●キャラクター解説 ニース・パラディム●
※ネタバレを含みます。
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ガルデン大要塞に収監されていた、邪教ランダナグマの信者の一人。
ゲンヌイ村におけるザンツの復活に立ち会い、トッピナーたちによって
村からの転移脱出をさせられていた女性です。メリフィスの早い采配で
ガルデン戦士団に捕縛されて以降、ずっと要塞内に囚われていました。
ほぼ忘れられた存在でしたが、早い時点で捕らえられたせいで結果的に
ウルログの魔獣人化術を施されず、ザンツ死後のランダナグマ粛清には
巻き込まれずに生き残れました。
話の本筋には全くと言っていいほど絡まない、その場限りキャラです。
と言っても、話に絡まないからもう存在しないという事はあり得ない。
なので、物語を多角的視点から描くための要員として登場させました。
登場話でも述べている通り、彼女は飛び抜けた狂信者ではありません。
何となくランダナグマに入り、世界が変わる事を漠然と期待しただけ。
ザンツ復活に加担したものの、結果何が起きたのかはあまり知らない。
想像していたよりもはるかに大きな事が起き、蚊帳の外に置かれたまま
事態は収束。囚われていた自分たち以外の信者たちは残らず死亡した。
もしこの立場になってしまったら、どれほど孤独と悔恨に苛まれるか。
信じていた宗教が完全に抹殺され、生き残ったのは自分たち9人だけ。
狂信者ならば後を追うという選択もできたかも知れない。でも自分には
そんな覚悟はない。今なお世界から拒絶されているような感覚もある。
そういう葛藤をイメージしながら、最終章で救済を描いてみました。
ガルデン戦士団にせよランダナグマにせよ、数百人単位の集団の描写は
非常に難しいです。ともすれば数字でしかないその一人一人にも名前が
あり、それぞれの人生が存在する。こういう末端の構成員を描く事で、
多少なりと集団の重さというものを表現できたかな…と思う次第です。
キャラのモチーフなどは特になし。ちなみに捕縛された際、魔術発動を
防ぐために頭髪を剃られる描写は、アニメ「TIGER&BUNNY」
に登場した犯罪者「クリーム」へのオマージュです。




