痛む
作者「もう一つの作品と同時進行で書いてるんですけど、実は向こうの作品とこの作品はほんの少しだけ関りがあります。向こうを見なければ分からないというのは極力なくしますが、異世界の時が止まった空白の18年とかが見たければ是非見てください。」
~少しだけ時間が遡る~
【桐島 剛】
進が死んだ……?
階段から転落した程度で?
もしギャグの特性が関わっているのなら、頭から落ちてもたんこぶができる程度で済むはずだ。
なのに……なのにか!?
修也や昇は声に出していないが、あまりにも予想外な出来事に驚いている。
そんな時だった。
「うっ!?うぁ!?うぐあぁぁぁ!?」
「……どうした!?」
「あっ!あっ!うぁぁ!?」
突然、柰珠波がうめき声を上げ、頭を押さえだした。
「大西……!?」
修也も大きな声を出して心配している。
何が起こったんだ?
まさか、洗脳されなかった事に関係が?
「ごめん……うぁっ!? 一人にさせて……」
そういって柰珠波は階段を降り、姿を消した。
「……ごめん桐島。大西が心配。」
そういって後を追うように修也も降りていった。
絶対に何かある。偏頭痛ではないのは確かだ。
今の頭痛といい、洗脳されなかった事といい……普通の女子高生とは考えられない。
ただ、もし普通じゃなくても、大切な仲間である事は確かだ。
俺は大西の安全を信じてる。
【相上 修也】
「……進……」
「……え?」
大西、今渡辺の事、進と言った?
この頭痛が偏頭痛だと思えない。
ただ、大西が苦しそうにしてるのが心配で堪らなかった。
「悪いけど一人にさせて。」
「……。」
自分は何も言わず立ち去り、気付かれない場所で大西の様子を見ることにした。
しかしそんな時だった。
「うっ!?」
大西が何者かによる爆発を受けた。
「……大西!?」
見上げた先には……
モンスター……!?
「ぎゃおおぉぉん!」
何でモンスターが!?
まさか、誰かによる使い魔!?
爆発の煙が消えると……大西の姿が見えなくなっていた。
【清水 空】
「……何だここは?」
美羽と相打ちになって一度死んでしまった俺は、人のいない深い洞窟の中にいた。
しかし、人がいないが……
「うおぉぉん!」
何故かモンスターがいる。
どういう事だ?今までモンスターは出てこなかったはずだ……
……新しい力を使ってみるか。
「《男禁止領域》!」
美羽が使っていた技だ。
この技によって、モンスターの9割程を吹き飛ばして壁や天井に叩きつけた。
技の名前からして、男やオスのモンスターを自分の周りに近づけさせないのだろう。
……随分と男嫌いな奴だったらしい。豚田に操られてたと知ってどう思ってるだろうか。
「……な、何だ!?何事だ!?」
誰か来た。
ヒョロガリの男が姿を現した。名前は……
「影山……屈期安堵栗無!?」
凄いキラキラネームだな……
「な……何故その名前を!?まさか、俺を殺したあの女の仲間か!?」
清水の前に現れたのは……影山!?
随分と前に、圭達によって倒された影山。残りの残機はどう使って戦う?
(影山の事を忘れてる方は、第1章の『躊躇う』を読んでください。)
次回『喰らう』
つづく!




