『蜘蛛の刻印』
あのすべての出来事の後、私は学校から絞り尽くされたように出てきた。頭はガンガンと鳴り、耳の中にはまだあの音が響いていた——佐藤の叫び声か、倒れた門の轟音か、その後訪れた静寂か。私たちは夕暮れの中野を歩いていた:タラスが先頭で、ラーメンと「日本の魂」について何か熱弁をヨシトにぶつけていた。マキシムは後ろをのろのろと歩き、電話に顔を埋めていた。私はその間に挟まれて歩き、リュックのストラップを握りしめ、まだどうしても息を吐き出せずにいた。
家の近くのベンチのところでタラスとヨシトが足を止め、議論を続けていた。マキシムはベンチに倒れ込むように座り、まだ目を上げなかった。私は少し離れたところに立ち、リュックからノートを取り出した。
この日を記録する必要があった。誰かのためではなく——自分のために。これが何だったのかを理解するために。佐藤が去った後、須咲がドアのところに立っていた時のことを忘れないために——背筋が弦のように張り詰め、バールは下げられていたが、指はまだグリップを握りしめていた。彼の姿勢には何か、私には捉えきれないものがあった。疲れ?警戒?それとも待機?私は彼をスケッチしたかった——広場で笑っていた彼ではなく、ドアのところに立っていた彼を。そして隅に清隆を描き足す——顔は空っぽだが、鞄のストラップを握る指の関節が白くなっている。
ノートを開いた。鉛筆に手を伸ばした——しかし見つからなかった。
手が教科書の間を、スケッチブックの間を、部活の物の入った箱の間を走った。空っぽ。私はリュックをもう一度、今度はもっとゆっくりと探った。教科書。ノート。スケッチブック。古い消しゴム。ヒカリのキーホルダー。姫宮の充電器。全てある。鉛筆以外は。
あの鉛筆。木製の、角が少し擦り減った、後ろの端に歯形がついた——私は緊張するとそれを噛んでいた。それは東京に来た初日から私と共にあった。それで私は夜にドラゴンを描いた。それで私は見たものすべてを描こうとした。そして今、それはない。
「アリスカ、何で止まってるんだ?」とタラスが振り返った。「帰るぞ?」
「鉛筆をなくしたの」と私は言った。「たぶん教室に置き忘れた」
「明日取ればいい」と彼は肩をすくめた。「どこにも行かないさ」
「落としたのかも」と私は首を振った。「教室に座ってる時…それとも休み時間に…」
私は目を閉じ、思い出そうとした。朝。式。それから教室——私は机に座り、伊月が学級委員の選挙について何か話していて、鉛筆は隣に、机の端に置いてあった。それとも筆箱の中?思い出せなかった。
昼休み。
食堂は騒がしかった。私はヒカリと窓際のテーブルに座っていた——彼女はアイドルの話をしていた。最近録画で見たコンサートの話を。彼女はほとんど口を閉じなかった。私はうなずき、箸でご飯をつつきながら、須咲が今朝ロシア語で「おはよう」と言ったことについて考えていた。頭の中で全てがうまく噛み合わなかった:なぜ?どうして?それは何を意味するのか?
それから私は立ち上がり、教室に戻った——たしか教科書を取るためだった。それとも水のボトルか?覚えていない。教室は空っぽだった、姫宮を除いては。彼女は隅に座り、いつものように電話に顔を埋めていた。私が入っても顔を上げなかった。私は自分の机に行き、リュックを確認し、何か取った——何を取ったかは覚えていない——そして出て行った。姫宮はまだ座ったままだった。
あの時、鉛筆は机の上にあったのか?覚えていない。
「戻るね」と私は言った。
「どこへ?」とマキシムが初めて電話から顔を上げた。
「教室に。すぐ済むから」
「もう入れないよ」とヨシトが言った。「遅いから」
「まあ、やってみる」
彼は何か言おうとしたが、タラスが手を振った:
「行かせてやれ。ついでに気分転換になるだろ」
私は踵を返し、戻って歩き始めた。夕方の空気は濡れた埃と近づく雨の匂いがした。街灯はもう灯っていて、その光がアスファルトの上で黄色い染みのように広がっていた。足音が反響した。上の方、暗い窓の中に影がちらついた——清掃員か?それとも誰か別の者か?
