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好きな子を落とすために拾った黒ギャルに恋愛コンサルしてもらったら、なぜか俺にだけ激重で困っている件  作者: ちくわ食べます


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第10話 次は俺のターン

「そ。星城院ちゃんもキモい陰キャに近寄られたら困るけど、今の真面目くんなら嫌な気しないでしょ?」


 変だな。涙が出そうになるのは……なぜだ?


 遠回しに『前はキモかった』ってディスられてるからか?


「そうか……それはよかった。じゃあ、次は俺の番だな」


 俺のメンタルはズタズタだが、見た目が改善されたなら……まあいい。


 黒豹は俺の恋愛コンサルをして、星城院さんと付き合えるようにアシストする。


 その代わり俺は黒豹に住居を提供し、勉強を教える。


 黒豹は約束通り仕事をした。涙している場合じゃないしな。


 次は俺のターンだ。


 つまり、勉強を教える!


「黒豹、お前は留年しそうだって話だったな。まず、お前の成績がどんなものか教えてくれ」


「うーんとね。1学期は1が6個あった」


「…………それは通信簿の話か?」


「そうだよ。ヤバいっしょ?」


「………………」


 ……人は驚きすぎると言葉が出ないらしい。

 

 まじか――『1』が『6個』っていうのは、思ってたよりも絶望的だぞ。


 うちの学校は5段階評価で、3学期に『1』がひとつでもあれば留年になる。


 あと半年足らずで6教科を『2』以上に引き上げる必要があるってわけか。なかなかハードモードだな。


「真面目くん、ムリしなくていいよ。留年したら高校中退して、キャバ嬢にでもなるからさ!」


「…………」


 黒豹の見た目とコミュ力なら、キャバ嬢でも活躍出来ると思うが……


 明るく言っているくせに……なんでそんなに手に力が入ってるんだ?


「お前……本当にキャバ嬢になるつもりなのか?」


「留年したら……まあ、そうしようかなって……さ」


 キャバ嬢を否定するつもりで言っているわけじゃない。


 黒豹の反応を見るとキャバ嬢になりたいというよりも、それが最後の砦みたいに聞こえるのだ。


 俺が勉強を教えると宣言した時、黒豹は喜んでいた。


 そう、喜んでいたのだ……


 3年になれるまで面倒をみてやるといった時の、あの笑顔。


 あれは……高校を中退してもいいと思ってる奴が見せる反応じゃなかったぞ?


「お前は……それでいいのか?」



「……えっ?」


「お前は本当に高校中退してキャバ嬢になりたいのか。なりたいものとかないのか?」


「別に……なりたいものとか、とっくに諦めたし……」


 つまり、他になりたいものが……夢のようなものがあるんだな?


「じゃあ確認するが、留年したいわけじゃないということでいいな?」


「まあ……そうだけど。でも自分でもこれはさすがにムリかなって思ってるんだ……」 


「……ムリじゃない」


「えっ……?」

 

「学年のトップ争いをしてる俺が教えるんだぞ? 絶対に留年なんかさせない。させるかよ……」


「真面目……くん?」


 そんな情けない顔すんじゃねえよ。まだ諦めるには早いぞ。


 俺の夢である「星城院さんと付き合う」をアシストしてもらうんだからな。


 俺も「黒豹の夢」くらいアシストしてやるよ。


「だが、軽く考えすぎていたのは事実のようだな。まずはなにがどれだけできないのか。正確に把握する必要がある」


「基本、数学はわけわからないよね~」


「そうか、今日中にテスト問題を作っておくから、明日は簡単な学力テストを行うとしよう」


「うそ……家でテストするの?」


「そうだ。それに毎晩勉強する」


「えー、毎晩とかムリなんだけど!」


「……お前の成績、どんだけヤバいと思ってるんだ。1時間でもいいからやれ」


「1時間……鬱になりそう」


「ならねえよ!」


 その日はテスト問題を作るため、黒豹は自習してもらうことにした。


 そして次の日、簡単なテスト問題を黒豹にやらせてみた。


「…………えっと、テストできたけど」


「見せてみろ」


 黒豹から渡された答案用紙に目を通していく。


 数学。英語。国語。理科。社会。


 俺は1枚ずつ確認したが……

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