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セクハラ勇者ちゃんと行く愉快な世界〜異世界転移した私と変態達の旅〜  作者: もみまん
18話 ナウい飲み物? 行列に並ぶ勇者達
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18-3話 待ち時間


―行列の中―


「ローター」

「た、た……立ちバック」

「クンニ」

「に、に、にぃ……? …………あ! 女体!」

「飲尿プレイ」

「ちょ、答えるの早いですよユウさん!」

「早く答えなさいよ。ほらほらー10、9、8……」

「急かさないでくださいよー。えーっと……あ! 淫乱! ……あ!」

「はい、『ん』がついたから私の勝ちー」

「もー、ユウさんエロワードしりとり強すぎですよー」

「ふっ……まだまだシスも修行が足りないわね」


 行列の中で人目をはばからずにエロワードでしりとりをする勇者と元シスター。

 恐らく行列に並んでいる間が暇なので暇つぶしとしてそんな遊びを始めたのだろう。


 だが、忘れてはいけないのが、今勇者一行はタピオカのお店の行列に並んでいる途中。

 そしてこの行列に並んでいるほとんどのお客は若い女の子で、周りにはいっぱい勇者一行以外の女の子がいる状態。

 

 そんなことをしている2人に対し、列に並んでいる人達から痛い目線が集まっているのだが、本人達は全く気にしていない様子でキャッキャと言葉遊びをして楽しそう。

 むしろその2人の隣にいる文とクロエルの方が周りの視線を恥ずかしそうにしていた。

 

「ふーちゃんとクロもやる? エロワードしりとり」

「「すみません、話しかけないでくれますか?」」

 

 システィアとやっている遊びに文とクロエル誘うユウキだったが、彼女達と同類だと思われたくないため、絡みにくるユウキに無視を決め込む文とクロエル。


 しかし、まだ並び始めて30分くらいの時間しか経っていない。

 あと1時間くらいは並ばなければならないのだが、その間も周りからの視線を気にしなければならない。

 文とクロエルがそんなことを感じ始めてきたその時だった。

自分たちが並んでいる列の少し前から急に文句を言うような声が聞こえてきた。

 

「もー待てないわ!! なんで魔王であるこの私がこんなに待たされなきゃいけないのよ!?」

「まぁまぁ、落ち着いてくださいっすよ〜多分あともうちょっとっすから」

「あなた、さっきからそればかり言ってるけど全っ然お店までたどり着かないじゃない! そもそも飲み物1つでなんでこんなに待たされなきゃいけないのよ!!」

「いやいや! マオ様が今流行りのタピオカとやらを飲んでみたいって言ったんじゃないっすかー!」

 

 どうやら少し前の列にいる二人組がしばらく行列に並んでいたことにイライラしてきたのか、喧嘩を始めたみたいだ。

 しかし、不思議なことにその声に聞き覚えがあるような……


 魔王……とか言っていたけれどまさか?


 前にいる人物について心当たりがある4人は列の横から顔を出し、声のする方へ目を向けてみる。

 すると列の少し前に見覚えのある凸凹コンビの2人がそこに。


「あれマオとえっちゃんよね?」

「うん、魔王なのにちょくちょく街で見かけるね」

「というか魔王ってこんな一般的なお店に来るんだ」

「それに一応ちゃんと列に並んでるのですね」

 

 何故か少し前の列で並んでいる魔王のマオとそのメイドのエナを眺める勇者一行。

 魔族の2人の話を聞くにどうやら目的は一緒で、流行りの飲み物を聞きつけて列に並んでいるみたいだ。


 しかし、あまりにも列に待たされたためかマオは我慢の限界とばかりにとても不機嫌であり、それをなだめるエナも少し疲れているように見えた。

 

「こっちに気づいてないみたいだし呼んでみる?」

「そだね。おーいマオっちー! エナりーん!」


 こちらに気づいていないであろう魔族の2人に自分達の場所を教えるようにクロエルが前にいる2人を呼ぶ。

 その声を聞いたのか、魔族の二人達はこちらを振り返る。

 勇者一行が行列にまぎれていたため一瞬気づかなかったようだが、少ししてから勇者一行に気づいたみたい。


「わわっ! お、お姉ちゃんいたの……」

「あ! 皆さんも並んでいたんすねー!」


 少し顔を赤らめて俯くマオと、4人に向けて笑顔で手を振ってくるエナ。

 マオは想い人のユウキにわがままを言っている姿を見られて恥ずかしさ、単純に知っている人達に偶然会えたことのうれしさでそれぞれ反応をしていた。

 

 そして、少しの間手を振っていたエナは何かを思いついたような表情をしてとある行動を起こした。


「私たち後ろに友達がいるのでお先どうぞーっす」


 4人が後ろにいることに気がついたエナは合流しようとして、マオの許可なく自分たちと文たちの間に並んでいる人に順番を譲ると言い出し、マオの手を引いて列の後ろに進んでいく。

 

 しかし、当然ではあるが部下である彼女の勝手な行動にマオは『え!?』と驚きの表情でエナの方を睨みつけてくる。


「ちょ……エナ! 何やってんのよ!?」

「何って、後ろのユウさんたちと合流するためにあの人達に前を譲ったんすよ」

「だったらあの子たちをこっちに来させればいいじゃない!」

「いやいや~それじゃあ間の人たちが納得しないじゃないっすか~私たちが順番譲るしかないっすよ」

「でも、せっかくここまで並んだのにそんな簡単に順番を譲るなんて……」

「まぁまぁ、大勢でいた方が退屈しないっすよ。私もマオ様と2人で待つのにも飽きちゃいましたし」

「……いつものことだけど、何気ない顔で毒を吐くわよね、あなた」


 マオは最初こそ文句を言ったが退屈しているのも事実であったためエナの行動に渋々納得して後ろにいる4人と合流。

 その後6人組になった魔族2人と勇者一行はくだらない雑談に花を咲かせることになるのであった。

 

「あ、マオとえっちゃんもやる? エロワードしりとり」

「「!?」」

「無視していいよ、二人とも」

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