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戦闘重機、益荒男(ますらお)っ、改め撫子(なでしこ)っ  作者: トウフキヌゴシ
第二章、ガゼフ内乱

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たすかったぜ。

 マリア達、”やまとん”一行は東和軍に助けられた。

 東和軍旗艦、超弩級戦艦、”狗神刑部いぬがみぎょうぶ”に、”やまとん”ごと収容されブリッジに移動した。


「大丈夫だったかい? シュルロッテ」

 初老の男性がシャルロッテを抱きしめる。

 東和軍の元帥であり元東和皇国皇帝、”山本誠やまもとまこと”その人である。

「助けてくれてありがとう。 おじい様」

 シャルロッテが抱きしめられて少し苦しそうに返した。

「あなた達も孫娘を助けてくれてありがとう」

 近くに並んでいたマリア達に頭を下げる。

 ”海野九三”艦長は山本元帥と旧知の仲だ。

 お互い少し頷き合った。


「あのよろしいでしょうか?」

 マリアが声をかける。

「なんだい?」

「今回のことは流石にやり過ぎだと思うのです」

 なにせ、シャルロッテ姫の誘拐及び暗殺未遂だ。

「少し灸をすえてやりたいのですが……」

「ほう……」

 山本が興味深げに答えた。

「ホットラインを貸していただけませんか?」

 ここは軍事下では、東和軍の中枢でもある東和軍旗艦だ。

 ホットラインは設置してある。

 ちなみにホットラインは各国の首脳同士が直接つながる回線のことだ。

 山本元帥が床からせり出してきたコンソールに五本の指をあてる。

 指紋認証だ。

 その先にキーボードが現れた。


 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 マリアがカタカタとパスワードを打ち込む。

 さらに、()()()が現れた。

 マリアがクルクルと巻いたコードがつながった受話器を取る。

 ここでマリアの指紋認証が行われた。


 ジーコロロ、ジージーコロロ

 ジーコロロ

 

 円形のダイヤルに指を入れて回し始めた。

 穴に下には、0から9の番号。

 電話番号もそうだが、回すときの力加減とリズムで本人確認もできるのだ。


 ジリリリン、ジリリリン

 ガチャリ


 相手が電話に出ると同時に正面のメインモニターに相手が映る。

 ピシリとしたスーツ姿の金髪碧眼の初老の男性が映る。

 目元がマリアに似ていた。

 重厚なデスク。

 傍らには沢山の星の模様が入れられた国旗。


「ホ、ホワイトハウス」

 隣にいるサクラギが愕然とした声でつぶやいた。


「もしもし、グランパ?」

「どうしたんだい、マ~リア」

 人好きのする笑顔で答える。


「”ジョージ・アイアンフェラー”……大統領」

 サクラギの声だ。

 アイアンフェラー財団の総帥であり、現アメリゴ合衆国大統領、マリアの祖父である。


「じつはね、グランパ、ガゼフ王国が、カクカクシカジカなの」

「なんと、それはひどい、マルマルサンカクなのか」

 マリアが祖父であるジョージアイアンフェラー大統領にこれまでの経緯を説明した。

「ふむ、あとはグランパに任せなさい」

「ベンツアー重工か……つぶすか……」

 小さな声が聞こえた。


「……それと」

 大統領の目が一瞬鋭く光る。

 視線の先には、サクラギがいた。

「サクラギ君、君が可愛い孫娘の婚約者の……サクラギシュータロー君だね?」

 顔は笑顔だが目は完全に笑っていない。

「は、はいっ」

 サクラギが直立不動になった。

「あらっ、グランパは初めて?」

「シュー君と結婚するの、彼は色々すごいのよっ」

 マリアがサクラギの腕を豊かな胸で挟みながら言った。

「ほほう……」

 大統領の笑顔がさらに深くなる。

「今度二人きりで話そうじゃないか、なあサクラギ君⤴」

「は、はひっ」

 サクラギが何とか答えた。



 ベンツアー重工の倒産と東和のガゼフ王国からの独立が決定したのである。

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