精神体
「ドラゴン?なんだそりゃあ?」
ルールはその姿を見て驚いていました。
この世界にはトカゲはいますがドラゴンに関する話はありません。
それだけのインパクトはでかかったようでした。
「いやしかし、ちょっと待てよ?この星にはドラゴンに纏わる神話とかはないんだよな」
「ああ、ないな」
「どう攻めたものか、この武装だと近づくのも難しいぞ」
ライトはどう打って出るか悩んでいました。
そこに水を差すかのようにラッドが動き始めます。
「少し調べたいことがある、俺を降ろしてくれないか?」
「何を言っている?こんなところで降ろしたら危ないぞ!」
「すぐそこのコントロール室らしきところへ行くだけだ!」
「俺もついていったほうがいいか?」
ルールは尋ねますが否定の首振り。
「おチビちゃんはライトのサポートをしてやってくれ、調べ事が終わればすぐに連絡する。それまで時間を稼いでくれ!」
「……わかった、気をつけろよ」
ハッチを開け、跪いて降ろします。
「ほう、なかなか面白い推察をする仲間がいたようだな」
「何のことだ」
ケテルドラゴンはラッドに向かって攻撃を振りかぶりますが、リフライトがそれを受け止めます。
「お前の相手はこの俺だ!」
時間を稼いでくれているライトを見てラッドは息を切らせながらも必死に走ってコントロール室へと向かいます。
扉を何度も蹴り、強引に破ってみませす。
「よし、やはりあったか。ケテル、ケテルについてどこかあるはずなんだ」
中へ入るとすぐに脇にある機械へ向かい、モニターを起動させます。
器用にタッチパネルを操作し、情報を調べます。
あれでもない、これでもないと呟きながら情報を探索します。
「見つけた、これだ」
ラッドはケテルの情報へとたどり着きます。
しかしその瞬間、モニターの電源が落ちます。
「嘘だろ、どうしてだ!」
モニターを叩きますが反応がありません。
「……考えるんだ、奴は何故この星にないドラゴンを知っていたのか。この星とは関係のないところで生まれた可能性。奴は自分のことを神を超えた神だと名乗っていた。そしてクリエイター自身は奴の存在を知っている可能性がある、だからここに情報がある」
「その通りだ」
突然、何者かが話しかけてきました。
すぐに銃を出し、構えますがその方向には誰もいません。
「どこだ!」
「落ち着きなさい。私はクリエイター、この星を管理しているものだ」
「クリエイター、だって?」
「地球人よ、君の予想通り彼はこの星で生まれたものではない」
「……地球で生まれたってことか」
「それは間違えている。彼は地球人からその知識を得たに過ぎない」
ラッドを言っている言葉の意味を考えます。
「地球人……ハッピー・ラビットか」
「その通りだ」
「なるほど、なるほどなぁ。地球で生まれた存在だと思ったんだけどな」
「ケテルは宇宙の裏側からやってきた精神体、まずは彼を止めてほしい」




