第136話:水着を買おう
「ほわー」
水着の専門店。それもちょっと訳アリのところに俺は来ていた。なにせカホルとマキノは胸がデカすぎるHカップのバストに合う水着はそこらの店では対応しておらず、サイズはあってもバリエーションが無い。なので親父に頼んで専門店を紹介してもらった。特注サイズの水着も色々なバリエーションで売られている。
「…………」
で、自分の胸をペタペタと触っているホムラに、俺は哀悼の意を表した。
「そんなにダメですかー! 貧乳はー!」
「何も言ってねぇ」
「言ってなくても分かるのー!」
大丈夫だ。ここでなら結構いいのが見つかって。
「カホルとマキノはズルいよー」
そういう問題か。そう言う問題なんだろうな。
「アクヤ様。これどうですか?」
ホムラと問答していると、カホルが早速来ていた水着を披露する。
「いいんじゃないですかね?」
「えへへー。いいって言われちゃいましたね」
カホルが来ているのはピンクのビキニ。もちろん胸のサイズもあっている。海に行ったら即ナンパ。グラビアアイドルをやっても最前線を張れそうなエロさだ。
「…………」
俺は天井を見上げてうなじをチョップ。
「そんなにエロイ?」
「くっそエロイ。捗るくらい」
「じゃあこれにしよっかな。アクヤ様が褒めてくれたし」
「マジでエロすぎるぞ」
しかもピンク色のビキニ。カホルは髪もドピンクだし、パーソナルカラーがそうなんだろうな。
「じゃあ今日はこの水着でエッチしますか?」
「是非に」
俺としても否定する要素がない。
「あ、そうなんだ。えへへ。照れるね」
マジでバインボインの肉体を見るこっちの気持ちも考えてほしい。まじで南冲尋定。今日は俺の俺も大張り切りだな。
「二條様にもお似合いの水着はありますので。ご一緒に探してみませんか?」
「うー……」
で、胸のサイズを気にしているホムラは店員と一緒に水着を探しに行った。おっぱいが小さいことを気にしなくていいとは言っているが、やはり気休めなのだろうか。俺としてはホムラのちっぱいも十分興奮するし、実際に抱いているし。まだ可愛がってやれていないのか。じゃあ今日はカホルとホムラでやるかー。
「……アクヤ様」
今度はコヲリに呼ばれた。
「おーす。決まったか?」
試着室の前までくる。
「……どうでしょう?」
コヲリはDカップの胸をしている。遺伝子の悪辣さについてはこの際置いといて。青い花柄の常夏を思わせる水着。ついでにパレオ付き。これで興奮しない男子はいないぜ! と言えれば良かったのだが。実際には超エロイ。パレオかー。その手があったか。
「……アクヤ様。……目がエロイです」
「男子の前でそんな恰好をするお前が悪い」
「……そうですけどー」
女子って水着着て人前に出るのはありなの? 何か大切なものを取り落していない?俺から言えることはそう無いんだけど。
「……それでアクヤ様の感想が聞きたいなー……なんて」
「超エロイから安心しろ」
「……それ。……安心できますか?」
「出来ないかもなー」
そこは何となく察する。
「……でもそっかー。……私エロイんですね」
そんな巨乳を振り回せばな。
「……揉みますか?」
「ノーセンキュー」
今やったらタガが外れる。ここで致すわけにもいかないし。一応セレブ御用達のブランド店だが、やって良いことと悪いことがある。とはいえコヲリのエロさは天元突破。俺としてはなんだかなぁ。
「アークヤッ!」
そうしてコヲリと水着について論評会をしていると、今度はマキノに呼ばれた。
「これどう!?」
「却下で」
マキノが来ているのはいわゆるV字水着だった。全身をほぼ隠さないV字型の水着だ。そのまま跳ね飛んだら首が見えそうだ。バストネックね。
「いいと思ったんだけどなー」
「買うのはいいぞ?」
「あー。もしかして夜用?」
「まぁあえて買うならそう言うことになるが」
「じゃあ購入ってことで。あとはじゃあプール用は無難なので」
無難と言ってもマキノのおっぱいからすればどれも破壊的な気がする不思議。
「じゃ、プール用の水着はそれはそれで買っておくねー」
「俺が払うから好きなのを選べ」
「あーしも稼いでるよ?」
「知ってるけど。だから何?」
「むぅ。アクヤは手強いなー」
そういう問題でもないようなー。
「アクヤ様。アクヤ様。どうですか?」
言われて今度はホムラの試着室。彼女が来ていたのは真っ白なワンピース。純真無垢。手折れそうな花の色。スクール水着ではないが清廉な印象を受ける水着は、例えるなら天元の花。
「おお、いいな」
「あたしエッチかな?」
「超エッチだと思います」
「そっかー。よかったー。自信なくてさー。やっぱり私なんむぎゅ」
皆まで言わせず。俺はホムラを抱きしめた。
「自虐しなくていい。そうやって心を守らなくても、俺がお前を守ってやる」
「アクヤ様……」
「少なくとも、俺はホムラのちっぱいも大好きだぞ」
「でもみんな大きいし」
「そこまで含めて、お前が劣っているとは思わない」
「本当? アクヤ様……」
「天地神明に誓って」
「あ、ホムラ! アクヤ様に抱きしめられてる!」
「……ズルいです」
「あーしも抱きしめられたい!」
そうして水着を着た四人の神美少女から俺は抱きしめるの抱きしめられないのと騒がれる羽目になった。俺の寵愛を受けたいのはわかるが、もうちょっとこう……な?
「「「「アクヤ様♡」」」」
あーはいはい。じゃあ今日は買った水着でするか。どうせ誰にも否定はさせないし。人公? もう今更だろ。アイツに預ける方がヒロインを不幸にしかねない。ヒロインは俺が幸せにする。そのためにはヒロインたちに笑顔でいて貰わないと困るのだ。




