表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セクハラ勇者ちゃんと行く愉快な世界〜異世界転移した私と変態達の旅〜  作者: もみまん
4話 準備万端? 初めての町で装備を揃えろ
16/68

4-3話 武器屋で盗賊トーク


「じゃあ今度は武器を探しに行こうか」

「ぶ、武器?」

 

 今まで喧嘩すらしたことのない文にとっては聞きなれない単語であった。

 そして、彼女が武器を買うことを提案したことで文はある懸念が浮かんだ。

 

「武器を買うってことは私も魔物と戦うってこと? 私、戦闘はちょっと……」

 

 文はあまり魔物との戦いに乗り気ではなかった。

 ここ数日、魔物に襲われて正直もう戦いたくないと思っていたからである。

 この世界に来た時はまだ自分に凄い能力があるんじゃないか? と思って調子に乗って魔物に攻撃を仕掛けたが、力こそあれど、その謎の力は魔物に対して発揮しない。

 唯一役に立つ時があるとすれば、この変態二人に襲われた時に返り討ちにすることができるだけだ。

 

「まぁ、いつでも私が魔物から守れるとは限らないからね、ある程度自分の身を守れるようにするためにね」 

「正直もう魔物と会いたくないなぁ……」

「私はふーちゃんと魔物の絡みを写メとして残したいから今後も是非魔物と戦ってほしいわ」

「私もどうやったらあれだけ辱められるのかを知りたいのでフミさんには頑張ってほしいです」

「だから! それが嫌だって言ってるの!」

「まぁまぁ、それならふーちゃんが魔物を退治できるくらい強くなればいいんだよ! そのためにも武器は手に入れておこ!」

 

 こうして3人(1人は文句を言いながら)は防具に続いて武器を買いに武器屋へ向かって行った。

 

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢


「あー、ついたついた」

 

 最初に見た防具屋に似ており、剣の看板がぶら下げられている。

 扉を押すと、先ほどの防具屋のように『カラン』と鈴が鳴り響き、三人は入店した。

 

「へぇー……色んなものがあるんだね」

 

 あたりには色々と物騒な武器がそこら中に並んでおり、ギラギラと光っている。

 男の子であればワクワクするの光景なのかもしれないが、女子中学生である彼女にとってはよくわからない

 

「自分にあった武器を選ぶといいよ」

 

(そう言われてもなぁ……

 どれも触ったことすらないものだしなぁ……)

 

 ユウキに言われて適当に色々な武器を見ていた文であったが、武器の興味も知識もないため、いろいろ見て回ってもピンとくるものはなくただ店内をうろうろしているだけの状態であった。

 

「シスは回復や解毒の魔法が使えるみたいだし、魔力を底上げできる杖がいいと思うわ。これなんかいいんじゃないかしら? 治癒系の魔法の効果あげれるみたい」

「ありがとうございます、武器についてはよくわからないですしユウさんが選んでくれたこれにします」

 

 文が武器選びに悩んでいる一方で、システィアはあっさりと決めてしまった。

 武器に興味のない文だが取り残された気分になり少し焦りが見える。

 

「わ、私はどんな武器が合うのかな……」

 

 剣、棍棒、弓、槍……様々なものが陳列されている。

 色々ある武器の中で最初に気になったのはユウキが使っているものと同じくらいの大きさである剣、大剣であった。

 その大きな剣を一つ選んで手に取ってみるが、

 

「う……これすごく重い……」

 

 鉄の塊である剣はとても女子中学生である文にとって扱えるものでなかった。

 両手でも、まともに持つことすらできない。

 

(ゆーちゃんはこんなものを片手で振り回してるの?

