紫色の美少女
もう同じやり取りを何度続けたか分からない。
本当に、この軍服の男性は話が通じないのだ。
ユキミとミキが戻ってからも、ずっとセリナは抗議し続け、リコは黒服の男性を抑えている。
「だーかーらっ!私達が悪いので処罰は辞めて下さい!脅されてもいません!」
「私が全力で守りますから、この黒に何を言われたか教えてください。」
ずっとこの調子だ。セリナもいい加減、頭が痛くなってきていた。
(セリナ〜〜これいつまでやるのぉ〜〜)
リコも同様に頭を抱えている。
だがついに、この状況も動くことが起きるのだ。
まず、ふわっと藤の香りがした気がする。
「これは何の騒ぎですか。」
次に凛とした、澄んだ女の子の声が聞こえた。
やっと誰かきてくれたのかと思い、二人は声が聞こえた方向を見る。
そこに……
((わぁお。))
ものすんごい美人さんを発見した。
16〜18歳くらいだろうか。
桔梗紫色の長い髪。アメジストのような瞳。日焼け知らずの白い肌。本当に綺麗な子だ。
とにかく、透明感がすごい。
顔が無表情なので、クールビューティという印象。
その美人さんは、藤色の高級そうな着物を着ていて、紫の上等な傘をお付きの人に差してもらっていた。
現れた女の子に、思わず見蕩れてしまうリコとセリナ。
(すっごい整ってるぅ……)
(めっちゃ美人……)
見蕩れていたのは、軍服の男性も同じだった。
しかし、すぐに正気に戻り敬礼。
「藤堂様、お騒がせしてしまい申し訳ございません。この黒が赤の御方に不敬を働いたとの通報があり、対処しておりました。」
報告したは良いが、“ 藤堂様”と呼ばれた女の子は軍服の男性を見ない。
彼女の視線の先には、黒服の男性がいた。
「何があったのですか。」
ずっと視線を外さない。
これは彼に問いかけているのだろうか?
「姫様、申し訳」
「何を勝手に喋っている!!!」
黒服の男性が喋ろうとしたところを、軍服の男性が大声で怒鳴りつけた。
「黒が許可なく口を開くな!藤堂様のお話しを」
「あなた、お名前は?」
「………は」
「お名前は?」
女の子に名前を聞かれ、困惑する軍服の男性。
「桐生 颯と申します。」
「そう……桐生さん。」
名前を聞いた女の子は軍服の男性、桐生にようやく視線を向けた。
「少し静かにしてくださいますか。私は彼に話を聞いているのです。」
「この黒にでしょうか。それは、貴方様の名誉にも」
「聞こえませんでしたか?」
「……失礼しました。」
少し不服そうな桐生。
「「……」」
リコ、セリナからすると信じられない光景だ。
ずっと話を聞いてくれなかった彼が、今は素直に言うことを聞き、躾られた犬のように大人しい。
「ですが……貴方の言いたいことは分かります。話を聞く相手を変えましょう。」
そう言うと、女の子はリコとセリナを見た。
「何が、あったのですか?」
これはまずい。何故まずいかって?
何だか、その目つきがとても怒っているように見えるからだ。
声色も冷たい気がする。
……というかすんごい睨んでくる。
(なんか怒ってる?何この状況……どうしよセリナァ〜〜)
(うわぁこの子、なんか怒ってる。……姫様だってよ、リコォ〜〜)
二人は一瞬、何かしら言い訳を考えようとしたのだが、そもそも彼女が何に怒っているのか分からないので正直に答えることにした。
「ウチがそこの男の人にぶつかってしまったんです。」
「私達がふざけてたせいです。すみません。」
二人で頭を下げた。
「…………そうでしたか。」
女の子はリコ、セリナの謝罪を受けて、鋭くなっていた目が丸くなった。
だが、すぐ元の無表情へと戻る。
(セリナ〜〜これはどういう反応なのぉ?)
