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第33話「ヘラカンヒーローズ交流、そして総攻撃」

この度は月曜日投稿の予定が1日遅れてしまい、申し訳ございません。

どうか『シュールヒーローズ』を楽しんで頂けましたら幸いです。

出酢泥井掃討作戦の会議から2日後の、午後4時。


ヘラクレスカンパニー6Fのオフィスエリアには、

多数のヒーローと、黒ずくめのスーツのスタッフ達が集まっている。


Aランク筆頭の李夢は勿論、進や虎次、

そして他に6, 7名ほどのヒーローがそこに屯していた。


彼らは椅子に座ったり、立ち姿のまま、

正面で指揮を執る禰音に注目を向けている。


「はい、今日はとうとう、出酢泥井掃討作戦の当日となりました。


怪人の力により街の支配を企み、市民を脅かす怪人集団……


それをこれ以上放置しておくことは到底できません。


彼らは確かに強いですが、我々ヘラクレスカンパニーもまた、


一騎当千の猛者が揃っています。」


禰音はそう言うと、ヒーロー達の名前を読み上げた。


1. Aランク 『力場の支配者』鳴神李夢


2. Aランク 『雷神』鳴神禰音


3. Aランク 『大砲撃たせりゃ会社一』山賊バズーカ


4. Aランク 『エスパー少年』半田英須


5. Bランク 『鋼鉄戦士』葦原虎次


6. Bランク 『不屈の少女』辰巳翼


7. Bランク 『トマトの申し子』リコピンマン


8. Bランク 『頼れるアニキ』ハンマー浜川


9. Bランク 『一から出直せしマッチョ』宇出太志


10. Cランク 『事務員の星』佐藤進


「これだけの力が集えば、怪人なんて目ではありません!


さあ、皆の力を合わせて、出酢泥井を解体しましょう!」


「「はい!!!!!」」


禰音の号令と共に、オフィスの社員たちは力強い返事を返した。


◆


こうして、禰音の案内と共に彼らは車に分かれて乗る事となった。

進は車に向かう途中、金髪の青年・葦原虎次に話し掛けられる。


彼は嘗て進により怪人から命を救われた、機械義手の青年だ。


「あ、アニキ、久しぶりっすね!」


「これはこれは、虎次さん。暫く会っていませんでしたね。」


「アニキの活躍、自分が活動報告をする時に聞きましたっすよ!


出酢泥井の幹部や、魔釣とかいう怪人軍団を相手にしたらしいっすね!


くぅ~っ、益々憧れるっすよ!自分も出酢泥井を名乗る怪人を倒しましたが、


大した情報は得られなかったっす。なんせ、敵の怪人が、


ニワトリとかダンゴムシモデルでしたっすから……ははは。」


進は虎次と少し世間話をした後、虎次の隣に見慣れない人物がいる事に気付く。


その人物は、青みがかった癖毛の黒髪を持ち、

白いシャツと紺のスカートが良く映える少女であった。腰には木刀を携えている。


進はその少女の事が気になり、虎次に少女の素性を尋ねる。


「ところで……先程から虎次さんの隣にいる方はどなたでしょうか?


私が初めてお会いする方の様ですが。」


すると虎次ではなく、その少女がいきなり挨拶をしてきた。


「あ、初めましてー!佐藤先輩、噂は聞いていますよ!


私は『辰巳 翼』、19歳の花の女子大生でございます!


好きな事は人助け、得意なのは柔術です!根性なら誰にも負けませんよ!」


辰巳翼と名乗る少女は、初対面の進に対しても物怖じする事なく、

丁寧に手を繋いできた。


「あ……はい、如何にも私が佐藤進です。どうぞよろしくお願いいたします。」


進は彼女のパワフルな自己紹介に対し、

思わず呆気にとられながらも、自分の紹介を簡潔に済ませた。


その後、虎次が翼の事を開設し始める。


「辰巳さんとは、少し前にヒーロー活動をしている時に、


たまたま現場でバッティングして知り合いました。


自分とは何だか他人とは思えないくらい、気が合ったんすよね……。」


「そうですか……それは良かったですね。友達とは尊いものです。


私には今のところ友達はいませんが、是非とも友情は大切にしてください。」


進、虎次、翼の3人が話をしていると、車に辿り着いた。

そして車は彼らを乗せて、出酢泥井の基地がある明星区へと向かっていった。


◆


ヘラクレスカンパニーのヒーロー達が目的地に着くと、

そこには白い新しめの建物が聳え立っていた。


扉の周辺では、見張りの怪人が数人うろついている。


建物をよく見ると、上部に『DST製薬』と書かれている看板があった。


その看板を見て、禰音は思わず引いてしまった。


「非道な怪人組織の癖に、製薬会社を名乗るとか悪趣味ね……。


さあ山賊バズーカさん。そんなおめでたい彼らに、景気付けをしてあげて?」


「ホイ来た!待ってましたのバズーカって奴だぜ!!」


禰音の指示と共に、山賊バズーカが自慢の砲塔を肩に担ぐ。

他のヒーロー達が離れて見守る中、山賊バズーカが叫ぶ!


「これが俺っちのバズーカじゃあ!くたばれ扉ァ!!」


(ドゴオオオォォォォン!!)


山賊バズーカの雄叫びと共に、バズーカの弾が建物の扉目掛けて一直線に飛ぶ!

そして弾丸は扉にぶつかり、大爆発を起こした。


バズーカの衝撃で吹き飛び、思わず焦る怪人たち。


ヘラクレスカンパニーはその隙を逃さず、一斉に突入していく。


宣戦布告の名乗りを挙げたのは、有向力で怪人を更に飛ばしながら、

勢い良く突っ込んでいった李夢であった。


「はいはい……こちらはヘラクレスカンパニーお掃除部門ですよー。(嘘)


怪人を不法投棄する悪徳企業を潰しに来ましたー。(棒読み)」



今回のエピソードはいかがでしたでしょうか。

もしも「この小説が面白い!」「これからの展開が気になる」という方がいましたら、

ページ最下部から★での評価や、ブックマークをして頂けましたら有難く思います。

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