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【Fast Episode.4】エルフの謎?

【Fast Episode.4】エルフの謎?


タクミ「おーい!!」


…と呼んでみたつもりだったのだが、やはり委員長には伝わっていない。

そこで昨日の夢を思い出してみる。


…あの時はー…、確かー……。

…そうだ!女(・)の(・)子(・)の(・)名(・)前(・)を(・)呼(・)ん(・)だ(・)ん(・)だ(・)!!


俺は「華咲 みどり!!!」と念じた。


みどり「えっ!?今の……なんですか!?!?」


キョロキョロと辺りを見回す委員長。


よし!!まずは名前だけだけど、通じた!!!

そう、俺だよ、俺!


…そう心の中で思いながら、みどりの近くに寄ってみる。


みどり「エルフさんが…??私に話しかけましたか??」


うんうん、とふわふわ上下に浮いて頷(うなず)いた。


おおよそ、この体の事がわかってきたぞ!

人間体と比べてかなり、軽い…!軽いぞ!!

バク宙も軽々できそうだぜ…!!


みどり「なるほど、テレパシーですね!!」


…ん?そういうものなのか?

まぁ体の話はこの際、置いといて———


こっちから意思を伝えるには物や人の名前…いわゆる「名(・)詞(・)」を伝えれば良いんだ!


よーしわかってきたぞー!

再び俺は「華咲みどり!」と力強く言葉を発した。


みどり「また誰かの声…。やっぱりエルフさんが私に伝えているのですね!」


よし、伝わっているようだ!

これで、困っている委員長に何か手助けが出来るかもしれない!


よーし!それじゃ、委員長をここから脱出できる様に誘導(ゆうどう)しないとな!!

なんか催眠術(さいみんじゅつ)をかけてるみたいでワクワクするな!!


さぁ!いっちょやっちゃいますかー!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


さて、まずは部屋の状況(じょうきょう)把握(はあく)からだな!

どうやら、ドアのところに3つ、鍵を入れるところがある。

つまり、脱出するには、3つ、鍵を見つければいいのか。


俺は辺りを見回した。


ん?あそこのシャワー室に何か落ちているな。

すぐさま俺はみどりに「シャワー室」と伝えた。


するとみどりはシャワー室をチラチラッと見回した。


みどり「おや?こんな所にゴミが落ちていますね。ゴミはゴミ箱に捨てないと。」


委員長はゴミを捨てたい様だ。

……夢の中でも委員長は委員長で真面目(まじめ)なんだな。


とりあえず、ゴミを捨てると言えば「アレ」だな。


俺は「ゴミ箱」の方へフラフラ~とゆっくりのエルフスピードで進んだ。

すると、みどりもついてきて、近くにあるゴミ箱まで向かう。


みどり「ゴミ箱ですね。かしこまりました。では、これを捨てましょう。」


みどりはゴミ箱を開けてゴミを捨てた。


すると、ぴかーん!と眩(まばゆ)い光に包まれて、光が収まったと同時に何やら扇形(おうぎがた)のピンク色の鍵がゴミ箱の蓋(ふた)の上に現れた。


みどり「これは、鍵ですね。扉の鍵でしょうか…。こんな所にあったのですね。」


【鍵、ゲット!!】


みどりはさっそく鍵をはめてみた。カチッという音が鳴る。

3重構造になっているので、まずは一つが解錠(かいじょう)できたみたいだ。


みどり「これであっているみたいですね。なら…あと2つ…ですね。この調子で頑張りましょう。」


…そうだな!頼りにしてるぞ!!

引き続き俺も頑張るぜ!


俺は再び、シャワーの辺りを見回した。

そして「あ(・)る(・)物(・)」が落ちているのに気がついた。


俺はそのある物に向かって、ぐるぐる回った。


みどり「これは…塵取(ちりと)りが落ちていますね。誰でしょう?出しっぱなしはいけませんよ。」


……しっかりしてるなー、そう思った俺は即座にキョロキョロ辺りを見回した。

塵取りかー…とりあえず塵取りをしまえるのはそこの「清掃用具入れ」だな。


俺は清掃用具入れロッカーの前まで進み、みどりにわかるようにアピールした。


するとみどりは俺がいる、清掃用具入れの前まで足を運ぶ。

清掃用具入れの前で立ち止まって開けようとした瞬間———


カサカサカサ…

上から糸をするすると垂らしたクモが降りて来た!


あ、あれは…!!ドデカいクモだぁぁぁ!!!


すかさずみどりの方を見るが、みどりは清掃用具入れの中にある「ほうきとちりとり」のシールが貼ってあるところを見ている。


…そう。クモと焦点(しょうてん)が合っていない。

あれっ?委員長、まさか気付いてないの!?!?


俺は昔から祖母に、クモは殺してはいけなくって、逃さないといけないと…

幼少の頃からそう教えられて来た為、何とか逃がそうと試(こころ)みたが、手足は感覚が無く「固体」に触れられない。

なんとかならないかと、思いっきり全身に力を入れた瞬間だった———


びゅわわわわー


俺から凄まじい突風(とっぷう)が巻き起こった。(大袈裟(おおげさ)だけど…)


みどり「あわわわわわ。エルフさん、どうしたんですか!?何故かエルフさんから強い風が…!」


みどりはバスタオルが飛ばない様に下半身と上半身のポイントを押さえてし(・)っ(・)か(・)り(・)持(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)。


みどり「風が……強すぎて、バスタオルが吹き飛びそうです!!」


なんだとぉ!?よし!このまま風を晒(さら)し続けてバスタオルを!…と思った瞬間だった。


あっ……でも、もう切れる……もう切れちゃう。

あ〜〜、もう出ない…。

……フッ、どうやらこの力は色々と制御(せいぎょ)が難しいみたいだな…改めてそう思った。


初めてなので力を入れすぎてしまった。

だが、これでどうやら俺は風が起こせる事がわかった。

これが、よくゲームとかである、「エルフウィンド」ってやつかな?