(……そうでしたか。って前に変な間があったな。もしかして打首?)
「……姫様、よろしいでしょうか」
「なんですか、墨男。」
ずっと黙っていた黒服の男性が、ようやく邪魔されることなく口を開く。
彼は女の子に“ 墨男”と呼ばれた。
服装や髪色と同じ、黒を想起させる名前だ。
「私の不注意で、そちらの赤の御方にぶつかってしまったのです。本来ならすぐ処罰を受けるところを、お二方に庇って頂きました。騒ぎを起こしてしまい、申し訳ございません。」
リコとセリナの不安と焦りを察知したのだろうか。
墨男はぶつかられた側なのに、自分がぶつかったのだと言ってくれた。
「あのっ」
ぶつかったのは自分たちだ、とリコが訂正しようとする。
しかし墨男は少し顔を上げ、微笑んで首を横に振った。
(………)
墨男の行動を見た女の子は、小さく息を吐いた。
「……なるほど。概ね分かりました。」
表情は未だ硬いが、纏う空気が柔らかくなった気がする。
彼女は墨男、リコ、セリナの順に目線を移動した後、桐生の目を見る。
「桐生さん。」
「はい。」
「この黒、赤、青は私が連れて行きます。いいですね?」
((え??))
「それは……どちらに行かれるおつもりでしょうか。」
「いいですね。」
「……かしこまりました。」
どう見ても桐生の方が女の子より年上だが、発言権は女の子の方が上。
墨男に姫様と呼ばれていた事を考えると、相当偉い人なのだろう。
……なんて考える余裕はリコとセリナには無い。
ほぼ確実に、姫様の言う“ 赤”と“ 青”は自分たちのことだ。
そして、どこに連れていかれるか教えて貰えていない。
身体から、大量の汗が吹き出る。
(ちょっと!セリナ、ウチら連れてかれるらしいよ!)
(らしいね!せめて行き先ぐらい教えて欲しいよね!)
お互い何も話していないが、言いたいことはアイコンタクトで分かってしまう。
「では、そういうことなので。一緒に来ていただきます。」
「「は、はぁい……」」
とうとうハッキリ、来いと言われてしまった。
明らかに断れる空気じゃないので、2人は力なく返事をするしかなかったのだった。
ーーーーーー
(何でだ……時間になったってのに、どうして帰って来ない?もし時間を過ぎたら、明日まで帰れないんだぞ……!?)
ガチャッ
十四時を少しすぎた頃に、トイレのドアが開いた。
最初に顔が見えたのはミキだ。走ったのだろう。
「ハー……ハー……」
肩で、荒く息をしている。
店の時計を見るなり、ミキは首を傾げた。
「ッあれ……過ぎたのに、帰ってこれた?」
佐々木さんは、汗だくになっているミキにハンカチを渡す。
ミキは受け取らなかった。
「ほんの少し、時間を延長したからね。これ以上は無理だけれど……」
微笑む佐々木さんの額にも、同じように汗が浮かんでいる。
「みんな、早く入っておいで。走ったみたいだし水を用意するよ。」
水を汲むため後ろを向くと、
ギュッ
誰かに左腕を掴まれた。
「……ん?」
掴まれた腕を見る。
掴んでいたのはミキだった。
バタンッ
ドアの閉まる音。
「どうしたの?ミキちゃ」
ここで、佐々木さんはやっと気づく。
リコとセリナがいない。
ミキがドアを開けた時は、半開きだったから気がつかなかった。
ドアの前には半泣きのユキミ。
今、ドアは完全に閉まっている。
「どうしよう、リコちゃんとセリナが向こうに……!!」
ユキミは錯乱しながら、佐々木さんに縋り付いた。
「……どういうことか、説明してくれる?」
今のユキミからは話が聞けそうにないので、佐々木さんはミキに視線を向ける。
「実は……」
数分後。
「まさか、初回からトラブル発生とは……」
いくらなんでも予想外だった。
知らない人間に、知らない土地。
このままではリコとセリナが、どんな目に遭うのか予想がつかない。
「とりあえず、知らせなきゃと思ってミキ達だけ戻ったんです。」
「……」
こういう時、意外とミキは落ち着いている。
元々責任感のある性格なのと、自分より錯乱するユキミを見て、不安を押さえつけているからだろう。
「佐々木さん、リコちゃんとセリナはどうすればいいんですか……!」
ユキミはまだ混乱している。
友を置いてきた罪悪感を抱えているのかもしれない。
(もう少し時間を伸ばしたいが、魔力が……クソッ……頭がクラクラするッ……!!)
