表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
111/171

第六話 -2

街の中心は人も多く、店なども多い。

外れに行くにつれて自然が多くなり、『田舎』という言葉がぴったりな風景になってくる。

さらに街から離れると、緑が地面を覆っていたり荒野が広がっていたりする。もとは人が住んでいたのかもしれないが、天変地異がすべてを飲み込んでしまった。


指定された場所は、そんな荒野をさらに進んだ所だった。


「……ここじゃな。時間もちょうど良い」


全員に緊張が走る。

朱伽、静春、白宗は軽く身体を動かし、かなめは精神集中、陽芽は勾玉を握りしめながら深呼吸している。


「巧よ」


「なずな……」


「あまり緊張しすぎるな。動きが悪くなる。……とはいえ、無理な注文か」


「はは、訓練しかしたことないからね……」


「巧、おぬしはまだ五行が使えぬ。スサノオだけが使える特殊能力もはっきりとしないままじゃ。無理はするな。もしここで倒せずとも、生きていればまた戦える」


「わかった……」


そういう巧の顔は強張っている。


「ふむ……巧よ、この戦いが終わったらご褒美をやろう」


「え……?」


なずなが巧の耳元でごにょごにょと何かを話す。


「えっ!?ちょっ……な……!!」


直後、巧が顔を真っ赤にしてうろたえ始めた。


「くっくっ……多少は緊張が解けたか?」


それを見て、悪戯っぽく笑うなずな。


「……『この戦いが終わったら』って、死亡フラグだからね?」


「あっはっは!そんな台詞が言えるなら大丈夫じゃな。案ずるな。わしは強い。……さぁ、来たぞ」


巧達の数十メートル先に黒い霧。その中から現れたのは、オロチ、テマリア、ハクシラ、ナミクーチカ、パルティネの五人。


「……瑞穂ちゃんはいないのか」


「油断はするでないぞ。奇襲のために別行動している可能性もある」


巧達に、オロチが一人で近づいてくる。


「さっさと始めようぜ!全員で来いよ!」


オロチの手に気が集まり、大剣の神器『界斬刀(かいざんとう) (いましめ)』を作り出す。


「一人でとは、余裕だな!後悔してもしらんぞ!」


いくつもの黒い光球がなずなの周りに浮遊し、かなめ、朱伽、静春、白宗も各々の神器を構える。


「巧さん、うちの近くに」


陽芽が巧に近づき、勾玉を構える。


「このおじい様の勾玉があれば、強力なバリアを張ることができます。戦闘は、まずは皆さんにお願いしましょう」


「うん……」


オロチも神器を構え、対峙。


しばらく互いに様子を見ていたが、その沈黙をやぶったのは朱伽だった。


一瞬でオロチとの距離を詰め、神器『神槍乱火(しんそう みだれび)』を振るう。


オロチはそれをバックすることで回避。追撃の連続突きもすべていなす。


「遅ぇな!」


「くっ!」


そこに静春の援護射撃。神器『超弓浮雲(ちょうきゅう うきぐも)』の矢が、通常ではありえない軌道を描きながら、四方八方からオロチに襲いかかる。


オロチは大剣で矢を払いながら前方にステップし、朱伽に近づく。


「なっ!?朱伽、離れろっ!」


五行の気で作られた矢とはいえ、放ってしまったものを止めることはできない。


「逃がさねぇよ」


オロチが朱伽の首を掴んで吊り上げる。


「が…あ……!」


「わしがやるっ!」


なずなが黒い光球を放ち、矢を射ち落とした。


「……っ!」


かなめが空高くからオロチに向けて落下。神器『界斬刀囲(かいざんとう かこい)』を降り下ろす。


が、オロチは大剣でそれを防御。


「本気で来いよ、界斬刀の所有者」


「朱伽を放せっ!!」


かなめの連撃。


しかし、オロチはその場を動くことなくそれをすべて防いだ。


「そのまま続けろっ!!」


その隙に、白宗が接近していた。


左腕は朱伽、右腕はかなめの攻撃でふさがっているオロチに、神器『滅斧影猿(めつふ かげざる)』を降り下ろす。


オロチは朱伽を投げ、一歩踏み込み、斧の柄の部分を掴む。


「惜しかったな」


大剣でかなめをはじき飛ばし、白宗を蹴り飛ばした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