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異世界での出会いからはじまる最強剣士たちの物語  作者: 荒木政一郎


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因果応報

そして健志は昼間に寝て、夜に調査を開始した。だが運良くすぐに見つかるはずもなく初日は朧車に遭遇することなく終わった。

そして5日目の夜、ついに朧車が現れた。

朧車の前面にか描かれているのは最後に行方不明となった人物の顔だった

朧車「新しい人間を見つけた」

朧車がものすごい勢いで健志に向かってきた。

健志はギリギリで回避したがすぐに方向転換するとふたたび健志に突進

健志はそれを交わしきれず近くの家の壁に激突

大ダメージを負う。

その音を聞いた家の住人が出てきた

健志「外に出ちゃダメです」

住人「え?」

朧車がさらに加速し住人の方に向かう

それを普通の人間が食らえば死ぬだろう

健志「死なせない」

健志は住人の前に立ち、両手でその突進を抑える

健志「今のうちに家の中に」

住人「わかりました」

健志は住人が家の中に入ったのを見ると両手を放し回避

朧車「今のを止めるとは大したパワーだが最初の攻撃で骨が何箇所か折れ、今ので腕は骨こそ折れてはいないが刀を振り続けるのは難しいだろう」

健志「いくらでも刀を振ってやる。かかってこい!」

朧車「大した根性だ。」

朧車が発進、そしてトップスピードに到達した。

健志(いままでの攻撃で大体、こいつの攻撃の軌道はわかったあとは方向転換のタイミングで…集中力を上げろ!すこしでも気を抜けば死ぬ)

朧車を衝突する寸前で交わした

朧車(限界まで引きつけられた)

朧車は方向転換できずそのまま直進

健志「宗近 獄炎葬」

赤い炎が朧車を包む

朧車「熱い熱い!助けてくれ、、、」

その声を聞き、健志は朧車の火を消した

朧車「なんで火を消してくれたんだ。俺はお前にさんざん攻撃を仕掛けたんだぞ。」

健志「別に俺は反省しているやつや許しを乞うやつを痛ぶる趣味はない。それよりもどうしてこんなことをしたのか聞かせてもらおうか」


朧車が自身の過去を話し始めた。

朧車はもともと普通の牛車だった。しかし長い年月を経て、付喪神になった。だが牛車は時代と共に使われなくなり。朧車も同様だった

朧車はそれは仕方がないことだと我慢をしていた。むしろ付喪神になるまで大切にされたことに感謝していただが

若者A「ここに古臭い牛車があるぜ」

若者B「マジかよ笑ダサいにも程があるぞ」

若者C「どうせこんなん誰も使わないだろうし、壊してやろうぜ!」

朧車(やめろ!)

朧車は無惨に壊された

朧車(絶対に許さない。なんでこんな目に遭わされなきゃいけないんだ)