「ごめん、私にも何も出来ない。明日の十一時まで、二人の無事を祈るしかない……」
(腹が減った……腹が減った……)
ーーーーーー
謎の美少女と行動を共にすることになった、リコ&セリナ。
ミキに投げて渡されたのは、彼女が持参していた時計だった。
グゥウウウ……
今は美少女の自宅の客間に案内され、リコとセリナは二人きり。
左は襖。右は障子。
置いてある小物や家具には、どれも細やかな装飾が施されている。
洗礼されているが、どこか華やかな部屋だ。
そして時は十九時頃。
二人の目の前には、美味しそうな天ぷらが。
「ねぇねぇリコちゃん。天ぷらだよ、熱々の。」
「ねぇねぇセリナ。楽観的すぎるよ。」
素直に感想を言うセリナと、呆れるリコ。
ツッコミは本来セリナの役割だが、今はその役割を放棄している。
「こういう時どうするか考えるのはセリナの係でしょう。」
「だってしょうがないじゃん。ここがどこか分からないし、なーんにも思いつかないんだもん。」
「それはウチもそうだけど……まぁそうだよね。考えるのやーめたやめた。」
楽観的、とはどの口が言っていたのか。
リコもあっさり、考えるのをやめた。
ちなみに誰もいない隙に脱出、という考えは二人にはない。
理由は二つ。
一つ目は、部屋の中は二人きりだが、部屋の外には人の気配があるから逃げられるかは怪しい。
二つ目は、今いる場所から逃げても、明日の十一時までは行く宛もないし、帰れないからだ。
「ねぇリコ、もう一つ天ぷらセットがあるよね。」
「うん、そうだね。こっちの天ぷらと向かい合わせ。」
「これはあの女の子の分かな?えっと……紫月さんだっけ?」
「本当に名前覚えるの苦手よね。物覚えはいいのに。……多分そうじゃない?」
リコとセリナを連れた美少女は紫月という名前だった。
名前を知った経緯は、
「私は藤堂紫月です。」
「リコです。」
「セ セリナです。」
こんな感じで、移動中に自己紹介しただけだ。
「……ねぇセリナ。あそこの虎の絵、すっごいリアルじゃない?」
「……そうだねぇ。おいくら万円なんだろ。」
「それにしても天ぷら多くない?エビだけで8本あるよ?」
「それ思った!しかも大エビな!」
何をすればいいか分からないので、どうでもいい事ばかりが気になる二人。
いや、天ぷらはどうでもよくない。
どれだけ食べさせる気なんだ。
それから少しの間ソワソワしていると、襖の方から聞き覚えのある声が呼びかけてきた。
「失礼します。セリナ様、リコ様。鍋の支度が整いましたので、配膳をさせていただきます。」
「あっ……はい。」
セリナが返事をすると、襖が開いた。
「失礼致します。」
現れたのは墨男だった。
墨男は部屋に入るなり、手際よく配膳を開始。
運ばれてきたのは、出汁が香る鍋とカニだ。
小鉢なども一緒に、リコとセリナの前に丁寧に並べていく。
「左が天つゆ、右がポン酢でございます。」
「「あ、ありがとうございます……」」
あっという間に配膳が終わった。
「あの墨男さん、天ぷらといいありがとうございます。」
「とんでもございません、リコ様。そしてセリナ様。お礼を申し上げるのは私のほうでございます。」
墨男は手をついて、美しい所作で頭を下げた。
「貴方様方のおかげで、私は永らえました。感謝してもしきれません。本当に、ありがとうございました。」
「「んー……」」
墨男が感謝してくれるのは嬉しいが、二人はぶつかった罪悪感があるので反応に困ってしまう。
