お弁当
この学院のカリキュラムは選択式だ。実技と座技を選択し、幾つかの教科の中から好きなものを選ぶ。というシステムをとっている。
自己紹介のあとのオリエンテーション、もといガイダンスで私とハティは教科を選んでいた。この学院の授業は六時間制であり、私とハティは午前の三時間を座技。残りの午後の三時間を実技という風に選択した。
私が取った教科は座技が、魔法学、大陸語、数学。実技が、魔闘技、魔法研究、体育、合わせて六つ。ハティは座技は私と同じで、実技が魔法研究じゃなく家庭科であること以外全く一緒だ。
座技のそれぞれのオリエンテーションを終え、弁当を持ってハティと一緒に中庭へ向かう。
中庭には池と小山があり、近くの岩に腰掛けて景観を楽しむ。ちなみに、弁当は私お手製だ。
「あ、あの」
ハティと恋人のような甘い雰囲気を楽しんでいたところに、一人の女の子の声が聞こえた。振り返ると、三人の女の子が立っていた。
「なに?」
「私はCクラスのリリオンと言います」
「Bクラスのナナリーです」
「Sクラスのユニ」
「私はAクラスのフリージアよ。そしてこの可愛い女の子が同じクラスのハーティア。それで、何のよう?」
躊躇いがちに名乗ったリリオンにそう尋ねる。今お楽しみ中なんだけど。
「その、ご一緒しても、いいですか?」
「ハティ、どうする?」
「ん」
ハティの許可が下りたため、リリオン達と食べることにする。元々物怖じしない性格なのか、直ぐに打ち解けることができた。
「ふぅん、三人は幼馴染なのね」
「はい。本当は一緒のクラスに入りたかったんですが、分かれてしまって」
「それは災難ね」
「はい。フリージアさんの入学試験の結果ってなんでした?」
「全系統SSよ」
聞かれたことを素直に答えたら、ハティ以外の全員が固まった。まあ、その反応もわからないでもないけど。
「それじゃあなんでAクラスにいるんですか?」
「ハティと一緒がいいからよ」
また聞かれたことに素直に答えたら、リリオン達は固まった。
「そ、それって百合ってやつじゃ」
「そうね、あながち間違いでもないわね。だって私はハティのこと好きだし」
ハティにウィンクしながらそう言う。ハティは顔を赤くして、小さな声で私も、と言った。うーん!可愛い!
フリージアとハティに友達が出来ました。




