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異世界での出会いからはじまる最強剣士たちの物語  作者: 荒木政一郎


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13/15

最後の試練

そのころ、神田浩介は鎌鼬のスピードに圧倒され鎌で全身がボロボロになっていた。

弓矢を持つことで敵の数秒先の未来を見て、攻撃を当てる能力。だが相手は妖怪最速の天狗に次ぐスピードの持ち主。未来視を持ってしても捉えることができずにいた。

神田浩介は頭の良い子どもだった。私立の中高一貫のエリート校に入り、中学生の時点で最難関国立大学に入れると親からも先生からも期待されてきた。だけど彼らは神田浩介という人間を見ていなかった。

浩介の父親「幼稚園で英語を喋ったり、3桁の計算ができるなんてこの子は天才だ」

浩介の母親「ほんとそうねえ。この子にいくら投資しようかしら」

浩介(この人たちは僕のことなんて見ていない)

中学生になると

浩介の担任「浩介は天才だ。他のやつらとなんか関わらなくていい君なら最難関国立大学に入るのも夢じゃない」


浩介の父親「バカな生徒とは関わるな」

浩介の母親「そうよ遊びに行くなんてもってのほか。せっかく頭がいいのが台無しになっちゃう。これは浩介のために言ってるのよ」

浩介のためという言葉は頭のいい浩介じゃなくてもわかる薄っぺらい嘘だった

彼らが期待していたのは浩介の頭脳だけであり、それ以外は何も見ていなかった。自分の周りに寄ってくる人間はみんな

神田浩介という人間を見ていない。誰からも頭脳面以外での自分を見てもらうことなく、老いて死んでいくのだろうとなかば諦めていたところ浩介はこの世界に転生した。

雄二「異世界にようこそ。神田浩介君

この世界の住人は俺を含め誰も君を頭脳だけで評価しない」

浩介「それは本当?」

雄二「もし嘘なら君の前で切腹すると誓おう」


浩介が最初に戦ったのは青鷺火

その妖怪は町中に青い火を落としていた

雄二「君にはこの弓矢であの妖怪を倒してほしい」

浩介「飛んでいる鳥を撃ち落とすなんて、素人の俺には不可能ですよ」

雄二「その弓矢はただの弓矢じゃない

敵に向けて構えることで敵の未来を見れる。

試してみな」

浩介は言われたとおり青鷺火に向かって武器を構えた瞬間、その言葉の意味を理解した

明らかに見える世界が白黒に変わったのだ

そして青鷺火の数秒先までの動きがスローモーションで見える

浩介は数秒後の青鷺火に矢を放つと

本当に青鷺火に矢が刺さり、地面に落下して消えていった

町の人「あの少年が倒してくれたぞ」

町の人「これで安心ね」

町の人「ありがとう。君は私たちのヒーローだ」

雄二やこの世界の人々は自己を犠牲にしてでも他人を助ける浩介の強さと優しさを褒め称えた。頭脳面以外で浩介が褒められたのは人生ではじめてだった。

浩介はそれがとてもうれしかった。

そして鎌鼬との戦闘にもどる

神田浩介(スピードと攻撃力でこの妖怪に勝てるわけない。なんとか自分の得意分野に持ち込まなきゃ。俺がこの妖怪に勝てる分野があるとすれば頭脳、、、なんだ結局、自分も周りのやつらみたいに頭脳でしか自分を評価できてないじゃん。でも開きなおっていこう!俺は頭脳だけの人間じゃない、頭脳も持ち合わせた強い人間だと思え。未来視で相手の少し先の未来を見るだけじゃ勝てない、能力と俺の頭脳を組み合わせてさらに先の未来を見るんだ)

弓矢を鎌鼬に向けると鎌鼬の数秒先の未来が見える、ここからさらに先の未来を読む

浩介が放った矢が鎌鼬にあたる

鎌鼬(バカな俺が攻撃を食らった!?まぐれか?)

無論、それはまぐれじゃない

いままで鎌鼬にまったく当たらなかった浩介の矢が次々に鎌鼬に刺さる

鎌鼬が力なく倒れる

鎌鼬「完全に俺の負けだ。合格だよ」

浩介「勝った!!!」

神田浩介試練クリア!!!


そして最後は真島優馬とヒダル神の戦い

自分の回復能力ではヒダル神を倒すことができないと自覚している優馬は考えていた

優馬(相手は敵の体力を吸収して回復する完全上位互換。回復力も向こうが上 )

優馬はもともと才能に恵まれていた

スポーツも勉強もほんの少しやるだけで学校でトップを取ることができ、コミュニケーション能力も

担任顔負けだった。周りからは神童と呼ばれおり、もてはやされていたがまったくうれしくなかった。

同級生「神童くん」

同級生「天才くん」

優馬「そんな風に呼ばないで、普通に名前で呼んでよ」

同級生「またまた謙遜して天才くんは」

先生「そうだぞ、君は我が校が誇る天才だ」

優馬は小学校に入ってから両親以外に名前で

呼ばれたことはなかった。

優馬「僕の名前は優馬なのに。みんなみたいに普通に名前で呼んでほしいのにみんなそれを理解してくれない。

それにやっていることは

自分にとっては当たり前のことで、他の人が言うように特にすごいことをしたという実感やそれによる達成感、喜びをいっさい感じることができなかったのだ。そしていつしか人生をつまらなく、窮屈なものと捉えるようになった

