入学式前夜
入学試験から早三日。私とハティは赤い屋根の寮に泊まっていた。この学院のシステムとして、分けられたクラスごとに泊まる寮が違い、Cランクは黄色の屋根。Bランクは青い屋根。Aランクは赤い屋根Sランクは白の屋根。そしてSSランク黒い屋根となっている。わたしが赤い屋根に止まっている理由としては、全系統SSランク叩き出した生徒は私が初めてらしく、私だけ特別にクラスを選ぶことが出来たため、ハティと同じクラスに移ったのだ。しかも、寮の部屋も同じ。そのことをハティに伝えた時といったら、ふふっ。可愛い。
「どうしたの?」
「ん?ハティは可愛いなぁって思っただけ」
「はぅっ」
私は明日の入学に備え、寮の一室でハティと寛いでいた。考え事をしていてぼーっとしていた私に、ハティは心配そうに尋ねてきた。心配するハティが可愛くて本当のことを伝えたら、ハティは顔を真っ赤にした。ああ、可愛い♪
「よしよし」
「え、えへへ」
思わず頭を撫でて仕舞うと、ハティはすり寄って来た。可愛いっ!
「それより、良かったの?」
「ん?なにが?」
私の腕の中で、ハティが見上げるように聞いて来る。多分Aランクに移ったことを言っているのだろう。
「私のせいで「ハティのせいじゃない。私がハティと同じクラスに行きたかったから、Aランクに移っただけ。そうじゃなくても、元々Aランクで入るつもりだったから」……ありがとう」
そう言って、ハティは私の胸に顔をうずめた。もしハティに尻尾が生えていたら、ぶんぶんと振り切れていたことだろう。私もだけど。




