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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

幸せな高校生活を送ろうと、日夜ゾンビと戦う過酷な世界で生きようと、今日も俺は夢を見る

作者:鉄火市

 人間の三大欲求とされる睡眠という名の欲求。
 俺はこの睡眠において、少しおかしな特性を持っている。

 夜の9時には抗うことすら許されない程の強烈な眠気によって夢の世界に入り込み、例えどんなに眠かろうと、必ず朝の6時に起きてしまう。
 その合間に起きることは無く、例え、どんないたずらをされようと、俺が目を覚ますのは決まって6時だった。

 そして、決まっていつも同じような夢を見る。

 夢で見る世界はいつも決まって同じ舞台だった。俺の知っている都市は壊滅的な状況に陥っており、外に出れば荒廃した世界がただ広がるだけの世界。そこに笑いあい、怒りあう人間の姿は無く、居るのはゾンビと称された元人間だけであった。  
 そんな世界で、俺は頼れる仲間と共にその荒廃した都市に蔓延るゾンビ達と日夜戦っていた。

 不思議な不思議な夢で、その世界の俺はその世界を夢だと認識することは無く、同じように夢で見る平和な高校生活をまるで懐かしい思い出でも見ているかのように現実とは思ってもいなかった。 

 俺は約一年間に渡って、この奇怪な現象に悩まされてきた。
 そして、もう二度とこの変な症状は治らないんだなと諦めかけていた時、俺の前に一人の少女が現れた。 
エピローグ
2022/01/15 10:33
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