だから異世界に転生したとわかったときはうれしかった。ここなら自分よりすごい人がたくさんいて、達成感を感じるような挑戦ができると思ったのだ

雄二「ようこそ異世界に。突然呼び出してすまないが今はこの世界がピンチで即戦力となる人材を探しているんだ。」

優馬「夢じゃないみたいだし。少し協力しますよ、どうせ前の世界にいても退屈なだけですから」

雄二「話が早いね。じゃあ早速、ある妖怪を倒してもらおうかな」

優馬が最初に戦った妖怪は輪入道

輪入道は体の車輪で移動し、さらに相手の魂を吸い取る

だが優馬が与えられた武器は無病扇子。自分や味方を回復できる能力を持ち、それにより魂の吸い取りは意味をなさず

輪入道のスピードをどう突破するかが課題となった

しかし、輪入道は移動スピードこそ速いが攻撃時に妖火を放つときは動きが止まる。優馬は妖火を食いながら自らの体を回復し、突破そして扇子の風を輪入道に当てた。この風は人間相手なら回復させることができるが妖怪に当てるとその妖怪はダメージを負う。それによって輪入道を撃破

イージーな戦いだった。

優馬(妖怪ってこんなものなのか。もう少し強いと思っていたから残念だ)

それからの戦いでも多少苦戦することはあったが明確な敗北感を味わうことはなく、任務をこなしていった


だが神童 優馬は目の前の敵に何もできずにいた

ヒダル神「お前、戦いの才能ないよ」

優馬(俺に才能がない?そんなこと言われたのはじめてだ。異世界って、、、

最高に面白い!)

優馬は人生ではじめての窮地に立たされたことで興奮していた

優馬「ありがとう、俺に挫折を経験させてくれた」

優馬の感情の高まりに応じて、扇が力を解放した

優馬「無病扇子 癒しの風」

無病扇子の奥義 癒しの風が優馬をイッキに回復させる。

優馬は体力を全回復することに成功した

ヒダル神「回復量が上がっても攻撃の手段がないならまた取り憑いて体力を奪えばいいだけ」

優馬「体力の回復だけじゃないよ」

優馬が一瞬でヒダル神の背後をとった

ヒダル神(バカな速すぎる)

振り返ったヒダル神の攻撃を交わすと

優馬は拳による乱打をヒダル神に放った

ヒダル神「まさか身体強化!?」

優馬「大正解!」

そう無病扇子の真の能力は体力回復と身体強化

そのまま優馬はヒダル神を圧倒し、撃破した

真島優馬が試練をクリア!!!

雄二「6人全員が試練を突破したかやるな。本当にあの空亡を倒せるかもしれないな」

そして6人は雄二の自宅前に集まった

雄二「試練クリアおめでとう。今日はもう夕方だ。試練の続きは明日にして今日は俺の家で交流会を兼ねたお泊まり会をしよう」

6人の中で1番料理がうまい健志が料理をつくる。作った料理は中華

律「このチャーハンうま」

リン「この野菜炒めもおいしいよ」

雄二「健志!おかわり!」

修斗「俺も!」

浩介「そんなにおかわりしたら健志が困るだろう」

健志「そんなこと気にしなくて大丈夫だよ

料理は俺の趣味みたいなもんだから」

優馬「じゃあ俺もおかわり、こんなにおいしいのに浩介もおかわりしないともったいないよ」

浩介「みんなが遠慮しなさすぎてるだけだよ」

健志(母さんが家を出て行ったあと俺が自分と親父のごはんを作っていたからな

料理の腕にはそこそこ自信がある。みんなに喜んでもらえてよかった)


料理がうまく、面倒見のいい健志はすぐに他の5人に受け入れられた

それからも雄二の提案でトランプを使ったゲームをしたりして、全員の仲が深まった。

次の日 新たな試練が始まる

雄二が力を解放し、九つの尾を持つ、巨大な狐になった

雄二「さあ俺を倒してみろ!遠慮はいらない、俺は強いからな、殺す気でこないと負けるぞ」

6人がそれぞれの武器の力を解放する

たが

リンの雷神杖を空中に移動することで回避し

健志の獄炎葬に対しては炎をぶつけることで相殺し

律の断巻をさらに高く移動することでで回避した。

浩介の矢を食らっても特にダメージを負わず

優馬の身体強化による攻撃も通じない

修斗の攻撃反射も雄二の放った攻撃が強烈すぎたために上限を突破し、超過分のダメージも本人が負った

健志「修斗、大丈夫か?」

健志が修斗に駆け寄る

修斗はその攻撃により大火傷をしていた

健志「優馬!修斗を回復させてあげてくれ」

優馬「わかった」

健志はいくら試練とはいえ、修斗に重傷を負わせた、雄二に怒りを感じていた

健志「雄二さんどういうつもりですか」

雄二「これも修行の一環だ。」

健志「それでもこれはやりすぎです。一歩間違えれば修斗が死んでしまう」

健志の怒りがそのまま火力を上昇させ、より広範囲かつ高威力の青白い炎の斬撃を放った

雄二はその攻撃を食らい大ダメージを負った

雄二「やるな健志。だが俺も大妖怪だ。一撃じゃあやられないぞ」

ふたたび雄二が炎を放つが健志はそれを回避し

、ふたたび技を放つ

健志「宗近 獄炎葬」

それを受けて倒れた雄二を

そのままリンの雷神杖によって拘束

動けなくした 

雄二「合格だ。そして修斗、手荒な真似をして申し訳なかった」

 (やはり健志こそ、空亡に対抗できる器か。能力の上昇が他のメンバーに比べて凄まじい。今回も宗近の使い手が空亡に挑むとは。あの時を思い出すなあ)

そして雄二と6人は雄二の自宅に戻った

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