追われ身
主要メンバー
オタ
わずか7歳でキョンシーとなった少年。重度のオカルト好きで、オカルト要素を見つけてしまうと捕まえたくなる衝動が起こる。
トルコじいさん
約1800年生きた反人族のお爺さん。有名なパン屋、「トルコのパン屋さん」の店長であり、イチオシパンはピーナッツの味を邪魔しない程度の甘味が特徴のスピットである。
オリジナル専門用語
幽人の世界
オタ達の住む世界。その名の通り、幽霊と人間がいる世界であり、人間は幽霊を認識することが出来る。それもそのはず、幽霊は完全な透明ではなく、半透明である。
帝国トルコ
現実にあるトルコとは全く別物の帝国。しかし言語を除き、文化、文明、伝統、食生活、社会はトルコと同じである。
スピット
トルコじいさんが独自で開発したパン。形状はフランスパンに似ていて、味はピーナッツの味を邪魔しない程度の甘さで、ひたすら美味いらしい。
何時間歩いたことだろうか、ようやく村っぽい建物を見つけた。原住民に聞いてみるべく、オレは村に近づき、人がいるかどうかを確認した。
すると何やら騒ぎ声がする。そのさわぎ声の元に近づくと、割れたつぼとそれを囲う人々がいた。オレは近くのおばさんに説明を求めた。
「すみません、何があったんですか?」
「またよ…また「なろう」がやってきたわ!」
どうやら「なろう」は転生者のようで、その転生者がこの村にある全てのつぼを割ってどこかに行ったそうだ。おばさんやその他の人が困っているのを見て、オレの良い心が動き、それは体をも動かした。
「ギャァァァァァァァ!」
気がつけば、オレは知らない男の上に立っていて、周りがオレをほめていた。何が起きたか分からないでいると、男が目を覚まし、そしてオレにこう言った。
「お前か…いいだろう…明日になれば転生者のギルド集団がお前を討伐対象として狙われることだろう…」
何をほざいているのか分からないが、少なくとも男を敵に回してしまったことは分かる。いや待て、この男を警備員に渡せば、もしかしたらお目当ての酒呑童子を捕まえることが出来るかもしれない!
オレはさっそく、男を連れて警備員に渡した。そしたら予想どおり、何が欲しいのかを聞かれたので、「酒吞童子!」と答えたら、なぜか気まずくなってきた。そうだった、酒吞童子が封印されている場所、だれも知っていなかったのか。
とりあえず警備員から飴をもらって場を収めることにしてから、その場を去った。お目当ての場所はここではなかったのか、そもそもそんなのは存在しなかったのか、分からないが、それでもオレは酒吞童子を捕まえるために旅を続けることにした。
「ところで、オタはどこに行ったのかのぉ…」




