帰る方法
「まずこれまでのことを話したほうがよさそうだな」
「ああ、是非聞かせてほしい」
シャドウとハッピー・ラビットは兄妹。
この事実はライトやラッド以上にルールにはショックが大きかったです。
「俺とハッピー・ラビットはこのリフライトではなく、地球人だ」
「地球人だって?」
「ああ。俺達は10年前ぐらいかな。親の研究実験の事故でここに飛ばされた」
「10年近くも前か……」
「地球に帰る方法、ラッドも探っていたようだが結論から言うとワープ装置は存在しない」
「なんだって?」
ラッドはその言葉を聞き、少し困惑を見せます。
「安心しろ、帰る方法はある。そのためにもリフライトを脅かす寄生虫を倒す必要がある」
「寄生虫?」
「ああ、お前達が戦った植物の化物もそうだ」
「あの時の男はあんたか」
ライトはふとルイドで出会った男のことを思い出しました。
「その通りだな。目当てのものは手に入らなかったが、よく倒してくれたといったところだ」
「クリエイター、と名乗っていたが何か知っているのか?」
「ああ。奴はクリエイターではなく、クリエイターと思い込んでいると言った所か」
何を言っているのかわからず、ライトとラッドは唸ります。
「元々は地を制御する機械だったんだが、寄生されてからは自身がクリエイターだと勘違いするようになった」
「つまり?」
「まぁ、ウイルスみたいなもんさ」
なるほど、と納得した素振りをします。
実際の所、ライトとラッド、そしてルールはまだ理解できていません。
このまま深く聞いて話を止めても仕方ないと思った三人はそのまま話を聞きます。
「俺はひとつでも生きたままの寄生された機械が見つかれば、と思って探していた。どれかひとつでも正常化できれば地球へ帰る方法を聞き出すことができるはずだと考えている」
「……それで寄生虫を倒す、というわけか」
「そういうことだな」
シャドウはリフライトのコックピット付近に向かって何かを投げます。
ライトはそれを掴み、中を開けます。
「これは?」
「持っておけ、俺の銃だ」
リボルバー、少し古い世代の銃。
「何故これを俺に?」
「いずれそれを使わなければならない選択にお前は迫られる。そのために持っておけ」
「どういうことだ?」
ライトは少し不服そうに伺います。
黙ったまま彼はハッチを閉じ、機体を起動させます。
「おしゃべりは終わりだ、そろそろ来る頃だ」
「何?」
「準備しろ、敵だ」
地下が盛り上がり、元の美しい姿を失われた白騎士が三体現れました。




