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第35話「謎の水槽」

この度は、長らく連載に関する連絡をできずに申し訳ございません……。

もしも宜しければ、今回の話も見ていただけましたら幸いです。

Bチーム連合がアジト入り口での掃討戦を終えた頃、

進、禰音、李夢、虎次、山賊バズーカの5人は、アジトの奥へと急いでいた。


その道中の廊下で、5人は幹部を名乗る白衣のヤギ怪人と出くわすも、

怪人は禰音によりすぐさまボッコボコにされた。


ボロ雑巾にされたヤギ怪人に対して、禰音は指先に電気を走らせながら、

その指先をヤギ怪人の目に近づけて言う。


「マナー違反の怪人さん!さあ、出酢泥井の指令室を白状しなさい!


さもないと、私のビリビリパニックを目からお見舞いするわよ!?」


その禰音の様子に、ヤギ怪人は堪らず情報を吐き出した。


「メ……メエェ……い、言いますから目玉は勘弁してくださいメェ!


ボスの部屋は、入り口近くの美術品がある部屋にある、


ライオンの絵の裏の装置にパスワードを入力すると開きますメェ!


パスワードは『1031061』でございます…どうか命は勘弁してくれヤギー!!」


「……10(て)、3(す)、10(と)、6(ろ)、1(い)……そのまんまじゃん。


はぁ、あんたって本当に情けない怪人ね。倒す気すら失せたわ……。」


禰音はヤギ怪人の変わり様に飽きれつつも、情報を聞き出せた事から、

スタンガン代わりの電撃を1発だけ見舞い、その場を立ち去って行った。


こうして禰音らは、入り口近くの美術品の部屋へと向かうと、

ヤギ怪人から得た情報の通り、様々な動物の絵があった。


動物の絵の中に、ライオンの絵を発見した禰音は、

素早い指捌きで絵を取り外し、パスワードを入力した。


すると、飾られていたゾウの石像が揺れたかと思うと、

石像が右へと移動し、下からは地下への階段が出てきた。


禰音と李夢、そして進は、息を呑みつつその様を見つめる。


「……これがあのヤギの言っていた、指令室への道ね……。


皆、ここから先は何があるか分からないから、気を付けなさいね。」


「へぇ……悪党にしては趣味が良いじゃないか。


最も、この僕に見つかったら壊れるだけだけど。」


(……王道の悪の組織ですね。昔特撮でこんな仕掛けを観た気がします。)


禰音と李夢がそう言うと、ヒーロー達は階段を下っていく。


(進も鳴神姉弟の近くで何かを思い出していた様子。)


──一方、こちらは「出酢泥井」の指令室。


指令室のモニターには、禰音たち主戦力が地下への階段を下る様子が移されていた。

それを見た倉次博士は、少し焦った様子で恐山に言う。


「……申し訳ございません、恐山様。幹部から情報を引き抜いたのか、


ヘラクレスカンパニーの主戦力が指令室の方向へと向かっています。


どうか、ご意見のほどをお聞かせください。」


しかし恐山は焦らずに、倉次博士を宥める様に言葉を返した。


「ふん……無用な心配だ。地下階には、外には出せないような秘密兵器がいる。


それこそ、最強とも称される李夢であっても、簡単には倒せないような奴がな。」


その言葉を聞いた倉次は、静かに一歩引いていった。


◆


暫くすると、ヘラクレスカンパニーの主戦力5人は地下階に辿り着いた。

地下階は明かりがあるものの、薄暗く壁は少し汚れている雰囲気であった。


5人は道なりに歩いていくと、巨大な倉庫のような空間へとたどり着いた。


そしてそこには、1体の白衣の怪人がおり、

怪人の後ろには巨大な水槽が置いてあった。


水槽の中には、クラゲらしき生き物が1匹だけ泳いでいる。


白衣の怪人は主戦力の5人を見るなり、高笑いをして叫んだ。


「ヒーッヒッヒッヒ!よくここが分かったなヘラクレスカンパニー!


そう……この先には我ら出酢泥井のボス様の部屋がある。


だが……そう簡単に通すわけには行かないんでね。いけ、ミズミズクラゲ──」


しかし白衣の怪人が話をし終わる前に、李夢が右手を出して、

ベクトルを発動し怪人と水槽をぶっ飛ばしてしまった。


怪人は「へべぇっ!?」と吹っ飛び、水槽も粉微塵になり、辺りに水が飛び散る。


「うふふ……李夢、あんたって相変わらず容赦ないわね。」


禰音が苦笑いしながらも、李夢を褒めた次の瞬間……


(……ザパアァン……ザパアァン……!!)


突如として大きな水音がしたかと思うと、

5人の目の前には、巨大な潰れた水の球が鎮座していたのであった。

今回のエピソードはいかがでしたでしょうか。

もしも「この小説が面白い!」「これからの展開が気になる」という方がいましたら、

ページ最下部から★での評価や、ブックマークをして頂けましたら有難く思います。

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