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ハズレ召喚者Re:ライフ 〜異世界ほのぼの生活(仮)〜  作者: 四方末いそじ
第2章 ハズレ召喚者、拾われる。

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第7幕 赤と白のバラッド。④


 ──で、だ。結局、彼らは何者なんだ?


 清寿の頭には、たくさんの疑問符が浮かぶ。


 清寿は、目の前のやり取りを見て、彼らの為人(ひととなり)はぼんやり見えてきた。

 いや、その感想はもっともだと思う。

 ーーだから誰なのか、と。


 いきなり現れた、見たこともない人物。

 いきなり殺されかけて、躊躇なく助けられて、疑問なく納得された。

 流れは把握できたが、全く理解ができていない。

 空気も気分も感情も、全ての挙動がジェットコースターなのだから。……しかも、知らない間に強制乗車させられた。

 だったら、混乱するなと言われても、しない方がおかしいだろう。


 そんな清寿の困惑を読み取ったのか、エヴァが慌てて口を開いた。

「えっと。この3人は、遠征に出てた方で……」

 そう切り出して、3人の紹介を始める。


 亜麻色の髪のロメオが、ユルヤナ。通称『ユル』

 強面のヒールが、アレクサンドライト。通称『アーリー』

 短髪の熊男が、アヴェリウス。通称『アヴィ』

 と、言うそうだ。

 ちなみに、3人とも普段は通称名で過ごしているらしい。


 そして、揃いも揃っての恵体。

 骨格や筋肉量は言わずもがな、178cmの清寿よりも身長が高く、サイズ的には特大・特大・超特大。と、言った感じである。

 

 ──そうか。スゥが言っていたな。


 長期遠征に出ている組で、間も無く帰還する方。

 アズとスゥとのお喋りを思い出し、清寿は小さく独り言ちた。

 タイミングの悪さは致し方なくても、自身の行動に自責の念が積もる。


 確かにそこは、清寿だって充分反省をしなければならない。

 酒を置いている貯蔵庫。

 知らない人物。

 挙動不審で怪しげな風貌。

 こんなもの、普通に考えたら完全にスリーアウト案件だ。


 相手の出方が如何なものかと思ったとて、責められる立場ではない。ーーまぁ、もうワンクッション、あっても良い気は否めないが。


 でも、冷静に考えると、日本で生活していた弊害でもあるのだろう。

 向こうの世界だって、治安が悪い外国で同じ行動をとってしまえば、きっと清寿に風穴が開いても文句は言えない気もする。

 結局、今の安穏な状況に浸ってしまった結果が、この事態を呼んだと言う事になるとも言える。ーーならば、自業自得の産物か。


 異世界生活は難しい。


 そう思っていた。

 ……が、向こうの世界と基本は変わらないのかもしれない。


 価値観の違う国へ派遣されてしまった。


 そう考えれば、どうにかなる気がするから面白い。

 まぁ。今は、問えば答えてくれる便利な機械はないのだけれど。

 それでも清寿は、僅かな光が見えてきた事に、ありがたく思うのだ。


 そんな事を考えつつ。

 腰の抜けて立てない清寿は、アヴィの肩に荷物のように担がれ、居住区に戻って行ったのであった。

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