【Fast Episode.14】仲良し3人組の秘密。
【Fast Episode.14】仲良し3人組の秘密。
…話を続けよう。
もう一人の子は他のグループに入れて〜って声をかけまくってるが、一向に入れてもらえる気配がなく、気合いだけが空回りしてる、短髪の男の子だ。
…結局、どのグループにも入れてもらえずぼっちだったけど…。
そこで今度はリュウトが。
リュウト「今度は俺の事かよー!タクミひでーぜ!」
タクミ「うるせっ!リュウトも黙っててくれ!!」
話は戻るが、俺は当時、めちゃくちゃに緊張していたと思う。
ただ、ぼっちで昼飯を食べるのもなぜか嫌だった。
…そして、俺は勇気を振り絞って彼ら…その2人に声をかけてみたのだ。
幼タクミ「ねぇねぇ、そこの君、よかったら僕と一緒にお昼ご飯食べない…?あとそっちの女の子も!」
話しかけられた2人は少し驚きつつも…
幼リュウト「確か…烏丸?だったっけ…?へへん!俺様と一緒にご飯食べてーのか?いいだろー!一緒に食おうぜ!」
幼チヒロ「僕の事かな?女の子なんて失礼だね。僕はこれでも男だよ。」
この時のリュウトは声をかけられて本当に心から嬉しそうな表情をしていたのは強く記憶に残っている。
そして、チヒロ…この時から鋭い口調だったんだな…。
あと…この時はマジで女の子だと思ってた…すまん。
言い忘れてたが、交流があれば1年生とか2年生とも一緒に食べれる。
…が、下級生にとっては兄弟とかがいない限り、上級生に声をかける事はないと思うが…。
そうして俺達が話をしている、直後にゆきみが合流してきた。
幼タクミ「僕は烏丸タクミ!よろしくな!」
幼リュウト「俺様は天下に名高いリュウト様だ!!よろしくぅ!」
幼チヒロ「僕はチヒロ。3人とも、よろしくね。あとは…君は1年生かな?」
幼ゆきみ「はい!1年2組の西宮ゆきみでつ(す)!お兄ちゃん達!よろち(し)く!!」
そうして俺たちの初の顔合わせ…もとい俺らの「腐れ縁」がここから始まったのだ。
今になって思うが、あの時に勇気を出して2人に声をかけて良かったな…と思う。
リュウト「おい待て…タクミ。俺は自分で「俺様」なんか言った記憶がねぇぞ!捏造してんじゃねーのか!?」
チヒロ「……ごめん。リュウト、あの当時はだいぶイキってたよ。自分の事「俺様」は普通に言ってたし。だからタクミの記憶は正しいよ。」
リュウト「嘘だろぉ!?」
そして、そんな出会いがあり、俺はリュウト「君」とチヒロ「君」とゆきみで仲良く昼飯を食べた。
チヒロ、リュウト「君づけって…タクミ…ぷふふふ……」
タクミ「この話は昔の俺に則って話してるのー。当時は○○君って言ってただろ!」
それから、昼飯を終えていよいよ次は俺達、3年生の発表だ。
俺とチヒロとリュウトは1組なので、昼の部一発目のクラスだ。
俺達は割と早い段階で出番が回ってくる。
まずはリュウトからだな。
幼リュウト「俺様は将来、オリンピックで金メダルを取ってチヤホヤされたいっす!!なぜなら、俺様は運動神経もよくて、どんなスポーツでもできるからっす!!あとはノーベル賞を取って~…」
………。
その後はこんな調子で発表していたので、すまんが後半は聞いてなかった。
…次はチヒロか。
幼チヒロ「僕は将来の夢は、IT系の仕事に就きたいと思っております。何故なら、今はまだITが未発達で、将来的には人工知能を使ったプログラムを開発し、日本の社会をよりよいものにしたいと思っております。他にはセキュリティシステムの一環として~」
そして、チヒロの発表が終わった。
…当時の俺は終始、チヒロが何を言っているのかわかんなかった。
そして、3年の保護者席だけではなく、1、2年の保護者席からも盛大な拍手があがった。
中には「頑張れ少年!!応援してるぞー!」と愛のあるヤジを飛ばす保護者もいたくらいだ。
チヒロ「…なつかしいね。そんな事言ってたね。…今は既にAIは出てきたし、当時の僕としては的を射た発表ではあったよね。」
タクミ「…今思えばリュウトはアホすぎる内容だし、チヒロも小3で発表する内容じゃないよな。」
さてさて…次はいよいよ俺の番だ。
幼タクミ「僕の両親について。僕の両親は研究者であり、日々、量子?ってやつの実験をしてます!僕も将来はお父さん、お母さんと同じく、何かを熱心に研究する研究者になりたいと思います!…それから僕は両親に対して~」
今思うと、発表前は自分でもかなり出来がいいと思ってた自信作ではあったけど、小学校3年生にしてはありきたりな内容だったなぁ…と思う。
…まぁいいや。
こうして俺ら3人の発表が終わった。
その後、予定通り全学年の発表が終わり、学校は終礼の挨拶と共に、帰宅時間となった。
