フェニックス
ホワイトナイトが剣を抜きます。
「今更白騎士ごときがこのリフライトを倒せるとでも思ってるのかね」
「そういやリフライト、黒騎士が持っている対魔法装甲があるんだったな」
「まぁその装甲とやらをお手並み拝見、ライト、念の為乗っている奴は殺さないようにな」
リフライトも武器を出します。
両腰に備えられた短めのナイフのような武器。
ナイフのトリガーを引くとレーザーの刃が出ます。
もう片方のナイフはトリガーを引いていません。
「それでいい。そのナイフ自体も高性能で防御用に使うといい」
「なるほどな」
剣をナイフで受け流し、そのまま右手のレーザーソードを振ります。
切れ味が良すぎるのかホワイトナイトの左腕の肘あたりから切断します。
そのまま両足を切り落とそうとしますが、蹴られてしまい距離が空きます。
「詠唱……あれは凍結魔法だ!」
「そんなもん使ってる所みたことねえよ!」
「俺も初めてみるぞ!そんなことできるのか?」
二人は慌てていますが、ライトは落ち着いています。
バーニアで一気に間合いを詰め、詠唱を無理やりとめます。
それどころかそのまま押し倒し、左手のナイフで頭部を突き刺しました。
グサグサ刺し、原型がなくなったところで離れます。
「おいおい、どうしたんだ?」
「ちょっとあれにはビビるよ」
右手がわずかですが赤くなっています。
「爆発系の魔法だな。よく気付いたな」
「普段あれだけ白かったら変化に敏感になるよ」
「どうも変だな」
互いに牽制しつつも距離は保ったままでした。
魔法に対して対抗策がある分、リフライトが有利のはずです。
しかしラッドはそう思っていませんでした。
「決め手にかけるな」
「ああ、決め手がねえ」
「とは言えこのままだとジリ貧だぞ」
ルールもラッド同様に違和感があったらしく、いつもの強気が影を潜めていました。
ああでもないこうでもないと唸っています。
「なぁ、何が変なんだ?」
「使ったことがない魔法、あと今までの白騎士と違うんだよ」
「違う?」
「そいつは俺も同意見だな。プラチナスの騎士達よりも明らかに戦いなれしている。普段だったらあれだけ頭部を破壊されれば戦意なんて失っている」
「つまりだ、得体の知れない何かが乗っていると」
「調べる価値はある。出し惜しみはできないな」
ラッドがそういうと、ルールが頷きます。
「フルパワーでいく!新しいバーストモードを使え」
「……こいつか?」
レバーを手にかけます。
二人は頷きます。
「よしいけえ!フェニックスモードだ!」
リフライトの全身に赤い模様が浮かび上がります。
そして起動、一気にバーニアを起動させます。
一瞬の出来事でした。
すれ違い、白騎士が反応しはじめると同時に右腕・両足が切断され崩れ落ちます。
均衡していた戦いは一瞬にして終わりました。




