魔法力の秘密
「……ライト、ルール、シャドウ、気をつけろよ」
「ああ、留守は頼むぜ」
3人は城の中へと乗り込みます。
シャドウは刀、ライトとルールはハンドガンを片手に乗り込みます。
銃はライトが持ち込んだ武器です。
弾薬はあまりありませんが、手持ちの武器の中だと最も信用できます。
「暗いな、前はあんなに明るかったのに」
「魔法力も感じない。このくたびれ方、ここがやられてから結構経ってるな」
ルールは壁を触りながら話します。
シャドウは上ばかり見上げています。
「どうして上ばかり見ているんだ?」
「いや、気になることがあってな。そんなに心配しなくてよさそうか」
ルールも不思議そうに上を見上げます。
頭をひねっているところを見ると、何故なのかはわからないみたいです。
「ラビ一人でここを乗っ取れるとは思えないんだがどうやったんだろうな」
「そこは俺も気になってたな。ラビは魔法力はほぼなかったと言ってもおかしくないし」
「ちょっとまってくれ、魔法力がほぼなかった、だと?」
シャドウは驚いています。
二人は何故驚いているのだろう、という顔をします。
「俺が地球人であることは言ったよな」
「ああ」
「だったら魔法力はないはずなんだ」
「地球人にも魔法力がある可能性はないのか?」
ルールが言っていることはご尤もです。
ライトやラッドも魔法力はありませんでしたが、持っている地球人がいても不思議ではないと考えるのは普通です。
しかしシャドウは首を横に振ります。
「それはありえないんだ」
「断言できるほどのことなのか?」
「ああできる。もっというとラビットと俺はここに来た時に魔法力がないことは既に調べ済みなんだ」
「後で魔法力を身に着けたって可能性は?」
「いや、そいつはないな」
ルールが否定します。
「魔法力というのは基本的には人の魂に宿る力のことなんだよ」
「魂に宿る?どういうことだ?」
「日本人ならわかるだろうが、火の玉のおばけってあるだろ?」
ライトは肯定の頷きをします。
「あれは死してから魂に魔法力が宿り、その意思が現界に残ったままってことなんだ」
「なら地球人にも魔法力持てるんじゃないのか?」
「人としての器がそうはさせない。リフライトの民達は地球人とはまったく違う体の作りになっているんだ」
「それに関しては俺も肯定だ。ライトの体を調べた時、魔法力を開放するための門がどこにもなかったから根本的に違うんだなってのは思った」
「じゃあラビットに魔法力が僅かにあるってのはどういうことなんだ?」
その質問にはシャドウとルールは答えられず、黙り込みます。
「つまり門がないと魔法力が開放できないんだろ?それはつまり地球人にも一応魔法力はあるってことだよな」
「門がない以上は魔法力を外から受けることもできない。だからないんだ」
「なるほど。じゃあ今のラビには門があるってことか」
「そういうことになるが……いや待てよ?」
ルールは考えます。
そして閃いた、というジェスチャー。
「例えばだけど魂そのものに強力な魔法力があるならその門がなくても器を通り越して魔法力を感じることぐらいはできるかもしれないな」
「それはさすがにないだろう」
シャドウが否定します。
「謎解きは今しても仕方ない、先へ進もう」
「ああ、それもそうだな」




