リアさんって話がわかる人
「はい、着いたわよ」
俗に言うお姫様抱っこで羞恥に震えながら運ばれること約二十分。真っ白なかなり大きい館の扉の前で、私は母様に下ろされた。
「おおきなやかたですね」
ゆうに三千坪はあろうかという巨大な館なのだが、一つ疑問に思うところがある。それは、なぜこんなに白いのか、について。壁だけなら疑問に思うことはなかった。だけど、屋根を含めた全てが白い。しかも、微量な魔力も感じる。かなり厳重になっているけど、何かを隠しているってわけでもなさそう。とすると、他の理由はなんだろう。確か白色には太陽の光を反射する効果があるって聞いた。それで、館の中は壁や屋根見たいに白色で統一されていない。いろいろ思いつくけど、太陽の光を中に取り入れないため、と言うのが一番答えに近そうな気がする。
私がそんなことを考えている間に、母様がインターホンを押した。
「はーい、あら、よくきてくれたわね、リリム。待ってたわ」
「ちゃんと私の娘も連れてきたわよ。リア」
扉を開けて出てきたのは、白いワイシャツにショーツだけの格好をした女性だった。金色の腰まで伸ばした髪に菫色の少しつり上がった瞳。整った顔立ちをしており、程よく赤い唇から零れる声は凛として、可愛いと言うよりかっこいいという印象を受ける。身長も高く、スラリと伸びた白い手足。ウエストが細いのに関わらず、豊満な胸。出るとこは出て引っ込むところは引っ込む、メリハリがあるプロポーションをしていた。
「はぁ、いくら暑いと言ってもリア。その格好はないわ」
「いいじゃない、別に。誰かが見ているわけでもないのだし」
「見てるわよ!私の娘が。もう、フリージアが悪影響を受けたらどうするつもりよ」
なんというか、リアさんの格好は、女の私から見ても目に毒だ。ワイシャツから見える絶対領域がなんとも言えない。
「リリムにしては可愛いのね。へぇ、ハーフエルフなんだ。これがとても子供とは思えないフリージアちゃんかぁ。本当に、子供なのかな?子供を演じるなにかだったりして」
リアさんは私を抱き上げて、私の瞳を覗き込みながらそうつぶやく。勘付かれた?
「もうっ、変なこと言わないでよ」
「ごめんごめん。あ、私はリーディア・アルマディア。よろしくね?」
「あ、はい。わたしはフリージア・フェルマールといいます。よろしくおねがいします」
ワンピースの裾をちょんとつまんで一礼して見たり。
「「はぅっ♪」」
「フェルミルちゃん!?」
「リーディア様!?」
フェルミルさんとリアさんが鼻血を出して倒れてしまった。母様はフェルミルさんを、扉から飛び出てきたメイドさんはリアさんを抱き起こした。こんな体になってから、こんな悪戯が妙に楽しくなった。子供だからかな?