自分を破壊した若者への怨念によって妖怪 朧車となった。

最初に自分を壊した若者を襲った。

だが朧車の怒りはまったくおさまらなかった。 

そしてその怒りの矛先を他の人間にも向けるようになった



健志「それが理由か。どんな過去があっても無関係な人を襲ったお前を俺は許さない。警察に突き出させてもらう」

朧車「わかった」


そして朧車は警察に連れて行かれた





その3日後新たなミッションがくだされる

雄二「学校の七不思議を解明してもらいたい」

なんでもある小学校の七不思議を解明しようと夜の肝試しに行った小学生が帰ってこないとのこと。そこで健志に調査をしてもらいたいらしい

昼間にその学校を訪れ

学校側の許可を得て、夜の学校にいくと

昼間とは打って変わって非常に不気味だ。

もらった鍵で玄関を開ける

この学校の七不思議は

夜になると動く理科室の人体模型


段数の変わる階段


未来の自分の姿を映す、夜のトイレの鏡


夜になると動く音楽室の絵画


教室から聞こえる鳴き声


夜になると現れる子どもを食う妖怪

まず階段について調べたがもちろん段数は何度も数えても変わらず

理科室の人体模型も確かに不気味ではあるがうごていない。

トイレで鏡を見てもただ自分の姿が映るだけ

教室でも泣き声は聞こえなかった

健志「所詮は小学生の噂話か。あれ?廊下ってこんなに長かったけ?」

どんなに歩いても階段のあるところに辿り着かない。そして妖怪の気配がした

振り向くとそこにいたのは妖怪 影法師

影法師とは民俗伝承において人の影や障子などに怪異として映り込む妖怪現象や、正体不明の影の怪物の総称である。

全身が影のように黒く僧侶の姿をしていた

健志「宗近 赤火斬」

健志は刀に炎を纏うと影法師に斬りかかる

しかし、次の瞬間影法師が姿を消した

健志「どこだ?」

すると影法師が健志の背後にいた

健志はそれに反応し、体を反転させ

背後に獄炎葬を放ったしかし、またしても

影法師は姿を消した。

健志「まさか影の中に潜っているのか。」

今は夜、周りには影しかない

つまり自分は影法師に有利なフィールドに閉じ込められたことになる。

影に刀を突き立てるが別のところから出てきて

ついに背中を斬られた

なんと影法師も刀を持っている

そこから影法師は影から出てきては斬るという動作を繰り返した

健志だけが一方的に斬られ、相手は無傷

絶対絶命の状況に健志も焦る


だが健志は影法師の攻略法を思いつく。

影を移動するなら影をなくせばよい

赤火斬の火力を限界まで高めることで廊下を明るくし、影の範囲を限定そして

影法師は正面から健志と戦うしかなかった

炎の刃 宗近と影の刃がぶつかる

だが真っ向勝負では健志が上

影法師は終始押されていた

影法師のガードが崩れはじめる

そして健志が渾身の斬撃で影法師の刀を弾き飛ばした

そんな武器を失った影法師に技を放つ

「宗近 獄炎葬」

これにより影法師は影の中に回避できず消滅した

影法師は消滅する前、妖怪になる前の頃を思い出していた

影法師は生前は優しい教師だった

5年1組を担当しており

保護者たちからの評判もよく、生徒からは信頼されていたはずだった

ある日、偶然、彼の生徒である黒松大吾がクラスメイトにいじめられていることを見た。

責任感の強い彼は大吾を助け、いじめていた生徒を激しく叱責した。

しかし、その後事件は起こった。

影法師「この件は職員室で報告させてもらう」

一階の職員室に向かおとしたとき

影法師「え?」

彼は階段から手袋をつけた生徒に背中を押されて階段から落ち、受け身を取れずに頭を激しくぶつけた。

その生徒は彼が助けた生徒だった

大吾「実は僕いじめられていないんですよ。俳優になるのが将来の夢で演技には自信があるんです。クラス全員、暑苦しいアンタのことが嫌いなんですよ、他の教師や僕達の親からは評判が良いようですがね。いじめられていたふりをしたのは、人間は考え事をしていると他のことに対する注意が散漫になるからです。実際、普段の先生なら受け身をとって頭部を守ったでしょう。お話はおしまい、これは事故です」

そして影法師は恨みを抱えながら死んだ

だがその強すぎる怨念は、彼の影に魂を与え

妖怪 影法師を生み出した。

だが結局、犯人である黒松大吾を卒業までに殺すことができず

学校に果たされることのない復讐心を抱えたまま彷徨うことになってしまった。

そして彼はついにとんでもないことをしてしまう

関係のない生徒を襲い始めたのだ。

犯人と自分以外に誰にも自分の死の真相も悲しい過去も知られることなく消えていくのはきっと自分の復讐心を紛らわせるために関係のない人を巻き込んできた罪への罰なのだろう。だが罰を受けたのは彼だけじゃない、彼を殺した犯人もまた事件に巻き込まれ死亡したのだ。因果応報、罪と罰は表裏一体


