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【Fast Episode.17】カッキーン!!!

【Fast Episode.17】カッキーン!!!


俺はあげはにピッチングマシーンと伝えてみた。

するとあげはに伝わったのか、ピッチングマシーンの方へ行く。


あげは「あはっ、ピッチングマシーンね!ボールを入れるとボールがバビューン!!と飛んでいくのよ。」


やや、これは何とも独特(どくとく)な表現だ。


あげは「ねーねー!球入れたーい!入れて良い?」


まぁ、俺は関係無いし、いいんじゃないか?

んじゃ、球はっと…。


…あ、丁度いい!さっき拾った球を入れてみよう!


あげは「ここにボールを入れたらいいのかな?」


当然ながら俺達は使い方なんて知らないし、使い方についてはアドバイスはできなかった。


そうして、悪戦苦闘(あくせんくとう)しながらあげはは球をマシンに入れた。


あげは「あれ?ボールを投げないよ?壊れてるのかな?…それとも、肩壊した??」


機械だから肩壊したってのはないと思うが…。

スイッチがあるんじゃないか?


俺はスイッチを探した。


少しして、ホームベースの所にスイッチらしきものがあった。

俺はあげはにスイッチの場所をくるくると飛び回ってアピールした。


あげは「これを押せって言ってるのね!エルフさん!」


あげはは躊躇(ためらい)なくスイッチを押した。

すると…。


マシンは動き出し、ボールがあげはをめがけて一直線に飛んできた。


ワー、綺(・)麗(・)な(・)ス(・)ト(・)レ(・)ー(・)ト(・)ダ(・)ナ(・)ー(・)。

…って!そんな事、言ってる場合じゃねぇ!!!


あ(・)げ(・)は(・)、(・)避(・)け(・)ろ(・)!!!


あげは「ひゃっ!!危ない!!」


あげはは間一髪のところで避けた。

さすがは学園のアイドル。躱(かわ)すのはお手のもんだね。


…少しヒヤッとしたけど。


そして、俺はピッチングマシーンの近くに落ちていたボールを再び見つけた。

するとあげはが。


あげは「こんなところに飛んでいたの?今度はもっと華麗(かれい)に避(よ)けて見せる!!!」


いや、避けちゃだめだろ!っと心の中でツッこむ。


そして、あげはは再度、マシンにボールをセットして、近くにあったバットを持った。

バットを突き上げて、高々とホームラン予告をしている。


あげは「こうすると相手のピッチャーが恐れおののくんだって!」


…あげはちゃん、そ(・)の(・)構(・)え(・)の(・)意味知ってる??


そして、あげはブンブン!と素振りをした。


あげは「こーやって素振りとかしてると、簡単にホームランとか打てるようになるのかなー?」


素振りは良い事なんだけど、ボールに当てないとダメなんだけどな。


まぁ、折角、ピッチングマシーンにも球が入ってていい機会だし、マシンで打ってみたら?

俺はそう思い、あげはに「スイッチ」と伝える。


あげははもう一度、スイッチを押した。

すると…。


ウィーン!と、またもやピッチングマシーンが動き出した。

来るぞ!!


危ない!!!またもや球はあげはの所に向かって一直線。


あげは「キャー!!!!こっちに来ないでー!!!」


無我夢中でバット振っている学園クイーン様。

すると…。


かきーーーーーん!!!!!!


あげはがたまたま振ったバットが偶然(ぐうぜん)にもバットの芯(しん)に当たり、快音(かいおん)を轟(とどろ)かした。

何を言っているかわからないと思うが、俺もわからない。


そして、打ったと同時に…


あげは「キャー!!球が壁に当たって跳ね返ってくる!!!」


何を思ったのか、あげはは。


あげは「このー!もう一回バットで当ててやる!!」


…いや、それは無理だろ…。

ところが…。


壁から跳ね返ってきた球は球速が落ち、またもや偶然にもあげはの振ったバットに当たった。


……漫画みたいな展開だな……。


ガッシャーーン!!!!!!


………あっ…。


打ち返した打球はケースを突き破り、派手にガラスが宙を綺麗に舞(ま)った。

どうやら、地区大会の優勝旗(ゆうしょうき)が入ったケースみたいだ。

そして優勝旗は派手に折れた。


……これ、色々、大丈夫か…?


俺達はその優勝旗を見る為、近づいた。

すると…。


ピカーっ!

またもや謎の光が眩く光る。

そしてそこには…


鍵だ!!


