24話 再び見た姿に縋り⑧
夜になって、再びの隊舎食堂。
今回のオーダーは、肉中心セットの「3番」の「ディナー」。昼よりは余裕が持てて、注文の法則が分かった。
昼の「2番ランチ」にもあった串焼き肉も2本に増え、更には角切りステーキまで。
甘辛いソースがかけられたその肉は、お世辞にも良い肉とは言えない。けどそれ故の歯応えの硬さは、そういう需要もあるのだろう。
「2番」ではスープだった枠も、「3番」では肉のシチュー。添えられているパンでは、明らかに均衡の取れていない肉への比重。
相変わらず特筆して美味という訳ではない、けど目立つような欠点もない。あえて一言で言うなら「普通」、だけどそれが自分には物珍しい。
…しかしここのウリの裏目というか。
物量に圧されはじめてきている。
流通による物価の違いなのか、それとも食堂から隊への応援の気持ちなのか、昼間のよりも余計に安さに不釣り合いに思う。
7割目までは素直に下層の一般食の一例を賞味できた。そこら辺が境界線。
その先は物量が重い。けど残すのはもちろん、時間をかけすぎて冷めさせてしまうわけにもいかない。
8割を超えた先は、もう意地の方が重きが大きくなっていた。
どうにか完食、一休み。
という所でやってきた、そっちに夢中になって忘れてた本来の目的。
再び目にする手つかずの「3番ディナー」と共に、その向こうの姿。
「お昼ぶり。…なんか、大丈夫か?」
「…はい、どうにか。」