墨男にかける言葉に悩んでいると、
シャッ
襖が、再び開く音が聞こえた。
「墨男、どうして頭を下げているの?」
顔を見せたのは紫月だ。
何だか、また目つきが鋭くなってる気がする。
「今しがた、セリナ様とリコ様に感謝を伝えていたところでございます。」
「あら……そうだったの。ではリコさん、セリナさん。お食事にしましょうか。」
「「は、はい……」」
紫月は上座に、リコとセリナの向かい合わせに座った。
普通は客人が上座のはずだが、彼女が上座なのはそれだけ位の高い御方ということだろうか。
「墨男はこの場に控えていなさい。」
「かしこまりました。」
紫月が命令すると、墨男はリコとセリナの後ろに移動し、正座。
「では、いただきます。」
紫月は手を合わせると、食事を開始した。
「……」
無言でモグモグする紫月。
天ぷらを凄い勢いで食べて……いや、まるで吸い込まれている。
((は、速い!!))
意外と食いしん坊なのだろうか?
一分程度で大エビを四尾、ナスとピーマンをペロリ。
(ねぇセリナ。この子めっちゃ食べるやん。)
(ねぇリコ。私らも今からこの量を食べるの??)
二人が呆気にとられ紫月を見ていると、
「?」
紫月が食事の手を止めた。
「どうかしましたか?…………毒など入っていませんよ。」
何やら勘違いさせてしまったようだった。
表情が、どこか悲しそうに見える。
「あっ、すいません。私は猫舌なので少し天ぷらを冷ましていました。」
「ウチは、何から食べようか迷ってたんです。」
咄嗟に言い訳をしたセリナとリコ。
紫月の食べっぷりに驚いただけなのだが、実際にセリナは猫舌だし、リコは鍋が嫌いな食材だらけで食べる順番に悩んでいたので、別に嘘はついていない。
「……そうでしたか。ごめんなさい、失礼なことを言いました。ゆっくり召し上がってください。」
紫月は、早とちりからの言動に謝罪した。
無表情だが、ちゃんと謝ってくれているのは伝わる。
「いえ、こちらこそ。せっかく出された料理に失礼しました。」
セリナが謝ると、紫月の纏う雰囲気が柔らかくなったような気がした。
そしてリコとセリナは改めて目の前の料理を見る。
熱々でボリュームたっぷりの天ぷらと、ネギなどお野菜たっぷりの鍋。よく身の付いたカニ。小鉢。
そしてファミリーサイズの土鍋いっぱいの、お粥が一人一個。
(リ、リコ……私は食べるよ。もう熱いのと、胃もたれは……頑張ろう。)
(セ、セリナ……ウチ頑張る。まずはネギを……!)
二人とも、覚悟を決めた。
「「いただきます。」」
セリナは最初に天ぷらから。
大エビをツユにつけて、フーフー。
十分冷ましたところで一口。
そのお味は……
「えっっっっうまぁああ!!」
声のボリュームが抑えきれなかった。
だってしょうがないじゃない。美味しいんだもの。
「ありがとうございます。その天ぷらは、墨男が作ったものです。」
セリナのリアクションに、紫月は満足そうだ。
無表情だが。
「墨男さん、凄いですね!揚げているのにエビが大きくてプリプリだし、何よりこのツユ!手作りですよね?この味ならいくらでも食べられそうです!」
墨男のいる方に振り返り、目をキラキラさせながら感想を伝えるセリナ。
満面の笑みである。
「お、お褒めに預かり光栄です。ありがとうございます。」
褒められたのにちょっとオドオドしている墨男。
照れているのだろうか?
