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キラキラネーム魔王の俺、魔王になってみた。  作者: 耀悟


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筆記試験

――筆記試験が始まった。


 試験官が前に立ち、受験者たちを見渡している。


「制限時間は六十分です。。勇者として必要な知識、判断力、仲間との連携、魔物への対応などについて出題します」


 受験者たちは一斉に問題用紙を見つめた。


 魔王軍も問題用紙を開く。


 父、鍋、殴打、勇気は、さっきまで寝ていた。


 しかし、試験開始の声を聞いた瞬間、全員が目を覚ました。


「よし!」


 勇気が姿勢を正す。


「頑張るぞ!」


「急に元気になったね」


 魔王が笑った。


 父も鉛筆を握る。


「仕事だと思えばできる」


「試験ですよ」


「仕事みたいなものだろ」


 鍋も真剣な顔をする。


「料理の知識が出るかもしれません」


 殴打は問題用紙を見ながら、


「戦闘なら負けない」


 と呟いた。


 魔王は、


「筆記だからね」


 と小さく突っ込んだ。


 昆布はすでに問題全体を確認していた。


「まず全体を見て、簡単な問題から解きましょう」


「さすが昆布さん」


 魔王も問題を見る。


「じゃあ第一問から」


---


第一問


『勇者として魔物に遭遇した場合、最初に取るべき行動を一つ答えなさい』


 魔王は少し考えた。


 そして、


『ローキック』


 と書いた。


 昆布も回答。


『状況を確認する』


 勇気も、


『仲間を励ます』


 と書いた。


 殴打は、


『構える』


 五利武は、


『相手の飛距離を確認する』


 魔王が横目で見る。


「五利武さん、それはゴルフの考え方じゃない?」


「距離は大事だ」


「まあ、そうだけど……」


 父は、


『メンタルガード』


 と書いた。


 魔王が父を見る。


「父さん、それは最初にすることなの?」


「重要だぞ」


 母は、


『魔物が怪我していたら回復する』


 鍋は、


『お腹が空いていないか確認する』


 便意は、


『周囲に水たまりがないか確認する』


「便意さん、それは何で?」


「ウォーターが出るかもしれないので」


「試験でそこまで警戒しなくていいよ」


 そしてゴプリン。


『プリンを確認する』


「ゴプリン、それは勇者として?」


「……大事」


「うん……まあ大事だね」


---


第二問


『仲間が負傷した場合、勇者として最初にするべきことは何か』


 魔王。


『仕返しのローキック』


 昆布。


『敵の位置と状況を確認し、回復役を守る』


 勇気。


『仲間を励ます』


 母。


『回復する』


 父。


『メンタルガード』


 魔王がまた父を見る。


「父さん、何でもメンタルガードじゃない?」


「俺の得意分野だからな」


 鍋。


『温かいものを食べさせる』


 殴打。


『ベンチにさげる』


 五利武。


『負傷者に当てないようにスイング』


 便意。


『アイス、ビッグで』


 魔王が便意の答案を見る。


「何で?」


「負傷者が熱を持っているかもしれません」


「氷で冷やすの?」


「はい」


「……理屈は分からなくもない」


 ゴプリン。


『プリンを食べさせる』


「またプリン!」


「……元気になる」


 魔王は少し考えた。


「確かに元気にはなりそうだけど……」


---


第三問


『魔物がこちらを攻撃してこない場合、どうするべきか』


 魔王。


『ローキック』


 昆布。


『相手の目的を確認する』


 勇気。


『話し合う』


 母。


『困っていたら助ける』


 父。


『メンタルアタック』


 鍋。


『一緒に食事をする』


 殴打。


『ボールを投げてみる』


 五利武。


『素振りをする』


 魔王が笑った。


「それは正しいね」


 五利武も頷く。


「攻撃しないなら必要ない」


 便意。


『ウォーター?と聞いてみる』


「何で?」


「相手が水を欲しがっているかもしれない」


「便意さんの中でウォーターが便利すぎるんだよ」


 ゴプリン。


『プリンをあげる』


 試験官が前から答案を見ていた。


 一瞬、ゴプリンの答案で手が止まる。


「……」


 しかし何も言わずに通り過ぎた。


---


第四問


『仲間と意見が対立した場合、どうするべきか』


 昆布はすぐに書いた。


『双方の意見を聞き、最も安全で合理的な方法を選ぶ』


