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ハーティアの決意
フリージア・フェルマール。
私が幼い頃に出会い、そして命を助けてもらった恩人だ。
どんなことがあった、というのは覚えていないが、お母さんから聞いた話では、魔力欠乏症により、必要最低限の魔力もなかった私の魔力を回復させてくれたらしい。それから私は、ずっとフリージアの後ろをついて来た。
強くて、優しくて、気高くて、正義感が強くて、健気で、でも儚げなフリージアが私の憧れだ。
そんな優しいフリージアの眠れる獅子と言える片鱗が垣間見得た。
それは王立魔術学院の入学試験の時だった。私が風系統魔法でAランクを出し、喜んでいる時だった。
隣の男の子が私をバカにした。私は怖くて萎縮し、何もできなかった時、フリージアが怒った。全ての系統でSSランクを叩き出し、その男の子をゴミを見るような目で、逆に見下し、馬鹿にした。
SSランクはエルバニアという女性以外出したことがない偉業。
フリージアは私と同じAランクで入るつもりだったのだろう。でも、私のせいでそれも危うくなってしまったことを申し訳なく思い、同時に誇りに思った。
いつも守ってくれるフリージアのことを。
そして、今度からは守られるだけの存在だけでなく、対等に並び立てる存在になろうと、決意した。




