魔法ランキング戦一日目終了
寮へ帰った私とハティは、椅子に腰掛けて優雅に紅茶を飲んでいた。今日はバタバタと忙しかったし、こういったゆっくりした時間も大事。
「ねぇ、フリージア」
「どうしたの?ハティ」
紅茶を飲み干しカップをソーサラーに置いたハティが、私にそう問いかける。
「なんで輪の中に入ろうとしないの?」
輪の中、つまりクラスの人と関わらないのか?とハティは聞きたいんだろうけど、生憎と関わるつもりはない。
「だって、Aランクの人と関わるためにAクラスに入ったわけではないの。私はハティと一緒にいるためだけにAクラスに入ったんだから」
「あ、あぅぅ」
ハティの目を見つめ、そう私は返す。すると、ハティは熟れた林檎のように耳まで顔を紅く染めた。
「ふふっ、かぁ〜わいい」
「うぅ」
悪戯心にくすぐられた私は、さらに追い打ちをかけかのようにハティの首に後ろから抱きつき、みみもとでつぶやく。案の定、ハティは頭から湯気を出しオーバーヒートした。
「やりすぎちゃった?」
ぐでんと背もたれに寄りかかるハティを見て、若干反省する。
「まぁ、いいわ」
ハティの膝したに手を差し入れ、背中を支えて持ち上げる。俗に言うお姫様抱っこでハティをベットに横たえた。
「〈浄化〉」
私とハティに治癒系統魔法陣 〈浄化〉をかける。こうすると体と衣服の汚れが浄化され、お風呂や歯磨きをしなくてもいいようになる。本当はやりたくないけれどね。
ハティをネグリジェに着替えさせ、同時に私もネグリジェへ着替え、ベッドは潜り込む。
ハティを抱き枕のように抱き、ハティの温もりを感じながら私はまどろみの中へ落ちて行った。