「さすが昆布さん」


 魔王が感心する。


 勇気。


『両方応援する』


 母。


『お互いに納得するまで話す』


 父。


『上司に相談する』


 魔王が父を見る。


「勇者試験だよ?」


「会社員だからな」


 鍋。


『まず食事をする』


「鍋さんも?」


「空腹だと判断を誤ります」


「確かに」


 殴打。


『キャッチボールをしてみる』


 五利武。


『接待ゴルフ』


 便意。


『魔法で決める』


「絶対ダメ」


 ゴプリン。


『プリンが落ちなかった方の意見』


「何の勝負!?」


---


第五問


『勇者が魔王と戦う際、最も重要なことは何か。』


 魔王は手を止めた。


「……」


 少し考える。


 そして、


『とりあえず、友達になる』


 と書いた。


 昆布は、


『勝つことだけを目的にせず、被害を最小限にすること』


 と書いた。


 勇気は、


『励ます』


 父は、


『メンタル』


 母は、


『相手も回復できるようにすること』


 鍋は、


『戦いが終わったら食事をすること』


 殴打は、


『乱闘しない』


 五利武は、


『打数を少なく』


 便意は、


『魔法の暴発に注意すること』


 ゴプリンは、


『プリンを守ること』


 魔王は答案を見回した。


「……みんな、それぞれ違うな」


 昆布が小声で言う。


「でも、意外と全員の性格が出ています」


「確かに」


---


第六問


『次のうち、仲間との連携として最も適切なものを選びなさい』


 ①全員が同時に敵へ突撃する。


 ②強い人だけで戦う。


 ③それぞれの得意分野を活かす。


 ④とりあえずプリンを食べる。


 魔王。


「これは③だね」


 昆布。


「当然③です」


 勇気。


「③!」


 母。


「③ね」


 父。


「③だ」


 鍋。


「③です」


 殴打。


「③」


 五利武。


「③」


 便意。


「③」


 ゴプリン。


「④」


 全員、


「ゴプリン!」


 ゴプリンは真剣だった。


「……プリン食べてから③」


「順番が違う!」


---


第七問


『勇者が町に到着した際、まず確認するべきものは何か』


 魔王は、


『自分の笑顔』


 と書いた。


 昆布は、


『周辺の地形と危険箇所』


 勇気は、


『落ち込んでいる人がいないか』


 父は、


『ビールがあるか』


「父さん!」


「転職先があるか」


「勇者だよ!」


 鍋は、


『食材の店』


 殴打は、


『野球場』


 五利武は、


『ゴルフ場』


 便意は、


『トイレ』


 魔王が便意を見る。


「……これは必要だね」


 便意は頷く。


「重要です」


 母は、


『薬草』


 ゴプリンは、


『プリン屋』


 魔王はため息をついた。


「町に着いた瞬間に何を探してるんだよ……」


---


第八問


『魔法を使用する際に注意すべきことを一つ答えなさい』


 便意は迷わず、


『周囲に人がいないか確認する』


 と書いた。


 魔王は頷く。


「これは大事」


 便意はさらに小さく、


「特にウォーター」


 と付け足した。


 魔王は見なかったことにした。


 母は、


『必要以上に力を使わない』


 昆布は、


『味方への影響を考える』


 勇気は、


『使う前に考える』


 父は、


『メンタルを保つ』


 鍋は、


『鍋を被る』


 殴打は、


『バットを振り回しすぎない』


 五利武は、


『ゴルフクラブの飛行方向を確認する』


 魔王が五利武を見る。


「最近、それ気に入ってる?」


「重要だからな」


 ゴプリン。


『プリンに魔法をかけない』


「何で?」


「……溶けたら困る」


「それは確かに困る」


---


第九問


『勇者として必要なものを三つ答えなさい』


 魔王。


『ボディーブロー、ローキック、ステップ』


 昆布。


『判断力、連携、安全意識』


 勇気。


『勇気、努力、仲間』


 母。


『優しさ、回復、料理』


 父。


『メンタル、責任感、忍耐』


 鍋。


『鍋、食材、火』


 殴打。


『バット、ボール、グローブ』


 五利武。


『ゴルフクラブ、ボール、風速』


 便意。


『魔法、杖、トイレ』


「最後だけおかしい!」


 ゴプリン。


『プリン、スプーン、冷蔵庫』


「勇者じゃない!」


試験終了

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