放課後、昼ご飯を一緒に食べた2人に声をかけられた。
幼リュウト「よう!烏丸!俺様と一緒に帰ろ〜ぜ!!」
幼チヒロ「やぁ烏丸君。僕も2人と一緒に帰りたいな。ご一緒してもいいかな?」
幼タクミ「タクミでいいよ。僕も「リュウト」と「チヒロ」って呼ぶし!」
幼リュウト「おっけーわかった!「タクミ」な!んじゃ、タクミ!これからよろしくな!!」
幼チヒロ「呼び捨てにするのは少し抵抗あるけど…。「タクミ」だね。わかった。よろしくね。」
今も昔も、苗字で呼ばれるより、下の名前で呼ばれる方が俺的には好きだしな。
そして、俺達が帰ろうと準備をしていると、バタバタバタ…と誰かが足音を響かせて向かってくる。
わざわざ3年生の教室に来るのは1人しか心当たりがない。
…恐らく、ゆきみだ。
幼ゆきみ「あーお兄ちゃんたち一緒に帰るのー?ずるーい!わたち(し)も一緒に帰りたーい!!」
幼タクミ「わーったよ!ゆきみほら、お前も一緒に帰ろーぜ!2人はいいよな?」
幼リュウト、幼チヒロ「もちろんだよ!」
これが俺らの始まりだ。
リュウト「その後も俺ら、色々遊んだよなぁ。…途中でゆきみちゃんは転校しちゃった時は寂しかったけど、また地元に戻ってきてくれてよかったぜ!あと…確か中学の頃からだよな!タクミが「僕」じゃなくて「俺」呼びに変えたのは」
チヒロ「確かに「俺」呼びになったのはその頃だね。…そうだね、3人で色々遊んだよね。」
俺達は懐かしみながらも…
タクミ「そうだなぁ。気づいたら「俺」に変わってたよ。ゆきみが途中で転校したけど、俺らは3人とも喧嘩も無く仲良くやってきたよなぁ。それで高校どうするかーってなった時、チヒロが「紅葉高校」に行きたい!って言ったんだよなー。」
チヒロ「…違うよ。それはリュウトだよ。リュウトは当時のうちの学校説明のパンフレットか何かでオリ会のイベントを見て僕達にここ行きたいって言ってきたんだったと思うよ?」
リュウト「そーだ、そーだ!確かに俺が言ったなー!懐かしいなぁー!もう約3年前だもんなー!」
タクミ「……あれ?そういや、そうだったかな?…確かチヒロが言ってた様な気はするけど…。いや、でも、俺がこの高校に入ったのは「誰か」のためだった筈。…まっ、昔の事だ!その辺はいいや!」
すると突如…
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???「私、タクミ君と一緒の高校に行きたいな~」
タクミ「俺も…!○○さんと同じ高校で———」
???「やった!私、受かってたの!これでタクミ君が受かれば、一緒にいけるかもね。」
タクミ「マジか!!やったな!!○○さん、高校入ったら俺と一緒にオリ会へ出てください!!俺も頑張るから…!」
その女の子は顔を赤らめながら…
???「うん…!もし一緒の高校に行ったら、オリ会、一緒に出て…、優勝しようね!」
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またもや謎の映像が俺の頭の中をフラッシュバックする。
コレはいったい…?
顔が見えなかった…この子、誰だ…?
チヒロ、リュウト「……タクミ?どうしたの?いきなり無言になって。」
俺は我に返って…
タクミ「あ、いや…なんでもない!少し思い出にふけってただけだ。」
チヒロ「妄想じゃなくて?」
タクミ「ちゃうわい!!」
まっ、今のフラッシュバックは置いておいて、高校生になっても一緒にお好み焼きを食いに行ける友達…もとい腐れ縁がいるのは俺、凄く恵まれてるよな。
そう……これが俺達の物語の始まりである。
タクミ「ってな感じだけどどうだった?」
男子生徒「へー!お前らそんな昔っから仲良かったんだな!教えてくれてありがとうな!」
続けてその子は。
男子生徒「ごめん!もっと聞きたいところだけど、俺、用事があったんだった!また聞かせてくれよ!」
そう言うと、男子生徒は足早に行ってしまった。
その後、その男子生徒とも何度か話すようになり、仲良くなったのは喜ばしい事である。
チヒロ「タクミもだいぶ覚えてるじゃん。ゆきみちゃんが読んだ作文の内容までは流石に覚えてなかったよ。それはそうと僕らは次は移動教室だよ。さっさといかないと怒られちゃうよ。」
タクミ「うぉっ!もうそんな時間か!!チヒロ、リュウト!走ろーぜ!!」
リュウト、チヒロ「了解っ!」
そしてこの時の俺はこの後、とある女の子に出会う事など知る由もなかった。
次回に続く。
ご閲覧頂き、ありがとうございます♪
次回更新は…10/2日です。
よろしければ次回の物語も見てくださいね!