 どんな馬鹿力よ……)

 

 改めて勇者である彼女の凄さを体感した文は剣を元の場所に戻して他の武器を探す。

 だが、弓や槍なども手に取ってみるがとても扱える気がしない。

 使えそうなものがない……と思い悩んでいる時、

 

「あ! フミさん、これなんかいいのではないですか?」

 

 システィアがとあるものを見つけたらしく、声をあげて文を呼んだ。

 彼女のもとに向かうと、その手には細長い蛇のような武器、鞭を手に取っていた。

 

「鞭かぁ……確かに剣や弓よりは軽いから使えるのかな?」

 

 力のない文にとっては軽い鞭なら使えるのではないか?

 そう思った文は彼女から鞭を受け取る。

 すると鞭を渡してきた彼女は

 

「あの……試しに振ってみてはどうでしょう?」

 

 と提案してきた。

 そして、それと同時に彼女は急に四つん這いになり文にお尻を向けられる。


「……何やってるの?」

 

 その姿を見て文は何やら嫌な予感がしたが、念のため聞いてみる。

 なんとなくこれから言い出すことは分かり切っている気したが。

 

「何って、私を打って鞭の性能を確かめるのです。できれば『この醜い雌豚が!』と言いながら打っていただけないでしょうか?」

「あ、それいいわね、わたしもふーちゃんにならやられてみたいかも……」

 

 システィアに釣られてユウキも四つん這いになる。

 すると武器屋の中で四つん這いになる痴女が二人いるなんとも珍妙な光景が出来上がった。

 

「やらないから! あと店主さんが私達を変な目で見ているからそろそろ立って!」

 

 床に手をついている二人を立つように促す。

 他人の目もある場所でふざける二人のせいで恥ずかしくなった文はさっさと武器を決めてここを出ようと思い、再度自分に扱える武器を探し始めた。

 すると、探し始めてからすぐ、とある一種の武器に目が留まった。

 

「短剣かぁ」

 

 数ある短剣の中から一つを手に取ってみた。

 目に留まったのはこれなら軽くて自分でも扱えそうだと思ったからである。

 

「短剣といえば盗賊ってイメージがあるね」

 

 手に取って短剣をじっくりと見ていると横からユウキが話しかけてきた。

 

「あー、そうかも」

 

元の世界での漫画やゲームでも盗賊はよく短剣を使っていた気がする。

 と思い出しながらも文は同意した。

 

「私も勇者から盗賊にジョブチェンジしたらふーちゃんのパンツとかも盗めるかしら?」

「それやったら今度は受刑者にジョブチェンジすることになるよ?」

 

 本人を目の前にして真顔で聞いてくるユウキに対して通報予告をする。

 

「そういえば盗賊さんは何故短剣をよく装備しているんでしょう?」

 

 盗賊の話に関連して、システィアが急に疑問を投げかけた。

 文とユウキも『確かになんでだろう……』と言い考え出す。

 少し経ってからユウキがある説を話し出した。

 

「うーん、見つけたお宝をより持ち帰るためになるべく軽装にしようとして武器も軽くしたとか、かな?」

 

 ユウキの説に文とシスティアは『なるほど』と納得する。

 武器屋に来て武器を選びに来たはずだが、いつの間にか盗賊の話題で盛り上がっていた。

 

「まぁ、ふーちゃんは盗賊が似合うかもね」

 

 その話題の中でユウキがとあることを言いだした。

 

「え? それってどういうこと?」

 

 盗賊といえば盗みを行う賊のことである。

 盗みなんてした覚えのない文は何故自分が似合うのかユウキに聞き返した。

 

「なんたって、すでに私の心を盗んでる……からね☆」

「あー……そう……」

 

 文の方を見て『バチン☆』とウインクしたユウキであったが、構うのに疲れた文は彼女のクサいセリフにもツッコむ気力がなかった。

 そしてなんだかんだで武器は短剣と決まり、当初の目的であった装備の準備が完了した。

 

「じゃあシスの杖とふーちゃんの短剣、あと今夜のお楽しみとしてさっきの鞭を買っておきましょう」

「まだそれ持ってたの!?」

「今夜も激しくなりそうですね……」

「やらないからね!? あ、店主さん誤解しないで!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