対決!
カルはザインと対峙する。闘気を纏いザインに向かう。
「ふふふ、少しは出来るようですが、私に効きますかね」
「余裕があるのも今のうちだ!」
カルはガーランドを振りかざしザインに近づく、
ザインは指から炎を打つ、3発のファイアボールがカルに向かう、
カルは左右に躱し、最後の炎をガーランドで払う、
そのままさらに前に出る、
ザインは飛ぶ、さらにファイアボールを打つ、
アースウォールで防ぐ、
「ほう、地属性魔法ですか?なかなか…」
「こんなのも使えるぞ!サンドストーム」
「くっ、煩わしい!」
ザインにはあまり効いていない、
突然、黒い魔力の塊がカルに向かって飛んでくる、
ガーランドで防ごうとするが、威力が強い、
カルは衝撃で飛ばされる。
「うわっ」
大したダメージはなかった
続けて黒い塊が複数飛んでくる、
アースウォールで防ぐ、飛び出してザインに近づく、
ザインはファイアボールを打つ、
カルの肩にかする、
「くっ!」
さらにファイアボール、続けて黒い塊、
カルは左右に飛んで避けていく、なかなか自分の攻撃が出来ない、防戦一方だ。
しかし、わかった事がある。ザインは接近戦が苦手だ。
自分の距離を保ちながら魔法で攻撃してくる。
突然、ザインに向けて光が飛んで行く。ザインは躱す。
「カルちゃん、大丈夫?」
「カル….問題ないか?」
ステラとグリムがやって来る。
「大丈夫です!」
「おやおや、さらにお客様ですね、これはこちらが不利になったようですね」
「魔族さん、初めまして。あなたが大事にしてた物はここにあるわよ。もういらないかな?」
ステラが何やら手に持っていた。大量の魔石だった。
「馬鹿な、何故魔石を…」
「そうね、多分持ってるからって教えてくれた人がいるのよ。お節介さんよね」
「く、貴様…そうかドラゴンの貴様は女戦士の」
「あーん、ばれちゃった、つまんなーい」
「ここはいったん引くか…な、に、馬鹿な」
ザインは瞬間移動を試みたが出来なかった。
「ごめんなさい、魔法無効化ってわかるかしら?ちょっと使わせてもらったの」
「くっ貴様!」
「ザイン、もう逃げ場はないぞ!」
「小僧、調子に乗るなよ!」
突然ザインの口調が変わった。
カルをめがけ、爪で攻撃して来る。左右に素早く爪を伸ばす。カルはしっかりと見て躱し続ける。少し頬を擦り、血が流れた。
「どうした、ほらほら、避けるだけで精一杯か?」
「ザイン、何故魔石を狙うんだ?」
「ははは、魔石を魔王が欲しているからさ。大量に渡せば私の地位も安泰だ」
「それだけか?」
「他に理由が必要か?元々混沌こそが魔族のあるべき場所だ。魔石を失えば、そういう場所も増えるだろう、違うか?」
「たったそれだけの為に何人もの人を襲って来たのか?」
「それが魔族、ブフォっ」
カルの突きがザインの顔に入った。
「ぐっ、貴様」
「僕はお前を許さない!」
カルの周りにとてつもない力が集まって来る。
「竜闘気!」
カルの闘気が膨れ上がる。
「な、何…これは、ドラゴンの…お前はいったい、何者なんだ?」
「僕は…僕は、竜王の弟子だ!」
カルの竜闘気を纏った突きがザインに入った。連打、止まらない。ザインは最初の一撃で事切れていた。カルの怒りの突きがザインを打ち続ける。終わった時には、ほぼ原型をとどめない肉塊に変わっていた。
「はあはあ…やった」
「カルちゃん、最後やり過ぎよ」
「カル…エゲツない」
「怒りに任せてしまいました、ごめんなさい」
「そうね、でも、無事終わったね」
「はい、村はどうなったろう…」
カル達3人は外に出る。シンとセシルが心配だった。
外は日が傾いて綺麗な夕焼けを彩っていた…




