↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
11/19

第1部(1) 第9話【 大サザンクロス星導国を建国 】

「デネブ様は……兄上の慈悲を、

受けぬとのことです。

自らふねもろとも姿を消されました」


報告を聞いたシリウスは、

しばらく何も言わなかった。


「……そうか」


ただそれだけをつぶやき、

遠い星の海を見つめ続けた。


血で血を洗う継承争乱は、

こうして真の終わりを迎えたのだった。

「新たな国号を、掲げようと思う」


玉座の間に集った将たちの前で、

シリウスは静かに告げた。


「大サザンクロス星導国——

祖父オリオンが荒野を制した『風』と、

南方に千年続いた龍脈、

その双方を導きとする帝国だ」


「風の氏族の誇りは、どうなるのですか」


古参の一人が声を荒らげる。


「捨てはしない。だが、

龍脈勢力の官吏や術士も、

これからは我らの一員だ。

風と龍、双方の血を引く

新たな貴族階級を築く」

反発の声は、次第に収まっていった。


「残る敵は、大サザンクロス

龍華星界の残存艦隊のみです」


「陸だけでなく、海でも勝てる艦隊を作れ」


シリウスは

龍脈術士から学んだ水脈操艦の技術を、

風騎兵に取り込ませた。


「風の一族が、

水の上で戦えるようになるとは……」


将たちの間に、静かな驚きが広がる。


決着の時は、崖江の海戦で訪れた。


「陛下、皇族もろとも、

敵艦隊が追い詰められています」


「……逃げ場は、もうない」


シリウスの言葉通り、

旧龍華星界の艦隊は、

星の海に没していった。


灰燼と化した敵の都を前に、

シリウスは静かに口を開く。


「征服する者ではなく、

継ぐ者として、私はここに立つ」


その言葉を聞いた将兵たちは、

誰も声を発しなかった。


かくして南方は、完全に

大サザンクロス星導国の版図に

組み込まれたのだった。


©2026 [風風風]. All rights reserved.

東瀛とうえいからの返答は?」


玉座に座るシリウスが問うと、

使者はうなだれたまま答えた。


「拒絶にございます。彼の地は

独自の地脈信仰と太陽神を奉じ、……


明朝、7:30 に第10話を投稿します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。