無人の白騎士
ライトはナイフを使ってホワイトナイトのコックピットを無理やり剥がします。
中を除いてみると、コードで埋め尽くされています。
「なんだこれは……」
「機械というか、人工知能で動いていたということか?」
「なるほど、それなら納得はいくな」
ラッドは相槌をしながら答えます。
「そしてこの球体か」
かつてローズナイトと戦った時にも見た球体。
チカチカと青い光を放っています。
「こいつはしゃべらないのか?」
「そうみたいだな、クリエイターという奴ではないってことか」
「……城のみんなはどうなってしまったんだろうか」
心配そうにルールが言います。
「無事だと言いが……ひとまずは」
ナイフを振り上げ、そのままコックピットへと突き刺しました。
バチバチとコードが切れる音、そして火花が散ります。
「さて、と。ホワイトナイトはあと何機あるかだ」
「イリス、イリア。あと第ニ騎士団の3機。第三騎士団のはあの様子だと全滅していると思うから6機かな」
「そんなにないのか」
「あんたらに相当数壊されてしまったからな」
少しトゲのある言い方で答えます。
さすがにラッドは黙り込みます。
「今喧嘩している場合じゃない。リフライトの性能だったらそれだけの数ならなんとかなるだろう」
「ちょっと待ってくれ、少しだけ時間をくれないか?」
ラッドは止めます。
二人は首を傾げます。
「この機体、修理して使おう」
「……なるほど、たしかにそれはありかもしれないな」
「幸いここはセクトの本拠地、機材は揃っている」
ラッドとルールは互いに顔をあわせて頷きます。
「それが完成すればプラチナス国へ殴り込みか」
「そういうことになるな」
「あんたが乗るのか?」
ルールが尋ねるとラッドが首を縦に振ります。
「わーったよ。あんまり気乗りしないが今回だけだぞ」
「ああ」




