表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女ノアールの受難 〜私のMPはゴミクズ勇者のためにあるのではない〜  作者: 水上 空


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/24

癒やしの湯?地獄の釜茹でファストパス!


温泉街『ハドカ・シティー』


前回の斥候部隊との激闘(一方的な爆死ループ)を経て、一行は疲れ果てていた。


ノアール:「……もう限界。MPも胃壁もボロボロよ。今日はこの温泉街で一歩も動かずに休むわ。カイト、いい? 温泉で泳がない、滑らない、そして絶対に死なないこと!」


カイト:「わかってるって。温泉なんてリラックスするところだろ? 死ぬ要素なんてどこにも――」


その頃、街の屋根の上では、魔王軍の精鋭スナイパーが震えていた。

スナイパー:「(……奴だ。死ぬたびに爆発し、聖剣の柄で股間を粉砕する『歩く人間爆弾』カイト……! 温泉で油断したところを仕留めてやる……!)」

宿に到着し、勇んで脱衣所へ向かったカイト。


カイト:「よーし、一番乗りだ! ……あれ、この宿の浴衣、袖がやけに長いな。……んんっ、脱げない。……うわっ、首に巻き付い――」


自らの浴衣の袖が複雑に絡まり、最強の絞めセルフが完成。


カイト:「(ぐ、ぐるじい……あ、視界がピンク色に……)」

三途の川


カロン:(露天風呂風に改造した受付で、アヒルのおもちゃを浮かべながら)

「……おかえりなさい。死因、『浴衣の袖によるセルフ絞殺』。……カイト様、リラックスしすぎて魂まで弛緩してませんか? はい、ピッ(年間パス)」


カイト:「……ここのお風呂、三途の川よりいい匂いするかな?」


カロン:「蘇生の衝撃波で宿が壊れる前に、戻ったほうがいいですよ」


ノアールの怒号が、女湯の壁を突き抜けて響き渡る。


ノアール:『――服を脱ぐだけで天国に行くんじゃないわよ! 裸のまま蘇生されたいのかしら!? ……【いい加減にしろよこの全裸待機バカイトォォォ・レザレクション】!!!』


ドゴォォォォン!!(脱衣所が半壊し、カイトが湯船へ吹き飛ばされる)


カイト:「(ガバッ!)ただいま! ……あ、熱っ!!」


カイトが落ちたのは、源泉100%の高温風呂。設定温度は42度。しかしカイトにとっては「致命的な熱さ」だった。


カイト:「(あ、1度高い……心臓がビックリして……止ま……)」


カロン:「(ピッ!)37回目。湯あたりショック死。おかえりなさい!」

ノアール:『連続で死ぬなぁぁぁ!! 【水風呂・レザレクション】!!!』

その様子を屋根から見ていたスナイパーは、恐怖で銃を落とした。


スナイパー:「……な、なんだあの男は……! 服を脱いだ瞬間に爆発し、湯船に入った瞬間にまた爆発した……! あれは修行か? 自分の肉体を極限まで破壊し、温泉の魔力(?)を取り込んでいるのか……!? おのれ、やはりバケモノだ!!」


スナイパーは戦わずに逃走。「カイトは全裸でも爆発する」という戦慄の報告書が魔王城に届けられた。

結局、カイトは温泉を楽しむどころか、脱衣所と湯船の往復(死と蘇生)だけで一日を終えた。


アイリス:「カイト殿、裸一貫で魔王軍を退けるとは、まさに真の武人! 素晴らしい茹で上がりだ!」


ルナ:「……カイト様の肌、茹でダコみたいに真っ赤ですよ……」


ノアール:「(湯船の端でぐったりしながら)……もういいわ。明日はこの『聖剣(柄)』を温泉の底に沈めて、全部バツにして帰りましょう……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