捕まえに
主要メンバー
オタ
わずか7歳でキョンシーとなった少年。重度のオカルト好きで、オカルト要素を見つけてしまうと捕まえたくなる衝動が起こる。
トルコじいさん
約1800年生きた反人族のお爺さん。有名なパン屋、「トルコのパン屋さん」の店長であり、イチオシパンはピーナッツの味を邪魔しない程度の甘味が特徴のスピットである。
オリジナル専門用語
幽人の世界
オタ達の住む世界。その名の通り、幽霊と人間がいる世界であり、人間は幽霊を認識することが出来る。それもそのはず、幽霊は完全な透明ではなく、半透明である。
帝国トルコ
現実にあるトルコとは全く別物の帝国。しかし言語を除き、文化、文明、伝統、食生活、社会はトルコと同じである。
スピット
トルコじいさんが独自で開発したパン。形状はフランスパンに似ていて、味はピーナッツの味を邪魔しない程度の甘さで、ひたすら美味いらしい。
怪異
幽霊や妖怪、異変などの全ての非科学的現象の祖先。
幽霊
最も多い非科学的現象。大抵の人間は死後、幽霊に生まれ変わる種族。
妖怪
嬉しさや喜び、幸せなどの正の感情を持った人間が死後、生まれ変わる種族。基本的に妖怪は一部を除き、いたずら好き。
異変
悲しみや怒り、憎しみなどの負の感情を持った人間が死後、生まれ変わる種族。基本的に異変は一部を除き、復讐のために人間に危害を加える。
アンゴースト
怪異とは別の進化を遂げた種族。ゾンビやスケルトン、マーメイドや吸血鬼、竜族や妖精、そして魔女などがこのアンゴーストに分類される。
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
オレは目覚まし時計の音と共に目が覚める。明らかに目覚まし時計の音ではないと思うかもしれないが、本当は目覚まし時計じゃなくて異変と呼ばれる種族だ。
数日前、オレは夜に森の奥深くに行った。目的は怪異や幽霊、妖怪や異変、そしてアンゴーストを捕まえることだった。決して研究のためでは無い。趣味のためだ。
「イイイ…」
「グァァ…」
そんな嫌な声が聞こえるが、オレにはただのかわいい鳴き声にしか聞こえない。オレはそっと怪異専用の虫取り網を持ちながら構える。
「てやぁぁぁ!!」
「ぐぁぁぁ!!??」
あっさり怪異は捕まった。そりゃそうだ、なんせこの怪異専用の虫取り網は文字通り、怪異をすり抜けさせない特殊な素材で出来ているからだ。でも、その前に怪異達はポルターガイスト現象を覚えているから、この厳選は無意味だっただろう。
オレは捕まえた怪異をガラス瓶に詰めてから、逃げられないようにコルクでふたをする。
そう、オレはオカルト好きなのだ!そしてオレにはとある夢がある!それは…!
伝説の妖怪、酒呑童子を捕まえることだ!酒呑童子は封印されて以来、封印した本人ですら忘れて、今もなお酒呑童子の封印スポットは見つからないのだ!そんなロマン溢れる噂、このオレが見逃す訳ないだろぉ!
「と言う話を通りすがりの一般人に話したら、自然に離れて行った。」
そんな自慢話をするオレに、トルコじいさんはあきれながら言う。
「当たり前じゃ。」




