【Fast Episode.13】仲良し3人組の邂逅。
【Fast Episode.13】仲良し3人組の邂逅。
チヒロ、リュウト「確か、この3人が知り合ったのは小学生からだったよな(よね)。」
2人の言うとおり、俺たちの出会いは小学生の…あれは確か3年生になってわりかしすぐの事だ。
そして俺は当時の記憶を掘り起こし、話していく。
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幼タクミ「ママ、行ってきまーす!」
タクミママ「いってらっしゃーい!気を付けてねー!」
今日から5月かー!!
まだ、昔は今と違い、5月でもそこまで暑くなく、春風を浴びながら登校できる事に俺は毎日が楽しかった。
登校中、ゆきみが声をかけてくる。
幼ゆきみ「おっはよータクミ兄ちゃん!!今日の発表会の作文、タクミ兄ちゃんはできた〜?」
こいつは幼馴染のゆきみ。
学年は2歳下なので1年だ。
そして今日は低学年合同、作文発表会というイベントがある。
俺の小学校では低学年(1年〜3年)まで同じ時期に学年別の作文の発表会というイベント事がある。
1年から3年まで合同なので、当然だが俺は過去に2回、発表している。
そのたびに将来の夢がコロコロ変わってて同じクラスの奴や、先生に笑われたのを覚えている。
今年で低学年最後の発表という事もあって、低学年最後の締めくくりとしてちょー気合を入れて書いてきた!
タイトルは「僕のおかあさんとおとうさんについて」だ。
今回は力作なのできっと他の保護者の方達も大変感動してくれるだろう!と思っていた。
そしてゆきみは今年入学したばかりのぴっかぴかの1年生。
1年生の発表は2年と3年よりも先の為、こいつがどんな事を書いてきたのかが楽しみだ。
幼タクミ「あったりまえじゃん!ゆきみと違って僕はもう1週間前には終わらせてあるよ!!」
幼ゆきみ「えータクミ兄ちゃんが作文…ってか宿題してる時なんて見た事ないよ~!」
ゆきみに突っ込まれる。
…言われてみれば、小学生時代はあんまり勉強した記憶がないな。
幼タクミ「うっせぃ!夜な夜な書いてたんだよ!」
幼ゆきみ「えーほんとにー?」
幼タクミ「嘘言ってどーすんだよ。」
…実は昨日ゆきみと遊んだ後、作文の存在に気づいて、書きかけだったのを急いで仕上げたのは秘密だ。
それにしても当時、俺はなんでこんなしょうもない嘘をついたんだろうな。
幼タクミ「それじゃゆきみ!またあとでな!」
俺達は学校に着き、ゆきみと別れた。
きーんこーんかーんこーん
もう小学校に入学して何回聞いただろうか…。この心地の良いチャイム。
そう、1時間目の始まりを迎えるチャイムだ。
先生「みんなー!おっはよー!今日も全員いるかなー?今日は6時間目の最後まで学年別作文発表会があるけど、みんなちゃんとかけてるかなー?」
皆「はーい!!」
小学生らしく、皆、元気いっぱいだ。
中にはもう友達同士で自分の作品のネタバレをしているヤツもいた。
余談だが、俺達の当時の小学校3年生の時の担任の先生は女性の先生で、すらっとした美人の新任教師だったのを覚えている。
あと言い忘れてたが、1日かけて1年生から3年生までのクラス全員の作文を発表するといった、云わば運動会の様なイベントだ。
1〜2時間目は1年生、3〜4時間目は2年生、その後に給食(この日だけは親と一緒に弁当)を挟んで5〜6時間目は3年生と丸一日かけての大がかりな発表会だ。
昔は運動会とかは一日かけて実施していたが、昨今では午前中だけとか、はたまた夏の時期ではなく、冬前に実施をするといった学校が主流だ。
なので一日かけて、蒸しあっつい体育館で発表というのは今の時代なら大問題だぞ、これ。
そして、点呼や朝礼…体育館集合など、なんだかんだ時間は過ぎていき、1年生達の発表が始まった。
俺の時もそうだったが、1年生達はやっぱり素直でわかりやすくていいなぁ…と思い、だんだんと進んでいく。
そしてゆきみはたしか2組だったと思うので割とすぐに出番がきた。
さて、どんな内容かな?
