20/29
20話 再び見た姿に縋り④
日を改めて。
この兵団立ち上げの為に使われている「防衛団一番隊」中央本部、その一室。
そこに私はただ座っていた。
防衛団一番隊はこの兵団立ち上げの主導でもある。大部屋の卓を囲い、その担当一団の声が飛び交う。
形式上、私もそこに出席はしている。けど、発言したのは実技試験を担当した人の事のみ。
募られた人員の情報や実技の所感などが語られ、整理されていく。その上で戦闘傾向などで分類されていく。今後の活動の準備として、班分けを行う為らしい。
私の管轄外の協議だ。
とはいえ兵団全体に関わる事。もちろん自分の今後の業務にも関わるだろう。
話を把握しようとはする。けどこの手の事務処理に慣れた一団の中、その場で全てを把握するのは難しくて。
おおまかな事の展望だけ把握するのに必死で過ぎ去った午前。
午後は戦闘指導。それまでに何か気分転換を。
そう思いながら歩いてた、廊下でだった。
「おー騎士様、こんなとこで偶然じゃん。」
背後からの声。ニメージュだ。
「…なんなんでしょうか、その呼び方。」




