第二十話
佳君は、私とれいなちゃんを、”特別な仲間”だと言っていたくらいに、大切にしてくれていた。
あの時のことを思い出してみる。
そう、あの、佳君の”私か、れいなちゃんが、佳君と付き合う”という、前回の失敗したチカラを使った場面の近辺の記憶だ。
私と、佳君が付き合うことができたのは、結局高校時代までだった。。。
その後は、私とれいなちゃんの二人と、佳君で進路は別れ、別々の大学に進学した。
私とれいなちゃんは、親友として仲良く学校に通っていた。
たまに、佳君を含めた三人で遊んだりしていたが、佳君はどこか様子がおかしかった。
私は、その付近の佳君の様子を、佳君のお母さんに聞いてみることにした。
「佳君のお母さん、聞きたいことがあります。
大学時代の佳君の様子で気になったことはありませんでしたか?」
佳君のお母さんは、うつむいて話し始めた。
「そう。ちょうど、その頃よ。佳があの女をうちに初めて連れてきたのは。。。」
やはり、と私は思った。
佳君のお母さんは続けて、
「佳があの女を、結婚を前提にお付き合いをしているって言ってきたの。
だから私は、”桜ちゃんのことはどうしたの?付き合ってたんじゃなかったの?”って聞いたわ。
そしたら、”これは、俺の問題だから!!!”って怒られちゃったの・・・。」
佳君のお母さんは、悲しそうな顔をしている。
私は、すべて理解したような気がした。
私が、改変した高校時代のいじめのところだ。
私の差し金だと直感した西 優華が、仲間意識の高い佳君に対して私のしたことを伝え、私のことを脅しの材料とし、佳君を操っていたのだと思う。
そして、高校の卒業を機に、大学時代から私との付き合いを減らしていき、結婚詐欺を含めた犯罪計画をし、私たちをどん底に落としたのだ。
裏で、特別手配犯になるような犯罪もいくつもしていたようだ。。。
私がチカラで変えてしまった結果がコレなんだ。
私は、人間の善悪にかかわらず、命の重みを非常に重たく感じることとなってしまった。




