11/23
第10話 条件その3 健康第一
異世界で暮らすとなれば、もう一つ気になることがあった。
健康である。
理美は健康オタクである。
毎年、一泊二日の人間ドックを受けている。
タバコも、お酒も飲まない。
日頃から栄養や健康管理には気を遣っている。
おかげで、五十三歳になる今まで、大きな病気をすることなく暮らしてきた。
だからこそ思う。
異世界でも、その生活は続けたい。
病原菌や寄生虫、ウイルスが一切体に入らないのなら、これから先も病気を心配することなく暮らせる。
食べ物による食中毒を気にする必要もない。
「JINさん。」
「はい。」
「三つ目の条件なんですが。
異世界の病原菌や寄生虫、ウイルスなど、健康を害するものは、一切体に入らないようにしてください。
あと、食べ物や飲み物が原因で、お腹を壊したり、食中毒になったりすることも、絶対にないようにしてください。」
何度も言うが、JINは異世界の神様でありながら、自他ともに認める熱狂的なソフィーファンである。
推しを自分の世界へ招くのである。
病原菌や寄生虫、食中毒などで苦しませるつもりなど、最初から毛頭なかった。
「当然です。」




