は俺に襲い掛かった。
「《男禁止領域》!」
再び美羽の技を使う。この技とんでもなく有能だな。
メスと思われる個体を除くサバンが領域外に吹き飛ばされていった。
そして……
「《エックス・エル・ポイズン》!」
これは桐島のかつて仲間、毒島 風真の技らしい。
領域に入ったサバンを強い毒状態にした。
「あっ……あぁ……」
こいつを殺せば使い魔も全員消えるのか?
「つ、《使い魔召喚⋮出でよピグリッツ》! あいつを殺せぇ!」
怯えてるかのような声で新たな使い魔を召喚してきた。
だがこいつらも……
(バンッ! バンッ!)
「なっ!?」
(シュン。)
「あ、危ないな……」
回避援護のスキルがなきゃ当たってたな……
どこからともなく出てきた銃で撃ってきた。銃の弾自体は性別がないので領域内に飛んでくる。
「あぁ、殺せ!殺せぇ!お前らの餌だぞぉ!」
……あの男、何故あれほど焦っている?
心を覗けば分かると思い、俺は心読みを発動させた。
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『いずれ宇宙最強の使い魔!?』第6話
「我が息子と契約したのか、少年よ。」
「お前は、こいつの父親か!」
「ぱぱきらい。」
「ぐっ……!少年よ、お前はとんでもなく危険な能力を持っているが、我が息子、”ドラ”は穏やかで優しいから安心しろ、我が!息子!なのだからな。」
「ぱぱ、ぼくそんなつよくないよ。」
「少年よ、お前のその能力で、あらゆる魔物と契約して、ドラを守ってやってくれ。」
「もちろんだ。ドラ以外とも契約するつもりだったからな。」
「だが、気をつけろよ。ドラはもちろん、契約した魔物の機嫌を損ねるなよ。喰われるぞ。」
「あぁ。」
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「今のは……」
どうやら影山が書いていた小説の一場面のようだ。
喰われる……?まさか……そういう事か。
「ど、どうした!あいつを喰ってやれ!お前らも人間を食べたかったんだろ!?」
影山、お前は……お前の主人公のような優しく広い心を持っていない。
だからお前は、こうなる。
「……キシャアアアァァ!」
「んなっ!?俺を喰うのか!?おい、俺は主人だぞ!それに!お前らを生み出した張本人だぞ!」
「キシャアアァァ!」
「グワアアァァ!」
サバンだけでなく、ピグリッツまで……彼らの創造主に牙を向けたのだった。
「ドラ!ドラァ!助けてくれぇ! 《使い魔召喚⋮出でよドラ》!」
影山はドラを召喚しようとしたが……!
「くそぉ!こいつ、デカいからここで召喚が……出来ないぃ!」
召喚できず見るからに焦っている影山は徐々に後ずさっていくが、もうできなくなった。
【影山 屈期安堵栗無】
こっ……こんなことがあっていいのか!?
俺は……こいつらの主人なのにぃ!?
「グチュゥッ!」(ガブガブ)
「あああぁぁぁ!」
左腕がぁ!?俺の、肩がぁ!?
「グチュゥッ!」(ガブガブ)
足がぁ!?腹がぁ!?胸がぁ!?
ほ、骨までぇ!?
「やめ……ろ!やめ……」
俺の言葉に……耳を貸してくれやクソどもぉ!
「キシャア」
「やめ……頭は……!」
あぁ……主人公はこんな風にならなかったのに……同じ力を持つはずの俺は……なんでこんな……
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『いずれ宇宙最強の使い魔!?』第52話
「はぁ?今何て言った?」
「だから、聞いてんのか?お前と同じ力を持ってた奴が、どんな最期を迎えたかだよ!」
使い魔を従える、俺の最後……?
「喰われたんだよ、跡形もなくな!」
「はっ?」
「嘘じゃねぇ。実際に見た奴も未だに生きてるしな。それに……やばいのはここからだ?」
「もっとやばい事?」
「あぁ。主人を喰い終えた魔物達はどうなったか分かるか?」
「え?森に帰ったとかじゃないのか?」
「お前からしたら嘘かもしれねぇけどよ……」
「うん。」
「合体したんだよ。主人に仕えた使い魔全員が。新たな魔物となって。」
信じられない。
「何で……?」
「さぁ? だが、その魔物の姿を見た奴はこう言ってた。”まるでキメラだ”とな……」
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俺はただ……生き残って家に帰りたかっただけなのに……
「キシャ
もう、サバンらの声さえ聞こえなくなっていく。
もう俺は死ぬのか?こんな所で?せっかく2機のチャンスを貰えたのに……
俺はもう助からない。死ぬんだ、俺が生み出した魔物に。
こんな魔物、もう俺にとってはただのクソどもだ。ならば……
「にげ……」
この男だけでも……クソどもの食料になる事から……
【清水 空】
ピコン!(27番脱落。)
影山が喰われた。
あまりのグロテスクさに、俺は直視出来なかった。
「がぁ!」「ホウホウ!」「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
彼の死体の周りに、とんでもない数の魔物が姿を見せた。こいつらは影山の魔物だった奴らか……?
すると突然。
「がほぐおきしゃばぁおん!」
奴らの体が……ドロドロの液体になった……?
どうなっている……!?
「シャロオオオオオオオオン!」
(クチャッ……クチャッ……)
「ぐおえぇ……」
その姿を見ただけで、俺は吐き気がした。
影山と魔物らの体は一つとなり……ドロドロした液体のモンスターになっていた。
まるで……
「まるでキメラだな……」
影山の出番、ここで終了!?
ただ、死んだ彼とその使い魔が合体して新たな存在が清水を襲う!
その脅威が襲うのは……清水以外にも……!?
次回『吸収する』
つづく!