とんちんかんな内容だったら後で笑ってやろう…そう思い、ゆきみの発表が始まった。
ゆきみ「わたちわっ(わたしは)!近所に知り合いのお兄ちゃんがいます!!!」
!?!?
…これ、多分、俺の事だ…!
ゆきみ「そのお兄ちゃんはとってもスケベでわたちの(わたしの)髪をぐちゃぐちゃに揉まれたり、セクハラ発言をされたりちます!(します)」
おいおい…セクハラなんて言葉、どっから覚えてきたんだよ…。
小1が使っていい言葉じゃねーだろ…。
それにちょっと待て!俺がいつお前にセクハラしたんだよ!
ゆきみ「でも、わたちは、そのお兄ちゃんが好きです!!将来、そのお兄ちゃんと結婚したいでつ(す)!!!あとは…わたちは料理がちゅき(好き)なので!!将来、管理栄養士になりたいと思いまつ(す)!」
当時の小3の俺は管理栄養士と言うものが分からなかったが、今となってみればこいつすげぇな。
一体どっからそんな言葉覚えてくるんだ?
…もっとも、夢では古い牛乳を躊躇なく使う辺り、無理そうではあるが。
そして、俺の予想とは裏腹な良くできた内容と、恥ずかしさに当時の俺は顔が真っ赤になった———。
幼タクミ「ゆきみめ…帰る時にチョップしてやる。」
恥ずかしさが90%をしめる反面、今思えば嬉しさも少しはあったと思う。
そしてゆきみはまだ長々と発表していたが、恥ずかしさのその後はあまり聞いていなかった。
そしてゆきみの番がおわり、他の1年生達が続々と発表していく。
その頃には恥ずかしさも消え、他の子たちの発表を聞いていた。
ああ、やっぱり1年の頃って夢がはっきりしてていいなぁ…。
時々、やばい夢を語ってる子も居たが、全部スルッと入ってきた。
さて、2時間目が終わり、少し小休憩した後は、2年生達が発表していく。
去年に1度体験している為か、2年生ながら、それなりに出来上がったものを発表した子達が多かった。
しっかし、今となって思えばこの時にインターネットに動画をアップして有名になりたいです!って発表した子、すげぇな。
当時からYauTuubeといった動画投稿サイトはあったが、今では有名人になってんじゃねーの?
…ただ、あんまり俺はYauTuubeは見ないから知らないけど、その子の発表だけがかなり記憶に残っている。
その他の子達は当たり前…ってか、セオリー通りのモノばかりで残念ながらあまり記憶に残ってなかった。
するとそこでチヒロが。
チヒロ「確かそんな事言ってた子居たよね。その子、今は登録者300万人超えの有名YauTuuberだよ。名前は忘れたけど。」
…oh…マジか…。
いやそれよりも何で知ってるんだ!?
タクミ「マジかっ!?チヒロ、何で知ってるんだ?」
チヒロ「一学年下で特徴のある声だったからね。声変わりしても面影は残ってるよ。高校2年なのに凄いよね。年収も億行ってるんだって。」
リュウト、タクミ「はぇ~!」
…チヒロ、何でそこまで詳しいんだ…。
話が逸れたな、話を戻そう。
2年生が終わり、給食もとい、お弁当のお時間だ。
保護者達も沢山の方が来ている為、運動会や文化祭と同じく、保護者や他の友達と一緒にお昼ご飯が食べられる特別な時間だ。
…だが、当然ながら俺の両親は来ていない。
まぁ研究者だからな…仕事が忙しいんだろ。
…そうなってくると俺はぼっちなわけでー。
俺は辺りをキョロキョロと見回す。
もうすでにかなりのグループができていた。
2グループのとこもあれば、5グループや8グループとかなり多いところもある。
そうして、俺は羨ましそうに辺りを見回していると、明らかに2人程、「ぼっち」の子がいた。
一人はメガネをかけていて明らかに陰気な「女の子」だ。
でも、雰囲気はすごく賢そう。
するとチヒロが。
チヒロ「ぷっ……それって…僕の事?タクミ、僕の事、最初は女の子だと思ってたんだ…?くすくす」
タクミ「当時はな。ってかチヒロ、今話してるんだから邪魔しねーでくれよ」
チヒロ「ごめんごめん!続けて。」
次回に続く。
ご閲覧頂き、ありがとうございます♪
次回更新は…9/29日です。
よろしければ次回の物語も見てくださいね!




