アーマード・ランナー
青髪の美少女、彼女はイリスと言います。
プラチナス国の第一騎士団長であり、常に戦場では先頭に立っています。
そしてもう一人、金髪の女性はイリア。
この国の責任者であり、イリスの姉でもあります。
「この国って王様はいないのか?」
「王様……はいないですね、黒騎士達の国にはいますが」
帝国と呼ばており、名前に関しては不明とされているそうです。
彼らが何者かは彼女たちも把握しておらず、撃退後に搭乗者を確認しますが既にもぬけの殻。
「イリス、って言ったよなたしか」
「はい」
「あんた達は何のために戦っているんだ?」
「私達は元々この森で静かに暮らしている種族でした。しかし、帝国の侵略が始まり、それに対抗しなければならなくなりました。そこで私達はこの城の地下に眠っていた巨兵を動かすことにしたのです」
「巨兵、たしかホワイトナイトか」
「はいそうです」
彼女は窓を開け、その下にあるホワイトナイトを見下ろします。
(さしずめ魔導兵器っていったところか。ファンタジーだなぁ)
改めて異世界に来たんだな、と言う実感が湧きます。
「しかし黒騎士は強力すぎます。私達のナイトを遥かに上回るイノセントアーマード、これに対抗する手段が我々にはないのです」
「でも俺のアーマード・ランナー……、いや名前長いしコードネームのカンガルーって言っておこうか。こいつの武器であれば奴らを簡単に倒せるわけか」
「ですね……できれば復元できるといいなって思っていますけどね」
「難しそうだろうなぁ」
彼が乗っている機体、正式名称NX-022 強襲型アーマード・ランナー コードネーム「カンガルー」は地球ではそれほど珍しいロボットではありません。
数はそこまで多いわけではないですが低予算で量産できる機体であり、高水準の性能があります。
強襲型、と言うのは主にテロリストや海賊の迅速な対応が求められるケースが多いため、拠点制圧を目的とした機体ではありますが彼はそれを使うことで多くの仕事を解決してきました。
「あの、ライトにこんなことを頼むのは駄目だとは思っているのですが私達に力を貸してもらえませんか?」
「うーん、まぁいいぜ。どうせ宛てもないしな」
「ありがとうございます!あなたを地球に帰す方法についてはこちらでも調べてみます」
「ああ、よろしく頼むよ」
桜井来人、もといライトは地球へ帰ることは内心諦めています。
あとは向こうでワープシステムが完成され、それによる救援が最後の望み。
彼はそう思い、考え……、静かに目を閉じます。




