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不滅の灯り、イモータルライト

 



  家の中の暖炉の部屋にカルとブリトニーが座っている。


  それぞれにガーランドとラッテアを持っていた。


  「ブリトニー、僕はガーランドが擬人化した時に話した事があるんだ」

  「そうか、どんな事を話したのだ?」

  「うん、なんて言うか相性ってのがあるみたいで、僕とガーランドは凄く相性がいいんだって」

  「ふむふむ、という事は私とこのラッテアは相性がいいのだろうか?」

  「そう思うよ、僕はラッテアが君に見つけて欲しいと感じていたのだと思う」


  ……カルはガーランドの辿った悲しい出来事の事、月と魔力と自分の波長でガーランドが擬人化した事などを話した。


  「そうか…このラッテアは人に変わるのだろうか?」

  「その時は来るかもしれないよ、僕は修行してる時にガーランドに出会った。そして僕の一部に変わった」

  「自分の一部に…か?確かにお前の戦う姿を見ていればそれは納得できるが」

  「今はガーランドが無いというのは考えられないかな」

  「私もそこまで使いこなせるだろうか?」

  「もちろん、ラッテアの声を聞いてみて」

  「声……?」

  「ああ、もちろん話す訳じゃ無いけど、なんて言うかそう感じるんだよね」

  「なるほど」

 

  しばらく話していると、突然ガーランドとラッテアが輝きだす。


  光が辺りを包む。カルとブリトニーを光が覆い、2人が気がつくと、そこに2人の少女が立っている。1人は緑色の髪の美しい少女で少年の様な格好をしている。もう1人は黒いドレスを着て、銀色の長い髪を2つに縛っている。美しいと言うよりも可憐な少女だった。


  カルは緑色の髪の少女に見覚えがあった。声をかける。


  「やあ、久しぶりだねガーランド」

  「うふふ、毎日一緒なのに久しぶりと言うのも不思議だね、カル」

  「じゃあ、隣のその子はもしかして…」

  「初めましてカル様、そして私のマスター、ブリトニー様」

 

  黒いドレスの少女はスカートの裾を広げ、頭を下げる。


  「じゃあ君がラッテアなの?」

  「はい、ラッテアと申します」

 

  ブリトニーが声をかける。


  「初めましてガーランド、そしてラッテア」

  「やあブリトニー、僕はガーランド、よろしく」

  「初めましてマイマスター、私がラッテアと申します」


  カルは2人に聞いてみる。


  「2人とも良く知っているの?」

 

  ガーランドが答える。


  「うん、僕とラッテアは姉妹みたいなものなんだ。後2人いるんだけどね」

  「はい、正確には同じ精霊鍛治が作ったものです」

  「精霊界の鍛治職人と言う事なのかな?」

  「うん、僕もラッテアもその鍛治によって作られたのさ」

  「はい、私達の親とも呼べる存在です、あのお方は…」

 

  ブリトニーが聞く。


  「その精霊鍛治の名は?」


  ラッテアが答える。

 

  「はい、あの方は不滅の灯り(イモータルライト)と呼ばれておりました」

  「不滅の灯り(イモータルライト)……?」

  「その名はシュネブ・ジェリコット」

  「そう、僕もラッテアもシュネブによって作られたんだ」

  「不滅の灯り(イモータルライト)、シュネブ・ジェリコットか…」

  「カル、ブリトニー…僕達を見つけてくれてありがとう、そして多分また姉妹を見つけてくれると思う、その時は君達に何かが起こると思う…」

  「あと2つの武器を見つけて下さい、そしてこれからよろしくお願いします…」


  また辺りが輝き、光が覆っていく。光が消えると2人の少女はもういなくなっていた。


  「ブリトニー、聞いたよね?」

  「ああ、確かに聞いたぞ」

  「僕達はシュネブの作った武器を見つけないといけないかも知れない」

  「ああ、そうなのかも知れぬな」


  カルはウーリを呼び、話を聞くことにした。


  「カル、話って何?」

  「ねえウーリ、不滅の灯り(イモータルライト)って知ってる?」

  「不滅の灯り(イモータルライト)……ああ、鍛治の人?」

  「うん、知ってるの?」

  「いや、会った事は無いけど、何でも特殊な武器を作るという伝説のようなものを聞いた事があるぐらいだね」

  「そうか、実はこのガーランドとラッテアはその人に作られた物らしいんだよね」

  「へえー、それはすごいね」

  「そして、あと2つ武器があるらしいのだ」

  「ちょっと待って…そうだ、昨日の本になんか書いてあったよ、4つの武器は互いに引き合う運命で、見つけた者に…何とかって」

  「そうなの?もう一度ちゃんと読まないといけないな」

  「ああ、そうだな」

  「わかった、僕じゃないと読めないしね」


  カルはセシルとヨウに武器の事を説明し、ギルドに本を読ませて貰う為に向かった。


  ギルドに着くと珍しく受付嬢がおらず、ギルドマスターが自ら受付をしていた。


  「やあ、カル様良くいらっしゃいました」

  「ギルドマスターどうも、あのお願いがあって伺ったのですが」

  「はい、何でしょうか?」

  「昨日の精霊の本を読ませて頂きたいのですが?」

  「少々お待ち頂けますか?」

  「はい」


  しばらくしてギルドマスターがやってくる。


  「こちらは持ち出し禁止です、この場でお読み頂けますか?」

  「はい、わかりました」


  カル達はギルドにあるテーブルに座り、本を開いた。ウーリが関係ある場所を探して行く。


  「ふんふん、えっと…あ、これこれ」

  「ウーリ、読んでくれる?」

  「うん、待ってて…えっと、不滅の灯り(イモータルライト)と呼ばれる精霊鍛治の武器は数えるほどしか存在しないが、その全てを集めし者に幸運を運ぶと言われている。槍、弓、剣、杖の4つの武器が存在したと言われている。また、この4つの武器は引き合う運命にある…だって」


  カルはブリトニーに話す。


  「ブリトニーが弓、僕が槍、後は剣と杖か…」

  「カル、こうなれば探すべきなのではないか?」

 

  セシルとヨウが会話に入る。


  「面白そうね、じゃあ次の目標ね!」

  「私も興味が湧いて来ました」


  カルは皆に向かって話す。


  「よし、じゃあ武器を探そう!ロランさんに聞いて見ようか?」

  「そうね、それにドワーフの村で買い物したいし」

  「はい、そうでした!」

  「そうだった、私も忘れてないぞ!」

 

  ウーリは楽しそうな女子達を見て、カルに話しかける。


  「ねえカル、また女子は魔法にかかったの?」

  「あはは、そうかも知れないね」

  「うーん僕はまだ良くわからないや…」


  そんなウーリがカルにはおかしかった。新しい目標がとりあえずできた。それに向かって今は行動しようとカルは思った…

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