校門は閉まっていたが、通用門は少し開いていた。警備員が新聞から怠惰に目を上げた。
「もう閉まってるぞ」
「教室に忘れ物をしたんです」と私は言った。「鉛筆を。すぐに取れますか?」
彼は長く、退屈そうな目で私を見つめ、それからうなずいた:
「五分だ。そして出て行け」
私は礼を言い、空っぽの廊下を走った。学校は塩素と何か甘ったるい匂いがした——多分、新しいブラインドのプラスチックの匂いか。私の足音が壁に反響し、他人の足音のように聞こえた。1-Bの教室は二階。階段を上がる。曲がる。ドアは少し開いていた?それとも私が出る時の状態を覚えていないだけか?
入る。明かりをつける。机が整然と並んでいる。黒板はきれいだ。カーテンは閉められている。私の机は窓際にある。近づく。手のひらで天板をなぞる。何もない。
身をかがめる。机の下を見る。何もない。通路に落ちたのかもしれない?列に沿って歩き、床をじっくり見る。ほこり、忘れられた消しゴム、誰かのくしゃくしゃの紙。鉛筆はない。
背筋を伸ばし、教室を見渡す。静寂。ただ風がカーテンを揺らすだけ。そして突然——廊下から短く、かすかな音が。ドアがきしんだ。私たちの教室のドアではない。隣の。あるいは…違う。
私は固まった。心臓がドクンと打った。そしてもう一度——より静かに。
廊下に出る。誰もいない。照明は一つおきに灯っていて、影が床に長い縞模様を落としている。誰もいない。
一階に降りる。教室に鉛筆はなかった。つまり、どこか別の場所にある。もしかすると、誰かが拾って忘れ物係に届けたのかもしれない。忘れ物係がどこにあるのか知らなかった。しかし誰が知っているかは知っていた。
私は学校に戻った。通用門はまだ少し開いていて、警備員は私を見ると疲れたように手を振った——またお前か、というように。私は何も説明せず、二階へ上がり、生徒会室へ向かった。
廊下は静かだった。一つおきの照明だけが灯っていて、その光は不規則で、断続的だった——長く眠れずにいる人間の呼吸のように。部屋のドアの下から細い黄色い光が漏れていた。中に誰かがいた。
私は数歩離れて立ち止まった。なぜか、それ以上近づくことができなかった。全てが突然耳障りになった:自分の足音、自分の呼吸、かかとが床を引っかく音さえも、動かずに立っているのに。
私が必要としていたのは桐人だった。ただ一つの質問:忘れ物係はどこか?それだけ。ノックして、尋ねて、去るつもりだった。しかし何かが私を引き止めた。
もしかすると、このドアの向こうで、私は彼を三度も別の姿で見てきたからかもしれない——式の時は戸惑い、体育館では追い詰められ、佐藤の部屋では震えていた。もしかすると、私は彼について知るべき以上のことを知っているからかもしれない。彼が田中について知っていたこと。誰かが彼のドアの前に、日付の刻まれた鉛筆を置いたこと。
鉛筆。
私は息を飲んだ。内側が突然冷たくなった——隙間風ではなく、意識の端でようやく形になった考えのせいで。
私の鉛筆が消えた。昼休みに消えた。全てが狂い始めたのと同じ時に消えた。もし「消えた」のではないとしたら?もし誰かが取ったとしたら?
私は生徒会室のドアを見つめ、動けずにいた。
ドアの向こうで何かがぶつかる音がした——小さな音で、まるで誰かがペンを机に置いたかのように。いや、ペンではないかもしれない。それから椅子がきしんだ。
私はノックしようと手を上げた——そして固まった。手のひらが空中に浮いたまま、木の表面の数センチ手前で。