…ケースに入っていたのかな?まぁ、旗はぶっ壊したけど、鍵が見つかったからいいだろう。

野球部の奴らが怒られようと、俺らのしった事じゃないしな。


【鍵、ゲット!!】


さて、あと一つか!

ちゃちゃっと見つけてこんな汚いところ、早く脱出しちまおーぜ!


次に怪しいとこは…そこだ!!!

一つだけかかってる遠目から見ても汚いドロドロのユニフォーム!


俺はあげはに「ユニフォーム」と伝える。

あげはは恐る恐る近づく。


あげは「うへー…汚いユニフォームだなぁ…。洗濯くらいしてほしいな。匂いがキツくてこれ以上近づけないよ…。」


…確かにな。

こんなに汚れてたら、マネージャーが洗うべきだよな。


あげは「本当に男って生き物は…。これくらい自分で洗ってほしいな。」


…すんません、マネージャーが洗うモンだと思ってました。


エルフ状態の俺には鼻は無いが、ここから見てもなんか匂いが漂ってくる気がする。

汗をかくのは仕方ないけど、1回着たらそのままにしないで持って帰って洗ってほしいよな…。

こんなのあの清楚な委員長が嗅(か)いだら悶絶(もんぜつ)してぶっ倒れるぞ……。


さて、ここに長居をするつもりはないが、このままだとあげはちゃんが可哀想だ。

何か消臭するものはないかな…と。


俺は辺りを見て…。


あった!!

これはななの部屋にも置いてあったシックスリーズだ!!


…もっとも、ななのはラズベリーだったけど、これはシトラスみたいだな。


俺はあげはをシックスリーズの所まで案内し、あげはは消臭スプレーを手に取った。


あげは「消臭スプレーの力で臭いモノは全部消えなさい!!」


シュー!シュー!!

あげははこれでもかというくらい消臭スプレーを吹きかけた。


あげは「あれ、汚(・)い(・)ユ(・)ニ(・)フ(・)ォ(・)ー(・)ム(・)が(・)消(・)え(・)な(・)い(・)わ(・)?(・)」


そりゃそうだろ…。

それが消えたら超科学のレベルだね…。


すると消臭スプレーの水分でユニフォームの中にあったモノが落ちてきた。


これは…鍵だ!!


あげは「こんなところにあったんだ。…でも、汚くて触りたくないなぁ…。エルフさん、代わりに鍵を挿してきてー。」


…俺に手があればそうしたいとこなんだが…。


【鍵、ゲット!!】


そうして、あげはは鍵をつまみながら、鍵を開けていった。

すると、全ての鍵がハマったので、カチッと音を立てて鍵は外れた。

やった!これで鍵は完璧に開いた!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


あげは「んー!…。やっとあいたー!」


あげはは伸びをして、やや疲れた様子だ。

…なにはともあれ、やったな!


あげは「あーよかったぁ…!一時はどーなることかと思っちゃったよー。あはっ、ねぇねぇエルフさん。」


あげはは俺に対して。


あげは「オリ会って本当に面倒なイベントだよねー。野球部の連中に呼び出されてさ、あんまりシツコイから、「話聞くだけよ!」って来てみたんだけど、敷島さんが来るまで待っててください!…って言われて閉じ込められちゃって…。」


確かにあんだけストーカーまがいな事されたらいい印象は持たないよな。


あげは「あいつらが戻らない内に出られてホント、良かったわ。…やだ。あたしったらエルフさんに何を話してるのかしらね。」


俺のおかげだな!

俺は宙返りをして、アピールした。

するとあげはも気づいたのか…


あげは「ん…?、もしかしてエルフさんってば、自分の手柄って主張してるの?」


その通りっ!!

俺は「正解!!」と言う様にぴょんぴょん飛び跳ねた。


あげは「あはっ!わかったわかった!出られたのは…きっと君のおかげだね。ありがとね。エルフさん!」


どういたしましてだぜ!!

俺は学園アイドルからそう言われて、嬉しくなってもう一回宙返りをしようとした。


…が、おもむろに視界がグラグラと揺れだした。


おっ!コレは夢から覚める兆候…!!

それじゃあな、あげはちゃん!


また現実で会おうぜ!

あげはには聞こえていなかっただろうが、俺はそう言い残して、夢から覚(さ)めた。


次回に続く。

ご閲覧頂き、ありがとうございます♪

次回更新は…10/13日です。

よろしければ次回の物語も見てくださいね!

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