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宇宙の約束  作者: 創
第二部 共有された沈黙
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12/30

第五章 いつの間にか②

あれから二週間ほどが過ぎた。


夏はさらに深まり、都心では連日のように最高気温の更新がニュースになっていた。


朝から照りつける日差しに、駅へ向かう人たちの足取りもどこか重い。


湊もここしばらく仕事に追われていた。

帰宅する頃には遅い時間になり、本を数ページ読んでは眠る。そんな日が続いていた。


璃子も忙しいらしく、連絡はほとんど取っていない。

朝、駅へ向かう途中。


信号待ちでスマートフォンを取り出した湊は、ふと最後にバーへ行った日を思い出した。


もう二週間になる。


画面を開く。


少しだけ指を止めてから、短い文章を打った。


(璃子おはよう。最近暑いけど体調には気を付けて。)


送信する。


信号が青に変わった。


湊はスマートフォンをしまい、そのまま人の流れに混ざっていった。

電車を降り、会社へ向かって歩いているとポケットの中が震えた。


(おはよう☺️ありがとう!ほんと毎日暑すぎるね!湊もちゃんと水分とって、無理しないでね!)


湊は歩きながら画面を見る。

少し笑って、


(ありがとう。今日も頑張ろう。)


と返した。

しばらくして、

(うん☺️ 今日も頑張ろー!)


短い返信が届いた。

湊はスマートフォンをポケットへ戻した。


強い日差しは相変わらずだった。

それでも、会社へ向かう足取りは少しだけ軽くなっていた。

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