…まぁ、今は技名を考えている場合ではない。


いまの突風だが、今後は風の強さも調節できる様にしないとな…。

そ、それにしても、今のはちょっと風が強すぎたぞ!!


さ、さて、気を取り直して…

みどりは「清掃用具入れ」の扉を開け、塵取りをフックに引っ掛けた。


その瞬間、ぴかーっとまたもや眩しい光が。

…すると塵取りの側面にくっ付く様にピンク色の鍵が!


みどり「こんな所にあったのですね。しかし、なぜこんなわかりにくいところに鍵が…?」


…委員長、それは言わないお約束だ…。


【鍵、ゲット!!】


みどりは鍵をはめた。残りの鍵はどうやらあと一つの様だ。


みどり「先程はありがとうございました。…エルフさんは私をクモから守ってくれたのですね。私、虫が大嫌いです!…足が沢山あったり、毛が生えてたり、しましまだったり…。考えただけでも……いやぁぁぁ!!!考えなければ良かったです。」


…あの委員長がここまで拒絶(きょぜつ)反応を起こしている。

まぁ、俺も虫は苦手だが、委員長は俺よりよっぽど苦手なのだろう。


みどり「…嫌な事を考えたらシャワーが浴びたくなりました。でも、ここのシャワー…水が出ないんですよね。…ひょっとしたらシャワーの元(・)栓(・)が閉まっているのかも知れませんね。」


みどりは上の方に視界をずらした。

するとスプリンクラーと思われるものと同時に元栓であろうものを指さして言った。


みどり「エルフさん、あの栓を開けられればいいのですが…。でも届かない……。」


…そりゃそうだろ……!

床から天井まで背(・)伸(・)び(・)で(・)届(・)く(・)や(・)つ(・)が、一体この世に何人居ると思ってるんだ!


何か足場になる物があれば…


周りになにか足場になる物はないかな?

俺は辺りを見回した。

すると委員長のすぐ後ろに壺(つぼ)?と思われる物を発見した。


さすがにコレを足場にするのは怖いような気もするが…。

手足を思いっきり伸ばして、そのまま元栓を開けようと体を伸ばしているみどりにすかさず俺は指示する。


俺は「壺!!」と伝えた。

するとみどりも理解したようで。


みどり「壺ですね。あ、これですね。使ってみましょう。…この壺を足場にしまして……。」


…え!?委員長!!…本当にそ(・)れ(・)に(・)乗っちゃうの!?

半分冗談で言ったんだけどなぁ…。


普段のお淑(しと)やかな委員長からは想像も出来ない光景だな…。

これはとても貴重な映像だ。


みどりは壺に足をかけ、天井の元栓を力いっぱい回す。

きゅるきゅるきゅる…と蓋は回り無事に元栓が開けられた様だ。


みどり「ふぅ、どうにか届きました。これでシャワーを浴びる事が出来ますね。」


するとみどりは一目散(いちもくさん)にシャワー室に入りシャワーを出した。

よし!!これは委員長の「ア(・)レ(・)」期待していいんだな!

そう思ったのも束の間———


しゃーとカーテンが閉まった。


………。

…どうしてカーテンを閉める!!


俺は閉まったカーテンの下の部分から覗(のぞ)いてみた。

中に入って直接、委員長の胸についているアレを見てやろうとしたが、不思議な壁(?)に阻(はば)まれて弾かれてしまい見ることができない。


…どうやらエルフの状態では倫理的(りんりてき)に禁忌(きんき)に触れるみたいだな…

いや、人間の時にやっても禁忌ではあるけど…。


まぁ、委員長のアレはおあずけだが、今は脱出が優先だ。

…もっとも、脱出させなきゃいけない当の本人はシャワーを浴びているが…。

まぁ、それはともかく…ひとまず、ここからは何が見えるかな?


…おや?蛇口のすぐ側にはシャンプー?ボディソープ?よくわからないが、何か「ボトル」に入ったものがある。

俺はひとまず無難(ぶなん)にシャンプーから言ってみる事にし、「シャンプー!」と伝えた。


みどりがシャンプーと聞こえたのかはわからないが、聞こえていたなら落ちてるボトルを拾うハズだ。

その時に屈(かが)んだら…?

…諦めの悪い俺は何とか謎の壁に阻まれる”手前”で上を覗いて「アレ」が見れないかと思った瞬間——


ぴかーとまたもや光る。

するとみどりのすぐ足元に鍵が現れた。


みどり「あら、いつの間に…。こんな所に鍵が…。」


【鍵、ゲット!!】


みどりは最後の鍵をはめた。

すると、全ての鍵がハマったので、カチッと音を立てて鍵は外れた。

やった!これで鍵は完璧に開いた!!


次回に続く。

ご閲覧頂き、ありがとうございます♪

次回更新は…8/25日です。

よろしければ次回の物語も見てくださいね!

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― 新着の感想 ―
ここまで見たけど、なかなかおもれー! 誤字脱字もいまんところほとんどないし、見やすくていいゾ〜 いまんところはよくある恋愛小説っぽいけど、今後に期待! これからも頑張って!!
2026/08/22 08:31 じゅっせんぱいやー
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