影法師を倒したことで廊下の長さは元に戻り、影の中に閉じ込められていた

子どもたちも解放された

だが奥から変な音が聞こえた気がした

その音が聞こえる場所に近づくと人体模型が動いていた

こちらに気づくと人体模型は襲いかかってきた

慌てて刀で人体模型の首を斬り落とした。すると動きは止まった。実はこの学校、創立してから長い月日が経っており、人体模型も付喪神化していたのだった。

予想外の出来事に驚きつつ、10人の子どもを連れて学校をあとにした

10人の子どもたちをそれぞれの家に送ると

親御さんは皆、子どもを抱きしめ、再会を喜んでいた。今回の任務はこれで終了

5日後、雄二から新たな任務が出された

雄二「最近、川によく出没すると言われている河童を退治してほしい。なんでも河童は人間に相撲を仕掛け、負けた人間を川に引きずりこむらしい。あと相撲を仕掛けられる人間には共通点があって、、、」 

それを聞いた健志はうなずくと


健志「わかりました。その依頼、引き受けましょう」


雄二「頼んだ」

健志が早速、川に向かうと河童がいた

健志「河童!俺と相撲で勝負してくれ」

河童「お前は別にターゲットじゃないんだが、挑まれたら断るわけにもいかない」

カッパが健志を土俵に案内し

河童と健志が正面からぶつかる

河童を相撲で倒すときは頭の上の皿の水を空にするのがセオリーだが

健志は武の志をもつもの、下手な小細工は使わない

正面からねじ伏せにいった

張り手や取っ組みにより双方がお互いを押し出そうとする

河童「お前、俺に勝負を挑むだけあって、体幹がすごいな、パワーもある。相当努力してきたんだろ。そんなお前を殺したくはない、いま降参すれば川に沈めないでやるがどうだ」

健志「俺に降参という概念はない。負けず嫌いなんだよ俺は」

相撲と柔道の技には共通点が多い。柔道は健志の得意分野であり、降参することは自分のいままでの努力を否定することだった

そして健志は押し出すのを断念し、柔道でいう大内刈りに相当する内掛けを使用、自分の足を相手の足の内側に入れ、外側へ跳ね上げて倒した

河童の体が土俵につき、健志の勝利が確定した

河童「俺が相撲で負けた!?」

健志「お前は悪人ばかりをターゲットにして相撲を挑み、川に沈めているそうだな。正義感が強いのは良いことだが、そいつらは法で裁かれるべきだ。

悪人とはいえ、自分の独善的な判断で人を裁くのは正義ではない。」

河童「俺はただこの世界をよくしようとしただけで」

健志「お前の言いたいこともわかる。世の中には妻や息子に平気で暴力を振るクズや自分の目的のために自分の手を汚さずに人を殺すクズがいる。だけど秩序のもとで裁かなければ、世の中は混乱するし、誰かが法の代わりに殺人の咎を背負い続けることになる。

そんな事態は防がなきゃいけない

だから独断で私刑を行うこともまた法で裁かれるべき罪だと俺は思う」

河童「難しいことはよくわからないが俺は悪人と呼んでたやつと同じようなことをしていたということか、、、つまり、俺も裁かれる側ということか」

河童が頭の上の皿の水を流し、皿を自分の手で叩き割った

健志「おい!何をしているんだ」

河童「俺にもプライドはある。悪として裁かれ、牢獄で死を待つより、自分で死に方を選びたい。ありがとう健志、これ以上、罪を犯す前に俺の目を覚させてくれて。お前との相撲、最高に楽しかったぜ」

河童はその言葉を最後に倒れ、死亡した。

健志「これじゃ俺が河童を殺したのも同然じゃないか。俺は一体どうすればよかったんだよ。俺は何をするのが正しかったんだ。誰か教えてくれよ」

健志も中学生、目の前で自分の言葉が原因で誰かが死ねば、心が壊れる

すると雄二が現れた

雄二は目の前の様子を見て状況を察した

雄二「河童が自殺してしまったのか」

健志「俺のせいなんです」

雄二「詳しく話してみな」

健志が起こったことをすべて話す

雄二「健志、お前は何も間違っていないよ。むしろ、何も言わずに河童を警察に突き出す方が河童にとったら辛かったんじゃないか。河童が最後にお前の言葉に感謝したのはお前の言葉に救われたからだと思う、胸を張れっていうのもおかしいかもしれないけど、お前の行動が河童を救い、事件を解決したんだ。」

健志が泣きじゃくる

雄二「お前はまだ中学生だもんな。警察や依頼人への報告は俺がするから今日はもう休みな」 

健志「すみません。失礼します」

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