「じゃあ次はお鍋を……」
セリナはドキドキしながらカニを小鍋にいれた。
カニが大好物というのもあるが、天ぷらの出来の良さを味わった後では鍋の期待も高まるというもの。
カニに火が通った。
ポン酢につけて、一口。
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
次は言葉が出なかった。出せなかった。
カニと出汁の味を噛み締めたくて。
「セリナさんは本当に美味しそうに食べますね。」
紫月が目を大きくした。
そういう彼女も、とっくに天ぷらを平らげているが。
「え?そうですか?」
首を傾げるセリナ。
「はい、とっても。私もお腹が空きました。」
そう言うと紫月は食事に戻った。
あれだけ食べて、まだお腹が空いていると言うのか。
「私も食べよ。……あれ、なんか手が伸びてきて……」
セリナの元へ伸びる一本の腕。
箸の先に、ネギを連れている。
「……セリナ、ネギ食べて。」
腕を伸ばしていたのはリコだった。
紫月の視線が下を向いているうちに、嫌いなネギを押し付けようとしていたのだ。
そして、その現場を見ている墨男には人差し指を立て、シーっと口止めをした。
「ちょっリコ、行儀悪いよ。もう……渡すならさっさと渡してよね。」
「分かってるって。その、ポン酢が入ってる皿ちょうだい。そこに入れるから。」
紫月にバレないよう小声で話す二人。
仕方ない、とセリナがリコに皿を渡そうとした、その時だった。
「墨男。今、お二人が何をしていたのか話しなさい。」
普通に紫月にバレた。
しかも……怒っている。
いや、それにしては空気がおかしいが。
たかが嫌いな食べ物を押し付けた程度で人を殺しそうな目で見られるものだろうか?
「セ、セリナ。ウチら殺される?」
「この世界じゃタブーだったのかも……」
リコとセリナは逃げようと考えた。
だがどこへ?ここは紫月が案内した場所で逃げ場があるとは思えない。それに逃走は無理だと判断したではないか。
さらに二人で頭を抱えていると、
「はい。リコ様がセリナ様に、苦手なネギを渡そうとしておりました。」
墨男がリコの所業を堂々とチクった。
(す、墨男さん!ウチらそれで殺されそうなんだけど!)
(えー!言っちゃったぁ!)
同じタイミングで墨男の方へ振り返り、今回は庇ってくれなかった彼のことを内心攻めた。
でも当然のことだ。墨男は紫月の従者なのだから。
((終わった〜〜〜〜))
そう思ったリコとセリナは手を繋いで、紫月の方へ視線を戻す。
しかし、彼女は意外な反応を見せていた。
「ネ、ネギを?墨男、ほっ本当なの?」
「はい。姫様に嘘などつきません。」
急にアワアワしている。
出されたものを人にあげたから、怒ったのではなかったのか?
「あ、あの……本当にすいませんでした。私は少し退出します。お二人はどうぞ、食事を続けてください。」
「姫様、お供します。」
「……ありがとう。」
「ではセリナ様、リコ様。私はこれで失礼致します。どうぞこちらで、次の料理をお待ちください。」
紫月に続いて、墨男まで出ていってしまった。
部屋に残されたのはリコとセリナだけ。
勿論、二人ともポカンとしている。
((どういうことだってばよ???))
手は握ったまま。
「……セリナ、ウチらこの先やっていけるかな?」
「同じこと考えてた。プラスもう一つ、同じことを考えてると思うんだ。」
「ふっ……さすが。ウチら親友だわ。」
「これからもよろしくな。」
意気投合したところで顔を見合わせる。
「「次の料理だって????」」
目の前には、大量の天ぷらと殆ど減っていない鍋。
果たして、リコとセリナは無事に元の世界へ帰れるのだろうか?




