↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/40

第28話「出酢泥井の精鋭達」

進たちヘラクレスカンパニーのヒーローが、

怪人組織「魔釣」との戦闘に勝利してから数日後。


無駄のない世界への改革を目指す怪人組織『出酢泥井』においても、

彼らが魔釣を壊滅させたという噂は広まっていた。


──ヒノカ首都某所・「出酢泥井」秘密基地のミーティング室にて。


天井から吊るされた明かりが揺れる、薄暗い会議の場。


そこにはリーダーの「恐山強介」と、博士の「倉次貝蔵」、

そして様々な姿形の怪人達が、机を前に集まっていた。


第一声は、恐山による現状報告であった。


「──諸君。既に聞いているとは思うが、


祭り好きの怪人達による中規模組織『魔釣』が、


ヘラクレスカンパニーの面々によって滅ぼされた。


我々が怪しまれない様に放った虫型スパイカメラでは、


リコピンマン、ハンマー浜川、鳴神李夢、そして佐藤進──


──特に李夢と進……この2名は突入班の中でも、


特に突出した戦闘力を持っていた。」


恐山の言葉を聞き、一同に緊張が走る。

しかし恐山は焦らずに、口髭を撫でながら言う。


「そこでだ……君達にはこのような事態に備え、


この間より戦闘訓練の量を3倍に増やしていたのだよ。


そして今回の作戦は──お前達に任せたい……


『タイガーバズーカ』、『バレットヤマアラシ』よ。」


恐山がそう言うと、2人の怪人が席から立ち上がる。

立ち上がったのは、トラの怪人とヤマアラシの怪人であった。


トラの怪人は、筋骨隆々の上半身を見せつけながら言う。


「ほう……遂に俺の出番か……ぎょうさん楽しみじゃな。


このバズーカ砲が火を噴くと思うと、興奮が止まらないだがや。」


ヤマアラシ怪人は、背中の棘を撫でながら高笑いする。


「ヒャッハー!!今すぐにでも暴れたい気分だぜ!


俺様の棘も、戦いが待ち切れねえと言っているぜぇッ!!」


闘志を滾らせる二人の怪人。この様子を見た倉次博士は、

彼らのメンテナンスを担当してはいたが、内心ビビっていた。


そんな二人を、恐山はゆっくりと制する。


「まあ待て。そんなに焦る事は無いさ。作戦の決行は明日だ。


お前達には、鍛えに鍛え抜いた部下と共に、


今までにない派手なアクションを以て、


我々出酢泥井の力を世に知らしめるのだ。


だから今は、最高のプロモーションを発揮するために、


精々身体を休めておくが良い。」


二人の怪人はその言葉を聞き、少し興を削がれつつも、

納得して席へと戻る。


恐山は怪人達の様子を見て、静かに笑みを浮かべていた。


(あの2体は出酢泥井のクルーの中でも、屈指の実力派……


奴らならば、より多くのヒーローのデータを取れるであろう。


だが……万が一今回の作戦が失敗に終わっても、


我々にはまだ『究極の切り札』があるのだからな……。


現代人よ……お前達の無駄の多い暮らしは、


何れ我々『出酢泥井』がぶち壊し、あるべき形に変えてやろう。)


こうして出酢泥井の世界統制計画は、再び動き出そうとしていた……。


◆


一方、ヘラクレスカンパニーの6階・オフィスエリアでは、

李夢と進は早速事務作業を一緒にしていたのだった。


「進さんは良いね……こんなに早く書式を組めて。


僕はPCスキルで言うと人並みだからね……。」


「でしたら李夢さん、私がゆっくりお教えしますよ。」


彼らはまだ、出酢泥井がヒノカ首都を揺るがしに来るとは、

気付いていない……ように見えた。

今回のエピソードはいかがでしたでしょうか。

もしも「この小説が面白い!」「これからの展開が気になる」という方がいましたら、

ページ最下部から★での評価や、ブックマークをして頂けましたら有難く思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。