表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/100

ドラゴン・フォース!




 カルは、サンドラとステラとともに、時の間に来ていた。


 今日も闘気を纏う訓練だ。


 しかし、体全体ではなく、腕や足だけに発生させる訓練だった。


  体力的にも、技術的にも過酷な訓練だった…




「どかしたのじゃ、カル、それでも我が弟子か?」

「カルちゃん、頑張れ!」


 2人の声に支えられながら、カルは必死に食らいつく。


 腕だけに、闘気を発生させるだけで、時の間の1ヶ月が過ぎた。


 サンドラが疲れ果てているカルに、話しかける。


「思ったよりやるではないか、我が弟子よ」

「は、はい、ありがとうございます」

「お前に我が力を見せよう!」

「は、はい!」


  サンドラはカラから、少し距離を取る。

 一瞬で、物凄い闘気が発生する!

 辺りにサンドラのエネルギーが放出する!


 カルは背筋がゾクっとし、手足が震えてしまう…


「どうじゃ、これが究極の闘気、ドラゴン・フォースじゃ。まだまだ本気ではないがの」

「は、はい……」

「なんじゃ、その、間の抜けた顔は?」

「いえ、余りにも凄すぎて…」

「ふーむ、しかしお前にこの闘気を使えるようになってもらわねばならぬ」

「はい」

「死ぬほどの過酷な修行じゃ、ついて来れるな?」

「はい!死ぬ気でやり遂げて見せます!」

「うむ、それでこそ我が弟子じゃ」


 カルは束の間休み、また修行を始めた。


  それを見て、ステラはサンドラに話しかける。


「どう、お嬢?カルちゃん中々しぶといでしょ?」

「うむ、思ったよりやるわい」

「竜の戦士に育ちそうかしら?」

「うーむ、大丈夫じゃろう。これからは我も手を貸す故な」

「あらあら、師弟愛かしら?顔がにやけてるわよ」

「馬鹿を言うでない!我はそんな顔はしておらぬ!」

「うふふ、照れちゃって、お嬢は可愛い」

「くっつくな!そして、胸を揉むな!」

「いやよ」

「やめよ!」


 そんなやり取りをしていたが、カルは闘気を発生させる事に集中していた。


「凄いでしょ?カルちゃんいい顔に変わって来たわよ」


  ステラが後ろからサンドラに抱きついたまま、耳元で囁いた。


「ほほう、なかなかいい顔じゃな」


 カルは集中し、闘気を発生させようと努力している。

その顔には戦士の、男の顔があった…




 ………時の間で6ヶ月が経った。


 カルは足に闘気を発生させる修行をしている。

 イメージしづらいのが、足に闘気を発生させるのに時間がかかっていた。


「どうしたのじゃ、カル!お前はそんなものか?」

「カルちゃん、足に全てのエネルギーを集中させるなよ」


「は、はい!」


 カルはボロボロになりながら、闘気を発生させ続けた。



  … 8ヶ月が経つ。


 なんとか足だけに、闘気を発生させる事が出来た。


…10ヶ月が経つ

 

 今度は両腕に闘気を発生させる。

 体力が続かない…しかし、カルはやり遂げて行く。


…12ヶ月が経った。


  腕と足にそれぞれ闘気を発生させる。

 どちらかに集中すると、どちらかが発生しない。

 なんとかクリアして行く。


「うむ、まあこんなものじゃろう」

「お疲れ様、カルちゃん」

「は、はい…ありがとうございました」


  サンドラが話す。

「いつもはここで終わるところじゃが、まだ大丈夫か?」

「は、はい勿論です!」

「うむ、ではこれからの修行は、ドラゴン・フォースを会得する為の足がかりじゃ」

「はい!」


 カルは元気に返事をする。


  サンドラは説明していく。


「ドラゴン・フォースの最大の特徴は地脈のエネルギーを直接体に取り込む事にある。まずは、そのエネルギーと同調する事じゃ」

「地脈のエネルギー…」

「うむ、我々ドラゴンには、その力が元々本能的に備わっておる。同調するのは、歩くのと同じようなものじゃが、人がそれをやるには、まず、外のエネルギーを感じられるようにする事じゃ」

「はい」

「地脈をいきなりは難しいじゃろう。我のエネルギーを感じてみよ」

「お師匠様のエネルギー…」


 カルは、周りのエネルギーを感じるように集中していく。

 わからない、自分のエネルギーの流れは、何となくわかっているが、他人のものはまだまだ感じられない…


「うむ、わかった、お前にはもっと分かりやすい場所で修行した方が良いな」

「私もその方が早いと思うわ」


  ステラもそう言った。


  3人は広い部屋に戻って来た。サンドラが言う。


「かる、お前の村の祠に行くぞ」

「はい、わかりました」


  3人は祠に向かった


「うむ、この場所で良いじゃろう。カルさっきと同じようにやって見せよ」

「はい、いきます!」


  カルは集中する。サンドラが伝える


「良いか、カル。この場所から見える物には、全て微量ながらもエネルギーを持っておる。草や木、虫や獣、人間もじゃ。それを感じよ」


  カルは周りのエネルギーを感じようとする。微かに感じとれる…


 自分を中心に2つの大きなエネルギーがある。


 これがお師匠様とステラさん…


 そして、外に沢山のエネルギーが満ちている。


 山に生えている木や草、動いているのは鳥だ…


 遠くに人々の動きがある。馬や山羊、羊…あ、猫…



「どうじゃ、感じられたか?」

「はい、なんだか温かい気持ちになりました。植物や動物の命を感じたような…」

「うむ、それが同調じゃ」

「はい」

「じゃが、命のエネルギーを感じるだけは、修行すれば出来る事じゃ。お前は地脈のエネルギーを感じ、自分のものに出来るようにならなければならぬ。わかるか?」

「はい、今はまだ感じられませんが、続けていけば出来ると思います!」

「うむ、では我は帰るとするか。ステラよ戻ろう」

「あーん、せっかくカルちゃんのお家に行けると思ったのに、お嬢の意地悪」

「師が弟子に迷惑をかけるものではない、大人しく帰るぞ」

「じゃ、カルちゃんまたねー」

「あ、ありがとうございました。今度ぜひ村に遊びに来てください!」


 サンドラとステラは帰って行った。


 全て落ち着いたら、うちに呼んでもてなそう。

 カルは祠の外に出た。太陽は高く輝いていた…




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 励みになりますので、評価の方をよろしくおねがいします!  なるべく続ける事ができるよう努力致します!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